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さて、今回の日本の旅行もいよいよ最終日です。利用したみんなが「よかったよ、1回は利用してみる価値ある航空会社だね」なんて言うもんですから、今回は帰路をZIPエアを利用しました。そして成田空港にも久しぶりに行ってみて、さまざまな進化と発見。歩けばネタに当たる旅は本当楽しかったです。
滞在先の新横浜から東急バスのエアポートバス(3400円)を利用してに着。
15:00成田行き最終バス→16:45成田空港ターミナル1に到着。
何年ぶりだろうかと感慨深く、歌にも出てくる出発案内ボードを眺めていたら、なんとノズルのない掃除機みたいなのが目の前を通りました。呆気にとられ写真撮るのも忘れる始末、噂の”自律走行警備ロボットX2”。ちょっと来ない間に進化している成田空港でした。
実は、成田空港は、空港格付け会社スカイトラックが行った世界570以上の空港利用者を対象にした満足度調査で2024年5位に入っているんです。特筆すべきは、空港スタッフ、顧客サービスは世界最高と評価されて、昨年9位から一気にランクアップしています。
世界トップエアポート20
*採点基準:チェックイン・到着・乗り換え・ショッピング・ゲートまでのセキュリティ
*羽田空港4位、セントレア16位、関空18位、さすがおもてなしの国日本! トップ20に4つ空港が入っています
昨年、満を持してサンフランシスコ↔︎東京成田に就航したJAL系LCCのZIPエア。日本の新型コロナの5類移行へのタイミングもあって、爆発的な人気エアラインとなりました。日本へ里帰り、旅行などでかなり利用されています。それでいて評判もすこぶるいいのです。更に日本出張で毎回JALファーストクラスを使用しているビジネスマンでさえ、噂を聞いて乗ってみたいといわせたキャリア。ようやく利用が叶いました(もちろんエコノミー)。
ZIPエア
時期的には安い季節ではありませんでしたが、往復のスケジュールは早くわかる方、多少日にちがずれても影響のない方、機内サービスを重視しなくてよい場合はチェックした方がいい、というのが私の感想です。
チケット代以外はすべて有料なのが一般キャリアとの違いですが、予約の際、機内食や手荷物を含めた、サービスパッケージがあります。今回のフライトはこれで十分でした。その他、機内サービスも充実しています。Wi-Fiの説明書は座席のポケットにあるのでそれに従い、分からない場合は乗務員の方が大変親切に教えてくれます(超〜助かった)。
7月4日〜新サービスパッケージも開始しています。路線により異なるようですので、WEBサイトを確認してください。
出発3時間前カウンターがオープンし、チェックイン時にすべての荷物を計量します。預け入れは30kgまでで心配していませんでしたが、持ち込み荷物がなんと5kgオーバー。リパックエリアで入れ替え差し戻しでも無理。カバン自体が重いことを発見(驚!)預け入れ荷物の追加料金は8000円とのこと。持参したエコバックにうまく収まったので、重すぎたキャスターの処分をお願いしました。チェックインのスタッフとにかく親切で感動しました(お世話になりました)。
日本の方長い単語を短くするの上手ですよね。
クラフトビールを「クラビ」と言ってました。
ターミナル4階にある「京成友膳」は、定食を中心にした和風ファミリーレストラン。一品料理もあって小腹が空いた時などは軽い食事にもすごく便利でお値段も空港内にしては手頃です。
ここで飲んでおきたいのが「成田空港エール」。成田空港が本気で作ったクラビ「ホワイトセゾン」と「アンバーエール」。ボトルのバゲージタグが旅の始まりやお帰りなさいを感じますね。大失態だったのが、すでに神泡「サントリープレミアムモルツ<香る>エール」を飲んでしまった後に見つけてしまったこと(大泣)
出国前のエリアで飲めるのは、京成友膳だけですが、出国してからも飲める場所があるので、安心してくださいとの話。よかった……。
今から30年前1994年細川内閣の時代、酒税法改定で日本全国いたるところで地ビール(クラビ)が誕生します。
日本の”クラビ元年”と言われています。翌年アサヒビールもさりげなくクラビ会社を設立。それが「TOKYO隅田川ブルーイング」東京都第一号のクラビです。
保安検査をすぎ、サテライト27近く「ジャパニーズグリル&クラフトビール・タツ(Tatsu)」でそのビールを飲む事ができます。
ここはミシュラン東京2015、2016でビブグルマンを獲得し、2017年にパリに引っ越し、今やパリのミシュランでもビブグルマンに選ばれている「手打ちうどん喜心(Kishin)」の梅谷さんから味を受け継いだビアバーダイニングだそうです。かなり混んでいましたが、なんとか隅田川ビールにありつきました。
空港ならではのインターナショナルな雰囲気、搭乗前のサテライトでついまったりしたくなり、乗り忘れ注意のダイニングバーでした。いただいた隅田川ペールエール(860円)は、泡の細やかさや爽やかで飲みやすい一杯でした。
いわずと知れた豚骨ラーメン「一風堂」。他のお店がラストオーダーとなっていくなかで、まだ営業していまして、メニューをみたら「カエダマエール(900円)」なんて書いてあるではありませんか!? サンフランシスコでは何度なく行っている一風堂ですが、今回の旅行最後の一食はカエダマエールを飲みたいがために、一風堂に立ち寄りました。
「うたげブルーイング」とのコラボで麺の端材を副原料に使うサスティナブルなクラビは、豚骨ラーメンやチャーシューとのペアリングできるユニークなクラフトビール。ある程度ボディはしっかりして飲み応えあり、ペールエールとIPAを足して2で割った感じでどこかふくよかさを感じる一杯でした。
サイトによれば、カエダマエールは一部店舗のみ提供のようなので見つけたらぜひお試しください。いつかサンフランシスコにもやってくるのかしら? 麺でできたクラビ。
空港は、さまざまな人間模様がある場所です。悲喜交々のおもてなしの国の玄関として今なお進化し続けている成田空港。搭乗前の楽しいことがいっぱいありました。そしてZIPエアも話のタネにでも一回は利用してみる価値ありのキャリアでした。日本も本格的な夏休みとなりましたが、避暑地サンフランシスコへ、ぜひぜひおいでませ。