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ミラノから電車で約1時間の距離にあるトリノ。
ミラノのあるロンバルディア州の隣、ピエモンテ州に位置しています。
かつて、イタリアの首都でもあったトリノには、豪華な王宮や美しい広場、壮大な大聖堂があり、見どころがたっぷりあるのです。イタリアの2セントコインのモチーフになった建築も魅力の一つ。
さらに、イタリアワインの王様と呼ばれるワインもあり、哲学者ニーチェが味わったとされるドリンクも見逃せません。
今回は、筆者が訪れたトリノの観光スポットと魅力をご紹介します。
1800年代にイタリアの首都だったトリノ。貴族でもあったサヴォイア家が権力を握っていた時代の王宮や庭園が今なお残されています。
イタリアではトリノのあるピエモンテ州は美食の街として有名です。ワインのほか、ブランド牛肉やトリュフ、ヘーゼルナッツの産地でもあります。
トリノは、比較的コンパクトで観光名所は徒歩で回ることができる便利な街。ミラノからの日帰り旅行にもおすすめのスポットです。
ここからは、トリノの観光スポットをご紹介します。
トリノのランドマークでもあるモーレ・アントネリアーナ(Mole Antonelliana)。この建築物は、イタリアの2ユーロセント硬貨に描かれています。
建築家アントニオ・アントネッリの名前から名付けられた建物は、高さは約167.5メートル。
1800年代に礼拝堂として建設され、使用用途は変化しつつ、現在は映画博物館として佇んでいます。
内部には、展望台があり、トリノの街を一望することができます。
チケットは、当日だと完売していることがあるので事前に公式サイトで購入しましょう。
トリノに行ったら外せないスポットはカステッロ広場(Piazza Castello)。
広大な広場にかつてサヴォイア家が住んでいたとされる王宮と宮殿があります。
1645年に建てられたトリノ王宮(Palazzo Reale di Torino)は、世界遺産に登録されています。
王宮の内部は博物館になっていますが、併設されている庭園には博物館に入場しなくてもアクセスでき、地元住民の憩いの場になっているのです。
王宮の向かい側にあるのは、バロック様式のマダーマ宮殿(Palazzo Madama)。ローマ時代からこの場所には建物があり、改築を重ね現在も宮殿が佇んでいます。マダーマ宮殿も世界遺産として登録されていて、内部は美術館になっています。
壮大な建築と美しい広場を堪能しましょう。
サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂(Cattedrale di San Giovanni Battista)は、美しい建築とキリストの歴史が残された場所として有名です。内部には、聖骸布(Sacra Sindone)という、キリストの遺体を包んだとされる布が安置されています。
ゴシック建築と大聖堂内部にある豪華な装飾、絵画など訪れる人々を惹きつけるスポットです。
大聖堂の地下には、ローマ時代の遺跡もあるので立ち寄ってみてください。
トリノ駅からも徒歩圏内にあるサン・カルロ広場(Piazza San Carlo)。
ここには、多くのレストランやカフェが軒並び食事をするのにもおすすめのスポットです。
広場の見どころは、中央に佇むサヴォイア家の英雄エマヌエーレ・フィリベルトのブロンズ像、2つの教会などあります。
さらに、この広場には床にトリノの紋章「雄牛」のブロンズ像があり、踏むと幸せが訪れると言われています。
カリニャーノ宮殿(Palazzo Carignano)もサヴォイア家の王宮群の一つで、世界遺産に登録されています。1600年代に建設された建物は、見る方向により異なる姿が堪能できることが魅力の一つです。写真は、カルロ・アルベルト広場側から見たカリニャーノ宮殿。
内部は、サヴォイア家が使用していた装飾や家具など展示された美術館になっています。
トリノのあるピエモンテ州へ行ったらワインは欠かせません。
ピエモンテ州はバローロやバルバレスコという高級ワインの産地でもあります。
特にバローロは、イタリアワインの王様として親しまれているのです。
トリノへ行ったら、ピエモンテワインをぜひ味わってください。
このバローロを使用した料理が、ブラッサート・アル・バローロ(Brasato al Barolo)。
「バローロで煮込む」という意味があり、バローロの赤ワインで煮込んだ仔牛料理です。ジューシーでほろほろ崩れ落ちるお肉は、赤ワインとのペアリングにおすすめ。
1793年にオープンした老舗カフェ「カフェ・アル・ビチェリン(Caffè al Bicerin)」。
トリノ発祥ドリンク「ビチェリン」が有名な場所です。ビチェリンは、濃厚なチョコレートドリンクでホットチョコレート、エスプレッソ、ミルクフォームのレイヤーが特徴。
この場所は、多くの著名人が訪れていたことでも有名で哲学者ニーチェもこのカフェでビチェリンを堪能していたと言われています。
外のテラス席もありますが、店内はクラシックな木を基調とした趣ある空間。
人気のスポットとなっているので、外には行列ができていますが、長居をする人がいないので回転が速いです。
■Caffè al Bicerin
住所|Piazza della Consolata, 5, 10122 Torino TO
営業時間|木曜日から火曜日8:45 〜19:15
1875年に創業した老舗洋菓子店バラッティ&ミラノ(Baratti&Milano)。観光名所でもあるガレリア内にお店とカフェがあります。店内は、アンティーク調の家具に包まれたエレガントなスペース。
お土産におすすめは、ピエモンテ発祥のヘーゼルナッツがたっぷり入ったチョコレート「ジャンドゥイオット(Gianduiotto)」。しっとりやわらかいチョコレートは、イタリア人も魅了する美味しさです。
店内では、軽食やケーキが堪能できます。
Baratti&Milano
住所|P.za Castello, 29, 10123 Torino TO, Italy
営業時間|火曜日から日曜日9:00〜20:00
ウェブサイト|https://www.barattiemilano.it/caffe-baratti
今回は、筆者が電車で週末訪れたトリノの魅力をご紹介しました。
トリノへは日本からの直行便はありませんが、ミラノからの日帰りや週末旅におすすめのスポットです。
歴史や美食を堪能できるので、ぜひ旅の予定に入れてみてください。