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野球の試合を見に行った時、以前広大な駐車場だったところが見事に生まれ変わっていてびっくりしました。せっかくなのでどんな変貌を遂げたのか散策してみました。かつて場末の船着場だったところが、なんと美しくなったことか……
「チャイナベイズン(China Basin)」は、ミッション・ベイ(マッコビー・コーブ)からミッション・クリーク(レフティ・オドエル橋まで)北側周辺の埋立地です。サウス・オブ・マーケット(SOMA)とサウスビーチに接しています。SFジャイアンツの本拠地オラクルパークやカルトレインのターミナル駅、レストランがあります。名前の由来は、1860年代半ばパシフィック・メール社の蒸気船、当時最速戦と言われた”チャイナ・クリッパー”の船着場だった事からつきました。日本を含めアジア方面からの船のほとんどは、チャイナベイズンに接岸していました。この辺りはハウスボートの密集地帯でしたが、ここ数十年で近代的なコンドミニアムに変わっています。ゲームメーカーのカプコンもレフティ・オドエル橋のすぐそばにあります。
「マッコビー・コーブ(MaCovy Cove)」は、SFジャイアンツのウィリー・マッコビー(1959〜1973在籍)一塁手の銅像があったことから名づけられてました。正式名称ではありませんが、市民はレジェンドに敬意を表してマッコビー・コーブと呼んでいます。調べてみたら奥のヨットハーバーからレフティー・オドエル橋までがミッション・ベイで、湾(Bay)というには小さすぎるようにも思うし、入江(Cove)の方がしっくりくるかもしれません。
造園中この銅像、どこかに移動していましたが、ほぼもとの位置に戻っています!
「チャイナ・ベイズン・パーク」は、約2万㎡の広さのウォータフロントパークです。4000㎡の芝生やドッグゾーン、球場を眺めることができる数々のベンチ。コーブ沿いの砂地、ベイトレイルコース、まだ小さい樹木ですが林も作られ、ガーデンとしてくつろげます。
おもに低所得者向け住宅管理会社、サンフランシスコが本拠地のクレジットカード会社VISAのオフィスビルも隣接。これに付随してこれから飲食店などが増えていくので、もと野球場の駐車場だっただけのエリアではなくなっています。住んでいる私らでもビックリするくらい発展しているので、久しぶりにいらっしゃった方はもっと驚かれると思います。
美しく造園されたチャイナ・ベイズン・パークの紹介でしたが、かつて日本から命がけでアメリカにたどり着いた先人たちを思いながら歩いてみたりしてもいいかもしれません。
オラクルパークMLB情報ですが、6月後半はまたドジャース(オータニ選手)がやってきます。