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アメリカは、年に何度か”人民の大移動”のような旅行シーズンがあります。その一つがクリスマス。毎度空港の出発ターミナルの混雑の様子はニュースで紹介されています。そんな中、所用でオークランド空港に行きました。思えばフライトキャンセルで、急きょ来た以来なのに気がつきました。10年ぶりのイーストベイ・オークランド空港の活用法などを取りまとめてみました。
ベイエリア3空港で最もローカル色の強いオークランド空港ですが、ニュージーランドにもオークランド空港(Auckland/AKL)があり、アメリカ人でも聞き間違えることがあるそうです。音としてOaklandのオーは”オゥ”に近く、Aucklamdは、”オー”の発音だそうです(気をつけないと全く分からんでした)。
1927年9月17日開業。2170mの滑走路は当時世界一の長さで、セレモニーには飛行家チャールズ・リンドバーグもやって来んだそうです。第二次大戦中は、オークランド空港を海軍航空基地として、太平洋諸国への空輸基地として運用するため、民間の定期便は全てサンフランシスコ空港に移動されました。戦後、幾つかの航空会社は戻ってきましたが、サンフランシスコ空港は民間機の主要空港となりました。
1988年、航空貨物輸送のFEDEX(フェデックス)の貨物基地ができました。日々25万個の個包や書類の輸送処理をしており、オークランド空港は全米で最も忙しい航空貨物ターミナルです。所有者のオークランド港も目と鼻の先、全米屈指の物流の拠点なのも納得です。また、遠くからでも分かるユニークなカラーリングのサウスウエスト航空(WN)の重要なターミナルにもなっています。なので私はサウスウエスト=オークランド空港のイメージなのです。
行き方は、バート・パウエル駅からだと、ベリエッサ(ブルーライン)の乗っていくのがいいでしょう。A’sが移転し、もう行くこともなかろうと思っていたコロシアム駅で空港線に乗り換えます(先頭車両が近いです)。パウエル駅でクリッパーをタップし、乗り換えの空港線でもタップ。出る時の改札口はありません。料金は12ドルで、所要時間は40〜50分。サンフランシスコ空港駅より少し遠いくらいです。サンフランシスコからはベイブリッジを渡り19kmくらいの場所なので、タクシー・ライドシェアでは30〜40分ほどですが、橋の混雑で時間料金がかなり変わります。もし市内から利用するなら公共交通機関の利用をおすすめします。オークランド・ダウンタウンから11km。
*****昔々*****
サンフランシスコ発ロサンゼルス行きで、フライトキャンセルになってしまったことがあり、カウンターでとにかくベストなフライトを探してもらったら、今からバートに乗りオークランド空港発のLAX 行きが間に合うと言われ、ハラハラしながらもなんとかロサンゼルスに飛んだことがありました。次のフライトの目処が立たなかった状況だったので、近くに空港があって助かりました。SFO↔︎OAK距離48km(バートで1時間半)綱渡りのような体験でしたが、こんな方法もありということで覚えておくと役に立つかもしれません。
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空港線は、7ドルくらいしますので、昼間限定ですが、コロシアム駅改札口を出てすぐから、ACトランジット#73バスを利用する方法もあります。コロシアム駅前↔︎ターミナルビル(4C)間を運行しており1.75ドルで、空港線利用より(コーヒー一杯分)安く上がります。
オークランド空港は、小さい故にとても分かりやすく迷うことがまずないであろう空港です。パーキングエリアを囲むように弧を描いたデザインで、右側がターミナル1・左側がサウスウエストのターミナル2。表示には、ターミナル2サウスウエスト・ターミナル1それ以外とありました。メジャーなアラスカ(AZ)デルタ(DL)ハワイアン(HA)、LCCや初めてみた航空会社もあり合計15社。売店や自動販売機があるだけでした。
いかがでしたか?
ホリデーシーズンのピーク時でさえ、セキュリティーゲートはまぁまぁ混雑程度でしたので、スケジュールが合えば利用する価値はありそうですね。
今年「メトロポリタン・オークランド国際空港(正式名称)」から「サンフランシスコベイ・オークランド国際空港」に名称変更すると発表し、4月11日に承認されました。変更の理由は、①オークランド市がベイエリアであることをほとんどの旅行者が理解していない事。②サンフランシスコ湾に面した立地である事。③両オークランドの漢字表記が同じで、中国人旅行者が混乱する事。表記の問題は中華系の住民が多いエリアらしい理由ですね。私は、メトロポリタンと素敵な名称だったのかと思いました。ただ、11月にSF審査官は名称に「サンフランシスコ湾」の使用停止を言い渡しました。そそっかしい私は正直安心した次第です…