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皆さんは、”焼き鳥”といったら何を食べますか? 正肉、ねぎま、つくね、手羽先から、ホタテ、シイタケ、トマトやら、自家製のタレや塩で焼くのがいいなど、焼き鳥談義はつきませんよね。私はハツ、砂肝、ヤゲン、ぼんじりとかが好きなんです。ところがお国柄なのか、なかなか私の好きなものにはありつけません。しかし、ようやくサンフランシスコでも見つけることができました。すでにナンコツやら提供してるお店があるかもしれませんが、ここは間違いない一軒。われこそは焼き鳥党の方、ぜひお試しください。
場所は日本町の紀伊國屋書店の斜め前、以前はお好み焼き屋さんだった場所です。お好み焼いったんきの鉄板が焼き鳥のコンロになりました。「江戸政(えどまさ)」は、日本の老舗の焼き鳥屋さんだったそうで、いったんは閉店したもののサンフランシスコで復活したのです。フェニックス(不死鳥)のサンフランシスコらしい経緯です。
※サンフランシスコ市の旗に描かれているの鳥はフェニックス
初めての時は、「焼き鳥盛り合わせ」を頼むのがいいと思います。相当するのが、「Ykitori Set Menu "EDOMASA” (30ドル)」です。焼き鳥5種、野菜(この日は煮浸し)、パイタンスープ、鶏炊き込みご飯。アラカルトで計算したら40ドルでかなりお得。焼き鳥定食といったところです。これをひとつ頼んで、あとはセット以外の焼き鳥を頼むのがベストかもしれません。次回もこれは頼むのは間違いないと思いました。焼き鳥屋さんなら必ずできちゃう鶏がらスープ/白湯はたっぷりできるから、パイタンスープは無駄を省くし、そのだしでご飯を炊くので、フードロスの心配無用。
B級といってはバチが当たる「鶏皮」カリッカリのポン酢和え。箸休め的にどーぞ。
スタッフは、ネイティブなアメリカ人で、私のカタカナイングリッシュをすべて理解してくれました。聞き返されないってESL(English as second language)の私には本当うれしい限りです。
が、しかし時折、間違った注文がきてその度に違いますって言ってたんですが、それがすべて「Sori(ソリ)」(もも肉と大腿骨の腰骨をつなぐわずかな赤身肉)。焼き鳥通では有名な部位。なんでソリばかり間違ってくるんだと不思議に思ったんですが、はたと自分の口癖に気がついた。そそっかしい私は、よく謝る「…Sorry…」(SorryはExcuse meに近いニュアンス)ま・さ・か
外国の方が日本のお寿司屋さんで会計を頼んだらハマチが出てきたって笑い話があります。
こりゃ、本当にソーリーです(苦笑)
ここで頼んでおくべきものはチキンパテ。フランス料理ではポピュラーなオードブルで濃厚なほどおいしくいただけますが、焼き鳥屋さんで出しているパテはどんなものか。頼んでみましたら、さっぱり系でしかもしっかりチキンの旨み凝縮。持ち帰りにもうひとつ頼んでしまいました。
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ひと串ひと串きちんと手間がかかったもので、日本で食べる焼き鳥そのものでした。ハツもやゲンも砂肝ももちろんソリもすべて注文してどれも満足のいくおいしさでした。
予約が取りにくいお店ですが、早めにくれば座れる。今度はカウンター席にしよう。
久しく日本の焼き鳥を食べていない方には、ぜひ食してほしいと思いました。