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すっかり秋めいてきたサンフランシスコ・ベイエリアです。雨季早々に雨の予報が続いています。今回は”ビヨンド・サンフランシスコ”として、シリコンバレーのレッドウッドシティで時間のプチ散策で発見した博物館とスタバの話しです。
レッドウッドシティ(Redwood City)は、サンフランシスコから南に43kmサンノゼから北西に39kmに位置し、シリコンバレーの一角にある人口7万7000人(2024年推定)の都市。運河が多いのでベイエリアのベニスと言われています。気候は温暖で生活環境がとにかく良くリビングコストはやや高めですが住んでみたい街に必ず出てきます。なるほどねと思うのが、駅前にあるアーチに掲げられている市のモットー、「Climate Best by Government Test(政府のテストによって私たちの気候はベスト)」 市政のおかげで私たちの生活環境は最高であるといった意味になるでしょうか。1925年に市の宣伝のためにモットーコンクールが行われ、選ばれた言葉です。
この街は、1867年市として成立、歴史は150年以上あります。そもそもはアメリカ先住民オローニ族(Ohlone Pepole)が住んでいましたが、スペイン人が土地の所有を宣言し、カリフォルニア・ミッションのを建造し、滅亡の縁に立たされてしまいました。
日本に縁のある事としては、1907年に日本移民の方々がこの地で商業用に菊花の栽培を手がけていたそうです。第二次大戦が始まり苦難な状況になりましたが、実は日系人で最も成功したビジネスは花市場だったことを考えると、先人の功績は決して消えていなかったですね。
さて、レッドウッドシティの駅前周辺の散策で訪れておくべき場所の一つは、「サン・マテオカウンティ歴史博物館(San Mateo County History Museum)」でしょう。旧カウンティ裁判所だった建物で、国の歴史的史跡に登録されています。広場から階段を上がり玄関右側にギフトショップ兼受付があります。入館料は大人6ドル。すぐ現れるドームのステンドグラスの美しさは圧巻、パブリックで見ることができるドームのステンドグラスでは西海岸で最大級を誇ります。とにかく息を呑む美しさです。足元に目をやれば、床がタイル張りになっている部分など、古き良き頃を忍ばせます。先住民族オローニ、スペインの探検家、林業、農業、酪農場、捕鯨、ビクトリア朝の頃の時代を通して、ペニンシュラ地域の展示品があります。2階に裁判所があり、ここも見ておきたいところです。私のイメージしてる裁判所とは明らかに別物で、重厚な設と天窓からの差し込む光とステンドグラスがとても印象的でした。この日は地元の小学生が見学に来ていまして、みんなじーっと天井を眺めていました。
住所:2200 Broadway Redwood City, CA 94063
電話番号:650-299-0104
オープン時間:10:00〜16:00
定休日:月曜日
入場料:大人6ドル
次は、地元のカフェと思ったのですが、ローカルなカフェ風スタバを見つけました。とにかく看板がスタバっぽくなくて二度見したほど、マーメイド(Siren)が見当たらないスタバです。店内もウッディーな色調で、レッドウッドの世界。家具もデーニッシュ風の素朴な温かみのある居心地の良い空間でした。らしくないロゴのないスタバとして”珍し感”いっぱい!スタッフは雰囲気に沿って穏やかな対応☆
車社会と言え、シリコンバレー↔︎サンフランシスコは通勤列車「カルトレイン」が運行されています。先日全面的に車両がアップデートされ、脱ディーゼル。レッドウッドシティはカルトレインの駅があり、南にも北にもちょうどいい距離がある街です。
レッドウッドシティは観光都市ではありませんが、歴史と今がうまく調和できている街です。行く機会があったら、是非プチ散策してみてくださいね。
◾️レッドウッドシティURL:https://www.redwoodcity.org