バンコク中心街から行きやすくなった！楽しい素朴なタイの水上市場2選～「ソンクローン水上マーケット」と「タリンチャン水上マーケット」を紹介

みなさま、サワディーカー。タイならではの観光地の1つに、水上マーケットがあります。公共交通機関でのアクセスが難しく、外国人の間で知名度は低いところが多いですが、近年、地下鉄の延伸及び週末日中のみ運行を開始したバスのサービスやタクシー配車アプリの普及等により、アクセスがよくなり、気軽に行けるようになりました。今回は、その内、素朴で楽しいタイの「ソンクローン水上マーケット」と「タリンチャン水上マーケット」を紹介します。

まず最初に紹介するのが、比較的小規模なローカル水上マーケット「ソンクローン水上マーケット（Song Khlong Floating Market /ตลาดน้ำสองคลองวัดตลิ่งชัน、読み方：タラートナムソンクローン、ワットタリンチャン）」で、寺院「ワット・タリンチャン」の入口から入っていき、突き進んでいくと、水上マーケットがあります。ソンクローン水上マーケットの奥には、「タラートナムワットタリンチャン（ワット・タリンチャン水上マーケット）」という看板のある船着き場がありました。本記事で合わせて次に紹介するタリンチャン水上マーケットからも、徒歩約7分の場所にあります。週末日中運行を開始した無料バスのバス停から徒歩約2分です。お手洗いは、2ヶ所あり、上の写真左手奥のほうがわりと清潔でした。

水上マーケットといえば、ボートに乗船しながら、商品の値段交渉をしながらお買い物を楽しむイメージがあるかもしれませんが、ツアーで有名なダムヌン・サドゥアク水上マーケット以外では乗った船内で物を購入するというより、ボートの周辺の屋台やボートの上で販売されるものを購入する感じです。奥のほうへ行くと、食事できるスペースとワット・タリンチャン船着場があり、そこから行き交うボートが見られました。

訪問時、ソンクローン水上マーケットでは、船の上で、コーヒーを作って販売してくれるお店「カフェボラーン」がありました。非日常を感じられて、とても楽しかったです。こちらのお店は、しっかりとした濃いめのコーヒーが特徴のお店で、良心的な値段で、なおかつ、量もたっぷり。メニューにある「カーフェ―・イエン（25バーツ）」には練乳が入り、「オーリアン・イエン（20バーツ）」は練乳が入らないとのこと。どちらも何も言わなければ、砂糖もしっかり入って提供されますので、甘くないのがよい方は、「マイサイナムターン（ノーシュガー）」と言いましょう。

また、その近くで販売されるタイヌードルが、タイではよくありがちの甘さが少なく、私はバーミー（中華麺）を選びましたが、麺も具もスープも全てとてもおいしく感じました。表記がタイ語のみなので、オーダーが難しく感じる方がいるかもしれませんが、タイのヌードル店では、基本的には、麺の種類を言うだけで大丈夫です。日本人の方は、「バーミー（中華麺）」または「コイッティアウ（ベトナムのフォーの麺に似た米粉で作られた中太麺）」を選ぶのが無難ではないかと思います。

また、運河沿いでは、運河を行き交うボートと、少し距離がありましたが、タイ国鉄も眺められて、タイで暮らしている私にとっても、非日常の異国情緒を感じられました。

帰りは、入口入ってすぐ右手にあったタイのイサーン地方でよく使われるパーカオーの布等を販売しているお店があったので、友達は2つ、私は3つ購入して帰りました。素朴な水上マーケットならではなのか、1セット120バーツ～で、入れ物もつけてくれて、店舗で購入できる店舗では良心的な価格だなと感じました。聞くと、各商品の使い方等も丁寧に説明してくれます。このパーカオーという布は、タイでは男性がお風呂上りに体に巻くものとして使う布ですが、最近ではカバン等にも使われるのをよく目にする布でもあります。筆者はカバンやテーブルクロス等に使うために購入しました。

続いて紹介するのが、ソンクローン水上マーケットから徒歩7分程の距離にある「タリンチャン水上マーケット（Taling Chan Floating Market/ตลาดน้ำตลิ่งชัน、読み方：タラートナムタリンチャン）」です。

こちらは、タイに詳しい日本人ならなじみのある水上マーケットでしょう。入口には、タイの観葉植物や果物、タイの雑貨等を販売するお店があり、賑やかです。友達が果物を買ってくれて、船着場でみんなで食べました。

