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年末は、バレエやコンサートの催し物が多くなるシーズンです。気候が温暖なサンフランシスコでも、夜は寒く雨も降ります。コートを着た紳士淑女が劇場にやってきます。今年は、「ナッツクラッカー・マジカル・クリスマス・バレエ」というユニークな演出のナッツクラッカーを観てきました。 とても楽しい時間を過ごしました。1920年代できた建物に入ると、タイムスリップした感じになりました。また、他にも同じ頃にできたシアターがあり合わせて紹介します。
「ゴールデンゲート・シアター(Golden Gate Theatre)」の場所は、テイラー・ストリートとゴールデンゲート・アベニューの角、マーケット・ストリートからも見えます。1922年にオープンした時は、演芸劇場と映画館だったそうで、1979年修復され、舞台芸術シアターとして再オープンしました。また、2017年8月再び改装工事が始まり、2018年9月に現在のシアターとなっています。客席数が2200席であまり大きすぎず、ちょうど良い広さだなぁと感じました。また、2度の改修されたとは言え、歴史を感じさせる手すり、階段や、2階バルコニー席外にあるバーカウンターは磨き込まれピカピカです。カーペットの痛みもなく手入れされているのがよく分かります。同じ年にできたカストロシアター(Castro Theatre/429 Castro St/現在改装工事中)ととてもよく似た内装です。
付近一帯は、”マーケットストリート・シアターとロフト地区( Market Street Theatre and Loft District)”として1986年に国家歴史登録財(NRHP)に登録されているエリアなのも、そこに含まれている建物だったのも知りませんでした。
なんと今回はバレエの先生と一緒に行く事ができました。主にヨーロッパで活動していた方なのですが、先生によれば、ナッツクラッカーは、ロイヤル・バレエ団とロシア系バレエ団とは内容や踊り方が微妙にが違いがあり、アメリカでは更に手の位置や所作がヨーロッパにはないものがあるそうです。以前サンフランシスコバレエ団のナッツクラッカーの特徴の一つに、必ず熊さんが登場すると聞いたことがあります。私はサンフランシスコのナッツクラッカーしか観たことがないので、熊さんは当たり前だと思っていたのですが、他の会場…NY、東京、パリではどうなんでしょう?
冬休みの旅の一つにその国のナッツクラッカーを観劇するのもいいかもしれませんね。
1926年にオープンした「オフィウムシアター(Orpheum Theatre)」は、1977年にサンフランシスコ・ランドマーク(San Francisco Landmark #94)に登録されています。場所はシビックセンター地区、マーケットストリートとハイド・ストリートの角です。2197席数は、前出のゴールデンゲートシアターと同規模でパフォーマーの表情が見える大きさですね。2016年に美しさを保ったまま外部の修復を行っています。
残念ながらまだ行ったことないのですが、30日までやってるライオンキングを観に行きたいし、シアター内見学したいと思います。楽しみです。
ユニオンスクエアの定食屋とんとんの前にある「カランシアター(Curran Theatre)」に行ったのがコロナ前で、ずいぶん昔になります。客席数が1667席。小さいながらも北米屈指のライブシアターのひとつで、サンフランシスコの他のどのシアターよりも多くプレ・ブロードウェイをしているのだそうです。ハリー・ポッターの時すごい行列でした。
このシアターを作ったのが、ミズーリ州の家族に生まれたホーマー・カラン(Homer Curran)氏。スタンフォード大学で音楽を学び、その後プロデゥーサーとして活動。1922年2月22日に完成。最近では2017年に約2年かけて改装されています。手入れされた劇場内は、やはり一見の価値があります。
ユニオンスクエア・テンダーロイン・シビックセンターあたりの一角は、”シアター地区(San Francisco Theatre District )” と言われていてシアター密集地帯なのです。他にも、プレーハウス(San Francisco Playhouse) コンサバトリー・シアター(American Conservatory Theater)ゲーリー・シアター (Geary Theatre)などがあります。
サンフランシスコは、シアターの印象薄いですが、案外優れた人気の公演がたくさんあり知る人ぞ知る芸術意識が高い街なのです。
Happy Holidays☆ 素敵なクリスマスをお過ごしくださいね!