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【サンフランシスコ・ナイトライフ】実は〇〇発祥地のノースビーチ

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2024年12月14日
公開日
2024年12月17日

待ちに待った地球の歩き方「B04 サンフランシスコ・シリコンバレー2025版」が来年早々販売されます!待望以外なにものでもありませんが、今回はそこに紹介されているかどうか?ナイトライフのお話しです。実は、サンフランシスコは知る人ぞ知るトップレスバー発祥地なんですよ。そして年明けといえば学生旅行のシーズンで、バックパッカーの達人おすすめの宿泊施設もちょいと紹介の二本立て。

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1970年代を忍ばせる看板は当時を懐かしむ方もいます

〇〇発祥地「コンドル・クラブ」とキャロル・ドーダ

今更、マフィアなんて考えられないかもしれませんが、かつてはイタリアン・マフィアの活動の場とも言われていたのがノースビーチ。そこに知る人ぞ知るバー「コンドル・クラブ(Condor Club)」があります。そして伝説エンターテイナーのキャロル・ドーダ…

キャロル・アン・ドーダ(Carl Ann Doda)は、1937年8月29日サンフランシスコ郊外の町バレホで生まれました。 彼女が3才のとき両親は離婚 。苦労しながらも学校に通う側、コンドル・クラブでウェイトレス兼エンターテイナーとしても働いていました。

1964年6月19日。ドーダは、首から脇までがストラップ、胸から下が水着”モノキニ”を着て踊りました。いわゆるトップレスショーが誕生した夜でした。すぐメディアに取り上げられ、瞬く間に60年代のエンターテイナーとなりました。同年大統領選挙での共和党全国大会では多くの代議員が、ドーダのショーを見にきたのは有名な話のようです。

実は1965年わいせつ容疑で、ドーダは逮捕されていますが、裁判でパフォーマンスは“社会的基準に則している”と無罪となっています。“何でもありな街サンフランシスコ”を象徴する事件です。この判決後から、ノースビーチにはトップレスダンサーが続々と出現するようになり、水泳のフォームを取り入れたダンス「ザ・スイム(The Swim)」、天井から吊り下げられたグランドピアノの上で踊りながら降りてくるパフォーマンスは評判を呼び、ブロードウエー界隈は一大繁華街としてネオン煌くエリアになっていきました。

注釈:モノキニ(Monokini)とは?前から見るとワンピース、後ろから見るとセパレートに見える水着。

 

平日はハッピーアワーもある

ドーダは、プロのダンサーで最初に豊胸手術した人でもあり、 なんと44回シリコン注射をし、胸のサイズは34Bから44DDになりました。またやや舌足らずな口調は彼女の人気をさらに押し上げていったようです。

1969年9月3日、ドーダはボトムレスのダンスを披露。こうして、コンドル・クラブは世界初のトップレス・ボトムレスショーのHQとなりました。

1972年、アルコール類を提供する場でのストリップを禁じる法律ができ、終演を迎えるまで、彼女は押しも押されぬトップスターでした。

1986年(49才)引退します。引退後はユニオンStでランジェリーショップを営んだり、時々クラブに出没したり…。2009年、カフェ「トリエステ(Torieste)」で歌ったのが公の場で最後のパフォーマンスと言われています。2015年サンフランシスコの病院で腎不全で亡くなっています。享年78才。

今お店の外壁に「トップレス&ボトムレスエンターテイメントの発祥地」と刻まれたプラークがありまして、初演の日付があり、キャロル・ドーダが始めたと刻まれています。

 

■施設名 コンドル・クラブ

住所:560 Broadway, San Francisco, CA 94133

電話番号:415-781-8222

営業日:毎日18:00〜02:00

URL:https://www.condorsf.com

バニティー(Vanity)SFは、アメリカ的「ジェントルマンズ・クラブ」

ナイトライフの余談。皆さんは「ジェントルマンズ・クラブ」ってどんなイメージがありますか?イギリスでは、紳士たちの集う高級会員制サロンみたいなイメージでしょうか?しかし、アメリカだと19世紀後半、カリフォルニア・ゴールドラッシュで沸いている頃、現在のノースビーチ界隈に踊って飲める居酒屋ができ始め、男性専用のたまり場になっていったようでイギリスとは違うイメージ。一攫千金を夢見た男たちのハッチャケの場。金掘りのほとんどは男子だったこともあり、これもサンフランシスコの歴史の一片。

 

■施設名 バニティーSF

住所:408 Broadway, San Francisco, CA 94133

電話番号:415-488-6559

営業日:毎日19:00〜02:00

URL:https://vanitysf.com

ノースビーチの宿泊情報 グリーン・トートイス・ホステル

ホステルは、世界中のバックパッカー御用達

そう、ノースビーチエリアは、ユニオンSQとフィッシャーマンズワーフの間にあり、アルカトラズ島、スタジアム、アリーナにも近く、市内の主要箇所はほぼ簡単に行けるアクティブ派にの方とっては抜群な立地です。場所柄滞在費はお財布に優しいエリア。学生旅行やバックパッカーにおすすめなエリアです。その中で気になるホステルが、「グリーン・トートイス・ホステルSF(Green Tortois Hostel)」。

全米周遊していた旅行者さんらにここにした理由を聞いてみたら、立地、料金以外にもラウンジで毎日何かが催されていて、朝ごはん付き+いろんな言語の友達がすぐでき、昨日今日の旬の情報が入る!ネット世代の彼らも生身の情報が一番らしいです。

 

■施設名グリーン・トートイス・ホステル

住所:494 Broadway San Francisco, CA 94133

電話番号:415-834-1000

URL:https://www.greentortoisesf.com

いかがでしたでしょうか?今回はかなりディープな情報でしたね。以前に比べて静かになってしまい、あの頃を懐かしがる人もいますが、西海岸を代表する歴史的歓楽街として、ノースビーチ、ブロードウエーは今でも健在です。キャロル・ドーダさんの存在を知ったのは、3月末に彼女のドキュメンタリー映画を鑑賞し、図らずとも彼女を自宅まで送ったことがあると言う方がいた事でした。温故知新な旅行の参考になれば嬉しいです。

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