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Hola!山梨特派員の水月です。
2023年秋、9月半ばから10月半ばにかけて、スペインを旅してきました。
そんな情報をお届けする「山梨特派員スペインへ行く」シリーズ第6弾は「世界で最も美しい広場~セビージャ」です。アンダルシア地方のセビージャには、世界で最も美しいといわれる広場があります。「Plaza de España スペイン広場」です。(トップ写真提供:YasuoMaeda)
広ーい! 気持ちいい。広さは、およそ46,000㎡。この広大な広場が「マリア・ルイサ公園」内にあるというのがまた驚きです。かつて「サン・テルモ宮殿」庭園の一部だった場所で、当時の宮殿や庭園の壮大さがうかがえます。
「スペイン広場」は、1929年「イベロ・アメリカ博覧会」の会場として、建築家アニバル・ゴンザレスによって造られました。
半円を描く広場には、全長約500mの豊かに流れる運河があり、中心には噴水が涼やかな水しぶきを上げています。
ゆったりとボートを漕ぐ人の姿も、見られました。
建物は2階建てで、アーチの中心部分は2階へ上がる踊り場になっているのですが、ここでは日々フラメンコショーが行われています。路上ライブのようなもので、人だかりになっていました。ショーの終わりにブラボーと思ったらチップを入れる仕組みで、休憩を挟み、また次のバイオーラ(踊り手)とカンタオール(歌い手)が登場していました。迫力ありましたよ。
「スペイン広場」には、スペイン58県のタイルで作られた色とりどりのベンチがあります。
上の写真は「グラナダ県」のベンチです。美しいですね。
こちらは「サラマンカ県」のベンチ。
それぞれにその県の特徴や歴史的シーンを描いた絵や紋章、地図など、どれも美しくじっくり見ていると時間を忘れてしまいます。思い思いの県のベンチで記念写真を撮る人や、休憩して広場を眺める人の姿も多く見られました。
わたしもサラマンカに行ったばかりだったので、ここで記念写真を撮りました。
ところで、サラマンカの「マヨール広場」は、”スペインで最も美しい広場”と呼ばれています。
そして、このセビージャの「スペイン広場」は、”世界で最も美しい広場”と呼ばれているのです。
約46,000㎡の開放感あふれる広さ。半円形のアーチを流れる運河。運河にかかるタイルで装飾された橋。赤みを帯びた煉瓦で造られた建物の建築美。そのムデハル様式の建築はイスラム教、キリスト教の両方の影響を受けたセビージャの歴史を物語っています。そして、58県の特徴をタイルで美しく彩ったベンチ。フラメンコのリズム。のんびりと歩く馬車。広場の中央には噴水が涼しげに水しぶきを上げています。
「スペイン広場」といえばローマが有名ですが、ここセビージャの「スペイン広場」の壮大さ、そして美しさとは、比にならないと思います。それゆえ”世界で最も美しい広場”と呼ばれているのでしょう。
アンダルシアを、セビージャを旅するのなら、ぜひ”世界で最も美しい広場”「スペイン広場」を、歩いてみてはいかがでしょう。
☆「山梨特派員スペインへ行く~2023年秋」シリーズ、バックナンバーはこちら。
第1回 「マドリードの歩き方」
第2回 「スペインで最も美しい広場~サラマンカ」
第3回 「バルでタパスを楽しむ」
第4回 「サン・セバスティアンを見渡す丘モンテ・イゲルド」
第5回 「サッカー観戦~ラ・リーガ・エスパニョーラ」