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【イタリア・ナポリ】今年も新たに音楽活動開始

ピッパ

ピッパ

イタリア特派員

更新日
2024年1月26日
公開日
2024年1月26日
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皆さん、こんにちは!

さて、久しぶりにといいますか、こちらのブログで筆者の音楽活動について書きたいと思います。

もうかれこれ何年も単身赴任のようにナポリからはるばるエミリア・ロマーニャ州まで行き、歌劇場の仕事を続けてきました。
ところがだんだんと年齢も重ねますと<時は金なり>といいますか、収入と滞在費、往復の列車代などを計算すると立ち眩みがする勢いの出費……。

昨年は数回コンサートがなくなり、稽古の数も年々減少し、そのうえ歌劇場の初日にはすでに暗譜状態にしないといけない、とてもハードなスケジュール。一度もしたことがないマイナーなオペラは個々でレッスンへ行き準備をしないととても追っつかないメニューで、アーティストにはかなり負担になる状態。そのうえ合唱団の採用人数が減少し、各自ソロのような歌い方と責任を負うことになり、さらには長年仕事をしていたベテランの同僚たちがコロナ禍から徐々に辞めていく人が増え、追い打ちをかけるかのように、40年近く勤務していた合唱団のマエストロが年金暮らしに入り、これからどうなるの私たち? という雰囲気になっています。

小さな歌劇場なので労働組合もあまり盛んではなく、オペラの引っ越し公演となりますと、これまでありがたいことに出張費用や残業代が支払われていましたが、それも昨年からカットされてしまい、なんとかこれまで出張費用や残業代を出してくれていたからこそ続けてこられたのですが、とても苦しい状況となり合唱団の検査官にいってみましたが、結局団員たちはいいなりでずっと続けてきました。

しかも滞在先や物価も上がったためわりに合わないという現実を直視することになり、ナポリ付近で歌の活動ができないかとこれまでの仕事も続けながら、自宅の近くでも活動できたらと探しています。

筆者在住のナポリはサンカルロ歌劇場が立派に建ってはいますが、現在は一般的にはオペラは盛んではなく、仕事も限られていて、昨年ではそのサンカルロ歌劇場の合唱団が残業代や契約についてのストを起こすといった、これまた何ともいえない厳しい状態なのですが、希望を捨てないでどこかで仕事ができればと思っています。

マエストロが一人ひとり声をチェックしました
稽古中
こちらはプロ・アマ混声合唱団
こちらはサンカルロ歌劇場別館

現在は年金暮らしもとプロの合唱団員など、別の仕事をしていてでも歌はプロにも勝るくらいの人たちが集まっています。筆者も職業として合唱団に所属していますが、こういった人たちと一緒に活動できるのはとても刺激になり、また原点に戻れるいい機会かなあと参加しました。
職業として音楽をしていますと、その仕事に追われてしまい、なかなかこころから楽しめないときもあったり、同僚たちと仕事のとき表面的には仲良くするのですが、成績の席次もありますし、オーディション制なので、どうしても明日はライバルみたいなところがあり正直モヤモヤすることもあります。

このグループはそういったことが少ない感じがしてこれからいい状態で参加できたらなあと思っています。
また報告させてくださいね!

ピッパ

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