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【ブエノスアイレス】#パレルモソーホー 散策

相川 知子

相川 知子

アルゼンチン特派員

更新日
2025年1月16日
公開日
2025年1月16日

パレルモソーホーはグラフィッティスアートでクリエイティブな町並みで有名です。パレルモソーホー散策の見どころを紹介します!

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散策におすすめのパレルモソーホー

ブエノスアイレスの中心部から地下鉄で15分、バスで20〜30分ほどの距離にあるパレルモ地区は、緑豊かで散策にぴったりのエリアです。そのなかでも特に注目されているのが、「パレルモソーホー」と呼ばれる一帯。イタリア広場(Plaza Italia)からThames通り沿いに1キロほど進むと、セラノ広場(Plaza Serrano)周辺に広がるこのエリアは、ニューヨークのソーホーのようなトレンディな雰囲気を持ち、アートとクリエイティブなエネルギーで満ちあふれています。

パレルモソーホーの町並みを歩くと、目を引くのが大小さまざまな壁画(グラフィティアート)です。もともとは落書きのように見えたものが、地元のアーティストたちの手によって独自のスタイルを確立し、今ではこのエリアを象徴するアートとして親しまれています。

グラフィティのモチーフは多様で、懐かしい風景を描いたものや、最新のデザインを取り入れた現代的な作品までさまざま。カラフルな色彩と大胆な構図が特徴的で、見る人を楽しませるだけでなく、街全体に生命力を与えています。

壁画を楽しむコツ

お気に入りの壁画の前で写真を撮ったり、友達や家族と記念撮影をするのも楽しい体験です。それぞれのデザインにはアーティストのメッセージや背景が込められていることが多く、その意味を考えながら巡ると、より深くアートを味わうことができます。そしてそのアートの中に入ってみるのも楽しいです。上の写真は郊外に住むアルゼンチン人の友人と パレルモの本カフェLibros del Pasaje https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/285310/ 散策したときです。ちょうどきれいな色と柄のロングスカートでグラフィティスにマッチしています。

たとえば、自然をテーマにした壁画には、都市化の進む現代社会への警鐘や自然との調和を願う思いが込められているかもしれません。また、ポップアートや抽象的な模様を取り入れたデザインには、アーティスト自身の個性やユーモアが反映されています。街を歩きながら、まるで野外ギャラリーを訪れているような気分が味わえます。

懐かしさとモダンが融合する街

パレルモソーホーのもう一つの魅力は、古い伝統的な建築と現代的なデザインが共存している点です。イタリアやスペイン、フランスの影響を受けた建物が並ぶ街並みは、ノスタルジックな雰囲気を醸し出し、その壁に描かれたグラフィティは歴史や文化への敬意を感じさせます。一方で、最先端のスタイルや実験的なアートが、未来への希望やクリエイティブな挑戦を感じさせます。

アルゼンチンの文豪ボルヘスが描かれているボルヘス通り

ラテンアメリカにおける壁画の意義

ラテンアメリカでは、壁に描かれる壁画(ムラル)は単なるアートではなく、社会や歴史、文化的アイデンティティを表現する重要な手段とされています。地域の記憶を伝えるだけでなく、不平等や抑圧に対する抵抗の象徴としても描かれてきました。特に、自由や平等を求めるメッセージが込められた壁画は、多くの人々に希望を与えてきました。

パレルモソーホーは、アートとショッピング、散策が同時に楽しめる魅力的なエリアです。グラフィティを眺めながら歩く時間は、日常の忙しさを忘れ、クリエイティブな刺激と癒しを同時に味わえるひとときになるでしょう。もちろん観光でショッピングやウインドショッピングに加えてブエノスアイレスの街の風景の一部となることができるので思い出の場所になるでしょう。

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