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イーストベイにある「ポイント・リッチモンド」という小さな町に行ってきました。バートのエルセリート・デル・ノーテ駅からライドシェアで10分くらい(15〜20ドル)ですが、調べてみたらなんとバスで行けるではありませんか!時間はかかりましたが、サンフランシスコ湾の二つを渡り帰宅した”ぶらり路線バスの旅”の忘備録。でも、帰ってからもう一つ橋を使うこともできたことに気がつきました。
出発はバート・パウエル駅。リッチモンド行きに乗り、モンゴメリー、エンバカデロ駅からは、長さ約5.8km、深さ約41mの海底トンネル「トランスベイ・チューブ(Transbay Tube)」を抜けます。空の青さは鮮やかになり、西海岸の三大港のオークランド港のコンテナの上げ下ろしガントリークレーンが目の前に現れます。この風景からスターウォーズの「At-Atウォーカー」ができたと言われています。
40分ほどで到着したエルセリート・デル・ノーテ駅から、ゴールデンゲート・トランジット「580サンラファエル行き」のバスに乗車しました。
エルセリート・デル・ノーテ駅から、人通りのない殺風景な住宅地をひたすら直進し、国道580号線(I-580)を西に走行します。
10分ほどフリーウエーに乗って、ポイント・リッチモンドのバス停「テクスベリー&カストロAve」。ここから歩いて緩やかな坂道を10分で、ポイント・リッチモンドのダウンタウンに着きました。静かな住宅地の間をゆるゆる登っていくのですが、緑も多く安全なコミュニティーだなと感じました。
テスクベリーのバス停から緩い坂道を歩くこと10分で、ポイント・リッチモンドのダウンタウンに到着しました。このエリアは1979年に歴史的地区に指定されていて、1890年代頃の建築物が多く残されています。リッチモンドというと、ベイエリアではガソリンスタンドで有名な「Chevron(シェブロン)」の石油精製所のイメージが強いですが、ポイント・リッチモンド界隈を歩くと、ここだけは全く別世界の知る人ぞ知る高級住宅地で、手入れされたお花や大きな木が歴史を感じさせます。
1911年に完成したホテル・マック(旧コロニアル・ホテル)は、シェブロン製油所の働く方、関係者の滞在先として使われていたホテルです。建物自体が1979年歴史的建造物(NRHP)に指定されています。パンデミックから再開したのが2023年7月、メインダイニングのイタリアン「ビアンコ・ベルデ(Bianco Verde)」贔屓にしている人がとても多く、内装も落ち着いてゆったり食事ができます。滅多に行くことはないのですが、覚えておくと良いレストランのひとつです。
帰路はかなり遠回りになりますが、サウサリートを通ってサンフランシスコに帰ることにしました。再びテクスベリー&カストロAveバス停から580バスのサンラファエル行きに乗車。この辺りの生活は基本的に車で、路線バスを利用する人はほとんどいません。バスを待っていたのは私一人。乗車したら果たして、メキシコ系の男性とメキシコ系のドライバーさんだけ。スペイン語の二人はかなり楽しそうで、バスも快適走行。気がつくと「リッチモンド・サンラファエルブリッジ(Richmond-San Rafaerl Bridge)」を渡り始めまていました。案外景色が綺麗な場所なので車で通る時は動画撮影をしてみるのをおすすめします。
サンフランシスコ・マリンカウンティー・コントラコスタカウンティー3つのカウンティーの境界線にあるのが、無人島の「レッドロック島」。天気が良かったのでサンフランシスコ市街地とベイブリッジもみる事ができました。
橋を渡り終え、580バスは、サンラファエル・トランジットセンターに到着しました。乗車して約30分でした。ここでサンフランシスコ行きのバスに乗り替えです。幸いサンフランシスコ方面は複数のバスがあるので、あまり待つことはありません。
次に乗ったのはゴールデンゲートトランジットのルート101のバスでした。
アメリカ屈指の富裕層エリアのマリンカウンティー。南カリフォルニアのセレブレティな街と違いどこか牧歌的なのが特徴です。
日本を思い出すような景色を眺めていると、見えてきたのがアメリカを代表する橋。ゴールデンゲートブリッジが現れました(やっぱりここはアメリカ)。
余談ですが、仮にルート130(サンフランシスコ・ミッション&フリーモント行き)に乗車し、アレキサンダーAveで下車するとゴールデンゲートブリッジを歩いて渡る事も可能!
あっというまに橋を渡りサンフランシスコ市に入りました。
++++++用事の時間(40分)も含め4時間半ほどのバス旅でした。ただの往復がもったいないと思い別ルートで帰ってきたおかげで公共交通機関で初めてサンラファエル・リッチモンド大橋とゴールデンゲートブリッジの二つの橋を渡り、自家用車からは見れない風景が新鮮でした。達成感の万歳・万歳・万歳!今更ですが、サンフランシスコ-イーストベイ間をACトランジットバスを使うと、ベイブリッジを渡るので三つの橋を渡れたんですよ。当初はそんな事思いもつかずちょっと残念なことしました…すっごく大回りになるけど次回行くことあったら挑戦してみるか?!