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旅行と言えば観光。それに”何かを体験する旅”は人気がありますね。スポーツ・アクティビティもそのひとつです。ベイエリアでは、ゴルフが昔から人気のアクティビティです。名門コースで気軽にプレーできる事が理由のひとつでもあります。先日サンフランシスコ南西にある名門ゴルフ場の下見に行ってきました。考え抜かれた素晴らしいフェアウェーに微妙なアンジュレーション。計算されたバンカーや木立の景色の中を歩きました。クラブハウスは静かで食事も美味しかったし、ゴルフしなくても待ち時間が苦にならないかも…と思った次第です。
「TPCハーディング・パーク通称ハーディング・パーク)」は、サンフランシスコ市の西南にあるパブリックのゴルフコースで、1925年にオープンしました。名前の由来は、1923年在職中にサンフランシスコで亡くなった、ゴルフが大好きだったハーディング大統領からきています。ダウンタウンからは車で30分弱。公共交通機関だと、パウエルSt駅から40分ちょっとです。ミュニメトロ(M)に乗り、ストーンズタウン・ショッピングセンターから徒歩(20分弱)かミュニバス(#28)に乗り換えて、TPCハーディングパークで下車します。バスで行ってみたのですが、降りるところを間違えてしまいました。マップでは道なき道を歩くようだったので、通りすがりの人に聞いたら、歩くにちょうどいいから大丈夫その道なき道の獣道みたいな小径でした。
薮みたいな道がパッと開け、静かな水面のレイク・マーセッド。向こう岸は、USオープンが開催されるアメリカ最古のゴルフ場のひとつ「オリンピック・カントリークラブ」があります。実は、この辺り「サンフランシスコ・ゴルフクラブ」「レイクマーセッド・ゴルフクラブ」と4カ所もゴルフ場がある密集地帯です。秋晴れの午前中、獣道といったのは失礼なほど歩くに気持ちのいい小径です。
道なりに歩いて出てきたところが、アウト(1番ホール)とイン(10番ホール)でした。間違いなくゴルフコースですが、なんと地元の人たちはコース脇の道を散歩ルートにしている事がわかりました。コースの途中に大きなガラス窓のある建物がありました。そこはラーニングセンターでこの日は近くの小学生が何やら工作をしていました。また時折パーンパーンと発砲音が聞こえていたので、動物を追い払うための空砲かと思っていたら、サンフランシスコ警察の射撃練習場が湖畔にあるのだそうです。
また、サンフランシスコ空港からもほど近く、午前着の便だったら昼過ぎからラウンドできちゃいます。その地の利をいかし、アジア系ど根性ゴルファー集団がチェックイン!カバーがついたままのゴルフバッグを次々カートに乗せて、スーツケースからシューズを取り出し、慣れた感じでそそくさとコースに向かって行きました。健康的な時差ぼけ解消対策ですが、スコアはどうなんでしょうと余計なことを思いました。一般的にアメリカのゴルフ場のレンタルクラブはかなり新しいモデルが用意されているそうで、シャフトの硬さも含めほぼ希望どおりのクラブが借りられるとの事でした。
ゴルフ場施設にドライビングレンジやクラブハウスがありますが、”PGA仕様”ってあるんですって!知りませんでした。2002年に改修工事の際、コースの長さを7200ヤードに延長し、合わせて施設もアップグレード。2009年プレジデンツカップや2020年PGAトーナメントも開催され、UCバークレー出身のコリン・モリカワが優勝したのは記憶にあります。彼の満面の笑みと大きなトロフィー持った写真はレストラン飾られています。
クラブハウスの食事は外さないーこれは私の持論です。ゴルフプレヤーが立ち寄り食事をするわけですし、結婚式はじめ各種パーティーもするのでまずかろうはずがありません。そしてクラブハウスからは、ゴルフ場を象徴するコース最終18ホール脇にあることが多く、コースを眺めながらの食事もクラブハウスのいいところですね。この日頼んだのは、アメリカ料理の王様ボリューム満点、ブランド牛アンガスビーフをブリオッシュでサンドした「ザ・バーガー(The Burger)$26」サイドにフライドポテトが付いてくるところをカップのクラムチャウダーにしてもらいました(追加$5.00)。バーにはクラフトビールが10種類ほどありました。
TPC Harding Park Golf Course
さて、本番の朝、サンフランシスコ・ダウンタウンはお日様が眩しいく、プレヤー各人やる気満々で8時に現地入り、しかし、想像以上の濃霧に呆然としたのは言うまでもなく、霧の中しっとり濡れたグリーン。打ったボールは見えにくく…30分後には青空になっていましたが、この霧はスタッフ曰く「まぁいつもの天気です」とのことでした。ゴルフは自然の中で行うスポーツこんな日もあります。