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【北カリフォルニア・ワイン】レイクカウンティ&リバモアバレー

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2024年11月24日
公開日
2024年11月24日

カリフォルニワインの一大産地と言えば、ナパバレーやソノマが有名です。パワフルでの見応えがありとにかく人気。しかしいつの頃からかお値段もなかなか手がでない状態になってしまいました。さて、その一大産地の下支えとして有名ワイナリーにブドウを提供しているのが、昨今密かに人気が出始めているレイクカウンティ。そして年々ワイナリーの数が増えているのがイーストベイのリバモアバレー。決して侮れないこの二つの地域のお話です。

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レイクカウンティ(Lake County)ってどんなとこ?

丘の上からクリアレイクを眺める

レイクカウンティは、サンフランシスコから北に2時間半ほどの距離にあります。なんでも空気は全米でもトップレベルのきれいさなのだそうです。カウンティの名前の元となっているクリアレイク(Clear Lake)は、湖岸は160kmにおよび、ボートマリーナは多数あり、カヤックや船、釣具をレンタルしているところも多数あります。スポーツフィッシングがとても盛んで”バス釣りの聖地”とも言われ、早朝モーターボートが静かな湖面を行き交う光景が見られます。カリフォルニアの至る所にある貯水湖(リザボアReservor)とは違い、州最大の天然淡水湖です。

湖周辺の最初の住人は、先住民族ポモ族で地名など彼らの言葉(ポモ語?)がついています。残念ながらヨーロッパ人の開拓者によって生活は困難になりましたが、調べてみるとごくわずかですが末裔は今でも周辺に住んでいるようです。

一方でレイクカウンティは、ワインの一大産地で、有名ワイナリーに昔からブドウをおろして農家もあり、ナパバレーの10%はレイクカウンティのブドウを使っているのは知る人ぞ知る事。ナパの優れたワインを陰で支えているブドウで将来が期待されるワイナリーも多くあります。穏やかな地中海性の気候と火山灰を含む土壌が、素晴らしいカベルネとソーヴィニョン・ブランを生み出しています。

レイクカウンティのワイナリー

訪問したスートンハウス・セラーズ

ナパのワイン業界に長らく携わっていた方から、知名度は低いものの、いいワインを作っているとおすすめされたのが「ストーンハウス・セラーズ(Stonehouse Cellers)」。実はここティスティングだけではなく宿泊もできるのがユニーク。”Bed&Barrel(ベッド&バレル)”で、ワインと食事が楽しめます。

早速皆で行ってみたのですが、予約が入っていなかった!1人で作業をしていたブルーマスターさんが慌てて対応。おかげでその間、2階の宿泊施設の見学ができました。素朴な室内をイメージしてたのですが、モダンでびっくり!ベランダに出るとどこまでも続く丘陵地に収穫を終えたブドウの畝がゆっくり休んでいる風に見えました。観光地化されていない分、どこかの有名人がこっそりきていそうな雰囲気。2〜3家族で昼は湖、夜は満天の星空を眺めるステイも素敵ですね。屋外にバーベキューができるスペースがあります。

ブルーマスター氏によるティスティング開始。普段はしない接客業(苦笑)でしたが、逆に作り手目線で説明してくれ、畑の細部に至るまで、フィルターかけ方やナパバレーの有名な畑トカロン(To kalone)やフェイ(Fay)の話など、私自身かなり勉強になりました。災転じて大変有意義な美味しいひとときでした。

グルナッシュ(Grenache/26ドル)メルロー(Merlot/28ドル)かベルネ・ソーベニオン(Estate Cabernet Sauvignon/65ドル)購入

ワインコンクールのメダルかなり入賞している

感謝祭やクリスマス、年末年始とワインを飲む機会が増えるホリデーシーズン。”うんちく”付きで楽しみたいと思います。そして外食の機会も増える12月ですが、レストランのワインリストに産地がレイクカウンティと記載されてるの年々増えているのに驚いています。

 

■施設名ストーンハウス・セラーズ

住所:500 Old Long Valley Rd, Clearlake Oaks, CA 95423

電話番号:707-998-3378

営業日:毎日12:00〜17:00

試飲料金:25ドル(何本か買うとディスカウント)

URL:https://www.stonehousecellars.com

リバモアバレーのワイン

サンフランシスコから車で1時間足らずの”至近距離”のワインの産地といえば、「リバモアバレー」。しかし、観光客や業界人はもっぱらナパ、ソノマに集中し、今イチの知名度というのが生産者やワイナリーの悩みだったりします。地理的に都市部のベッドタウンとして宅地開発が著しく(ナパからは通勤がやっぱり大変ですものね)フリーウエーからもあらまたここにも新しいお家がなんて事はザラ。そして、とにかく暑い内陸部はセントラルバレーの気候と似ているようで”大量生産ワイン”というイメージもあります。が、実は海からの風や霧が入り込み、どちらかと言うとナパバレーに近いのだそうです。

ワイナリーは50とも60とも言われていて、今回訪問したのが「マイケル・カッツ(Mitchell Katz)」1998年オープンした手積みをモットーにしたワイナリーです。ティスティングリスト(6種類20ドル)にいくつかCasa de Vinas(カーサ・デ・ビナス/スペイン語)と書かれているものは自社畑だそうです。ナパに負けず劣らず力強さを感じますが、価格表を見るとかお手ごろで、友達集めてブラインドティスティングしたくなるほどでした。ブランドにこだわらなければ、恐るべしリバモアバレーです。

価格的にデイリーユースと言っても注目されているので100ドル超えるカベルネ・ソーベニオンも登場してますから、嬉しいやら(お財布が)辛いやらです。

プティ・シラ(CDV Petite Sirah/44ドル)購入。

 

秋晴れのマイケルカッツ

 

■施設名マイケル・カッツ

住所: 2915 S Vasco Rd, Livermore, CA 94550

電話番号:925-605-6829

営業日:木〜日12:00〜17:00

入場料:20ドル

URL:https://mitchellkatzwinery.com

今回は、レイクカウンティのクリアレイクとコントラ・コスタ・カウンティのリバモアバレーからそれぞれワインに精通されてる方々と訪問しました。また年明けにも計画しているのでコスパに優れた美味しいワインを紹介します。

いよいよ来週は、サンクスギビングで一気にホリデーシーズン突入です!

Happy Thanksgiving

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