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夏休みが一段落して落ちついたとはいえ日本は秋の行楽シーズン。相変わらず、人気のアルカトラズ島ツアーは、サンフランシスコに遊びにきたらほとんどの方が見学に行く国立公園。先日何か変わったことはないか久しぶりに行ってまいりました。
サンフランシスコで最も短いトレイルの”アガベトレイル”は、まだオープンには少し早いのですが、野鳥のヒナもほとんど巣だったようで斜面の巣は所々にしか見えませんでした。
鳥の生息数は、パークレンジャー、生物学者が定期的に調査をしています(野鳥の会と同じように数えてます)。湾内の野鳥は多くの海鵜やサギが生息しています。驚くことに今年はハヤブサやカナダグースも巣を作って子育てしているみたいですね。島の名前の由来にもなっているペリカン(スペイン語でアルカトラズ)は観測されていませんでした。
アルカトラズ島には鳥の天敵がいないため、島内どこでも安心してヒナを育てられるのがいいところ路肩に巣を作ってるカモメもいたりします。子育シーズンになると鳥を守るために立ち入り禁止区域もできます。国立公園なので、私ら人間は動植物のお邪魔にならない姿勢が大事。
セルハウス以外でもかなり見所があるアルカトラズ島ですが、桟橋から坂道を歩き、ガードハウス、旧郵便局兼クラブハウスを抜け、発電所の坂を下っていくとほぼ廃墟となっている産業ビルが見えてきます。その手前に新産業ビルがあります。ここでは2019年から”レッドパワー・アルカトラズ”のパネル展示が続いています。これは”アルカトラズ島占拠事件”と言われていますが、1969年11月から1971年6月まで、当時誰も住んでいなかったアルカトラズ島に先住民の方達が上陸、生活をしていた期間で、当時の様子が紹介されています。無邪気に走り回る子供たちの写真などほのぼのとした風景です。アルカトラズ島に行かれたら見学してほしい場所です。
入り口には、収監されている人(インメイト)達の生活の様子のパネル展示があります。パークレンジャーも説明していて、何時に起きて何をして就寝時間は何時の獄中ルーティンや作業の様子などこちらも興味深いので、セルハウスオーディオツアーの参考になりますので、是非是非訪れてみてください。
新産業ビルの一番奥には新たに野鳥の資料室ができていました。玄関の看板にあった「BIRDS」です。
以前は、アルカトラズ島西側のガーデンあたりからしか見られなかったこのブラント鵜の広場でした。遠景だったから黒い粒々だったのが、資料室あたりから見ることができるようになりました。猿山のサルならぬ海鵜の鵜。仲良くしてそうでもそうじゃなかったりと鵜の社会も大変。島内には大小7つのお庭があります。連邦刑務所時代、島に住んでいた職員の方たちがお手入れをしていたもので、現在はパークレンジャーとボランティアの方々で管理されていて、珍しい植物も見ることができ、お花が好きな方にも楽しめます。
とにかくすごい数!
新産業ビルの後に、アルカトラズ島ツアーのメインとなるオーディオツアーの入り口が、”メインプリズン”に行きました。フェリーを降りてからすでに1時間経過していました。ここから皆さんもご存じのように元シャワールームを周りヘッドフォンをもらい階段登って、約45分のオーディオツアースタートです。ブロードウエーやミシガンアベニュー、独房やレクリエーション広場などを案内聞きながら回っていきます。
壁に穴を掘りつづけ脱走した現場、檻房番号150、152の前はいつも人山なので必ず分かります。
C、Dブロックは、安全のためや観光用に若干補修されているのですが、オーディオツアー開始(スイッチ入れる)の脇に螺旋階段とAブロックがあります。実はここはほぼ手付かずの状態で、かなり寂れた監獄エリアです。ごく稀にパークレンジャーがAブロックを案内するプログラムがあります。メインプリズン入り口脇のインフォメーションパネルは確認しておくと普段見学できないようなところが見学できます。なんと訪れた日は、寂れたAブロックのしかも地下室への案内だったのです。
うっかり見逃していた自分にがっかり(悲・涙)…
アルカトラズ島はセルハウスツアーだけじゃなく島内いたるところ見所満載です。今日の特別プログラムもどうかお見逃しなく楽しんでください。