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【現地情報@シリコンバレー】2025年からの不法移民取締り強化と訪米の心得

かん

かん

特派員

更新日
2025年3月23日
公開日
2025年3月23日
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2025年1月から不法移民の取締りが強化されています

2025年1月より、アメリカ政府は不法入国者の取締りを強化しています。それに応じて、各所で合法滞在者か否かの身元確認や、不法滞在者の摘発が増加しているようです。

サンノゼ市でも、同1月に、学区や学校より次のような趣旨の通達メールが各家庭に送信されています。

1.学校は、すべての生徒・学生と家族が安心して学べる環境 を提供することを約束します。

2.学校への移民執行官の立ち入りは法律で義務付けられた場合のみとなります。

3.学生が特定された場合、保護者への即時通知をします。

4.学生の情報は、裁判所命令がない限り開示されません。

5.すべての子どもは平等に無料の教育を受ける権利があり、学校は、差別・嫌がらせのない安全な学習環境を保証します。

こちらは1月時点での状況なので、現在はまた実情と違っている部分もあるかもしれません。

訪米時の注意点

合法的にアメリカに居住している筆者や日本人の間でも、不安の声が高まったり、今まで携帯していなかった身分証明書(グリーンカードやReal ID*等)を常に携行する方が増えているようです。

訪米での観光を予定されている方にも、次のような心得が肝要かと思います。

1.パスポートの携帯: 常に携帯して身元確認ができるようにする。

2.ビザの有効期限確認: 滞在期間が超過しないよう注意する。

3.ESTAの更新: 渡航前にESTAの有効期限を確認しておく。

©︎かん ダウンタウンサンノゼの一角

自分は大丈夫、という油断は禁物かも?

筆者の周囲では、学校から移民執行官(不法滞在者を摘発目的とする移民局の役員)を見かけたら学校事務所に報告するよう指示を受けた学生や職員の話を耳にします。

また、合法居住者である証明書としてReal IDを申請した、という声も多く耳にします。

訪米時、万一、移民執行官に滞在ステイタスを尋ねられたとき、万が一のトラブルが回避できるよう、そして不要な心配や対応をしなくても済むよう、パスポートや合法滞在を証明できる公的書類の携帯を意識頂けたら、と思います。

どうぞよい訪米観光ができますように!!

 

(2025年3月24日に一部加筆を行いました。)

 

<Real IDとは>*

Real IDとはアメリカ国内線の搭乗や連邦施設への入館に必要とされる身分証明書のことです。カリフォルニア州では、DMV(車両管理局)にオンライン申請することで取得することができます。合法居住を証明する有効な身分証明書(パスポートやグリーンカード、カリフォルニア州の住所証明(申請者の名義が書かれた光熱費請求書等)をオンライン経由で提出し、DMVで写真撮影をし、ほぼ2週間後に郵送でReal IDを受け取ることができます。未成年でも取得が可能です。

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