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日系NPO団体の案内で「エンジェル・アイランド州立公園」に行ってきました。ここは、太平洋側の移民の島だった歴史があります。ニューヨークのエリス島が大西洋側の移民の島だったので、西のエリス島とも言われています。広さ約3.1㎢、高さ240mのリバモア山を中心に東西に旧軍事施設、北側に旧移民局があります。今回は北側の旧USイミグレーションだった場所を訪れたのですが、そこで我がご先祖さまの足跡の手が狩りを知り、急に日系史が身近に感じてしまった話しです。ちょっと私的な話しも盛り込んでしまいましたが、ご勘弁を
エンジェル・アイランドへは、サンフランシスコからマリンカウンティー・ティブロンからそれぞれフェリーが運行されています。今回はサンフランシスコ・フェリーターミナルのGATE Bからゴールデンゲートフェリーを利用して約30分。ちょうどいい船旅です。秋晴れの観光日和だったので、サンフランシスコ湾周辺のスカイラインが大変素晴らしく、到着前からかなり写真を撮りました。
フェリーは、島の北西に位置するアヤラ・コーブ(Ayala Cove)に到着。”アヤラ”とは、スペインの探検家の名前でこの入江の発見者です。島全体の様子は、アルカトラズ島との大きく違い、木々が鬱蒼としていて、とても印象的です。島の広さ約3.1㎢、高さ240mのリバモア山を中心にイースト、ウエストガリソン(東西駐屯地)の旧軍事施設、ノースガリソン(北側駐屯地)には旧移民局があります。アヤラの桟橋周辺にはインフォメーションブース、ビジターセンター、カフェ(スナックバー/ここでシャトルバスの切符を買いました)ピクニックエリアもあります。目的地のノースガリソンまで整備された歩く事もできますが、シャトルバス(カフェで購入往復10ドル)を利用しました。日頃ウォーキングをしている方ならレベル的には問題ないと思います。シャトルで10〜15分くらいでノースガリソン旧移民局(U.S.Immgration Station)に到着しました。
開けた広場が、かつてUSイミグレーションの建物があったあたりで、坂を登るとメインバラックがあります。階段を上り中に入ると、広い部屋に質素な3段ベッド。木綿のシーツに毛布がかけてありました。当時使っていただろう日用品がパネルと共に紹介されています。とても良い天気で窓からは眩しいくらいの陽の光が差し込んでいますが、ここに収容されていた人にとってはどんなふうに感じたのか…。ここには1910〜40年の間に、日本人移民が約8万5000人収容されたそうです。中国人に次いで多い数だったそうです。当初、上陸して島内で検疫を受けていましたが、船上でも検査ができるようになり、問題なければ、島に上陸勾留されました。1908年の紳士協定のおかげで、日本人のほとんどは、1〜2日くらいで入国でき、入国拒否、国外追放は1%未満。アジア系移民の中でも最も滞在期間が短く、追放率も最も低かったようです。日本人の生真面目さが垣間見えます。
そして、日系人の歴史で紹介される”写真花嫁(写真お見合いだけで結婚を決意し渡米する花嫁さん)”が、エンジェル・アイランドを経て、日本人夫のもとに渡航した人は約1万人だったそうです。また、日本人女性は中国人やヨーロッパ人と一緒にはならず、別の部屋で過ごしていたとありました。ずっとアジア系だけの移民だけかと思っていたらヨーロッパ系の人たちも3割ほどいたそうです。
第二次大戦中、メインバラックは、日本、ドイツ、イタリアからの「敵国外国人」が収容されていました。1捕えれた日本人の多くは、先ずはここで事情聴取をし重要なネタを知っていそうな人は、イーストベイのトレーシー(Tracy)に移送されさらに取り調べを受けたり、強制収容所に行く前の集合場所にも使われたりsたそうです。ここにいる間はきちんとした食事や医療が受けられていたともありました。ノースガリソンでは、旧USイミグレーション収容施設とイミグレーションミュージアムは訪れてみましょう。
実はこの日、日系人の方から曽祖父時代のお話しを少し聞かせてもらう事ができたのですが、そ移民船が何と実家に飾ってある移民船の絵と同じだったのです!私事で恐縮ですが、我がご先祖さまの話と重なり急に身近な歴史になりました。昔、祖父母から「ひいおじいちゃんはサンフランシスコに行った事があるんだよ」という話は本当だったんだと、もっとよく聞いておけばよかったと悔やまれてなりませんでした。秋晴れのある日、大人の遠足でエンジェル・アイランドへ行ったおかげで、とんでもなく身近になった日系史でした。
■エンジェルアイランド州立公園
場所:サンフランシスコ湾
電話番号:415-435-5390
交通機関:SFからゴールデンゲートフェリーhttps://www.goldengate.org
ティブロンからhttps://angelislandferry.com