中に入っていくと、タイ国鉄が通過する場所があったり、天然素材で作られた休憩所では、ほとんど写真を撮っている人はいなかったものの、フォトスポットだなぁと感じました。線路や鉄橋は、タイ国有鉄道が通過するので、電車に気を付けるようにとタイ語での注意書きがありましたので、くれぐれも気を付けてくださいね。

タリンチャン水上マーケットには、「タリンチャン船着場」があり、ボートツアーに参加できます。事前に、ボートチケットを購入する必要があり、売り場前には、ガイド付きの1人1200thb位のプライベートボートを強くおすすめしてくる人がいましたが、乗合でのボート乗り（タリンチャン～寺院「ワット・コー」）は99バーツ（2024年9月時点）で楽しめるようでした。過去に乗船したことがある人曰く、近くの運河沿いの生活を見られるそうです。

現在、土日・祝日限定で、MRTバーンクンノン（Bang Khun Non）から、バンコク・タリンチャン地区にある4ヶ所の水上マーケットを巡る白いバス（BMA Feeder Bus）が無料で運行しています。乗り場はMRTバーンクンノン駅の2番出口を出た場所にあります。2番出口の階段を降りると、目の前にバス停の標識があり、そこにバスがやってきます（エレベーターで降りたところにはありませんのでご注意ください）。今回、始発の9時前に近くにいたら、他にも乗る人が多く、分かりやすかったです。

BMA Feeder Busが停車する場所は以下の5ヶ所です。

1.MRT バーンクンノン（Bang Khun Non station）
2.ソンクローン水上マーケット（Song Khlong Floating Market /ตลาดน้ำสองคลองวัดตลิ่งชัน、読み方：タラートナムソンクローン、ワットタリンチャン）
3.タリンチャン水上マーケット（Talingchan Floating Market / ตลาดน้ำตลิ่งชัน、読み方：タラートナムタリンチャン）
4.クローンラットマヨム水上マーケット（Khlong Lat Mayom Floating Market / ตลาดน้ำคลองลัดมะยม、読み方：タラートナムクローンラットマヨム）
5.ワットサパーン水上マーケット（Wat Saphan Floating Market / ตลาดน้ำวัดสะพาน ราชพฤกษ์、読み方：タラートナムワットサパーンラーチャプルック）

各水上マーケット近くに停留所が設けられていますが、停留所らしい風景ではなく、また、近づいても、一番最初に通るソンクローン水上マーケット近くの停留所を通過する際何もアナウンスがなく、他に降りる人がおらず、通り過ぎてしまったので、ご自身で、Google mapで各水上マーケットの場所をチェックしておき、近くの停留所近くなった時に下車する意思表示をする必要があるなと感じました。または、運転手さんらに乗車時にしっかり伝えしておくとよいかなと思います。（代金を徴収する人がいないので、的確に下車場所を教えてくれる人はいませんし、タイ人だからといって、場所をよく理解しているわけではないので、ご自身でしっかり確認することをおすすめします）。

BMA Feeder Busの運行時間は、9:00～16:00の間に、20～30分間隔の運行です（最終バス16:30）。バスの停留所付近は暑いので、バンコクの路線バス路線図を把握できるアプリ「Via Bus」をインストールしておき、BMA Feeder Busの現在地を確認しておくと、時間も有効に使えて便利でしょう。

現地には、流しのタクシーもちらほら見られましたし、Bolt等の配車アプリも利用することはできるエリアになっていました。

以上、バンコク中心街から行きやすくなった！楽しい素朴な水上マーケットソンクローン水上マーケット（Song Khlong Floating Market / ตลาดน้ำสองคลองวัดตลิ่งชัน）とタリンチャン水上マーケット（Talingchan Floating Market / ตลาดน้ำตลิ่งชัน）をご紹介しましたが、いかがでしたか。

今回利用したバスでは、今回ご紹介したソンクローン水上マーケット（Song Khlong Floating Market / ตลาดน้ำสองคลองวัดตลิ่งชัน）とタリンチャン水上マーケット（Talingchan Floating Market / ตลาดน้ำตลิ่งชัน）以外に、クローンラットマヨム水上マーケット（Khlong Lat Mayom Floating Market / ตลาดน้ำคลองลัดมะยม）と ワットサパーン水上マーケット（Wat Saphan Floating Market / ตลาดน้ำวัดสะพาน ราชพฤกษ์）の近くでも下車することが可能となっています。他の水上マーケットについても後日ご紹介できればと思っています。

週末のバンコク日帰り観光にぴったりなので、興味のある方はぜひ利用してみてください。