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物の値段が上がっていますよね。日系スーパーでお米(5lb)が20ドル以下で買えず、思わず韓国系スーパーに行ってしまいました。韓国のお米は日本と同じ短粒種で美味しい上にお安いし、それもありか? と思う今日この頃。ということで今回は物価高に打ち勝つ対抗策のお話しです。現実は厳しいけど秘策はあるのかしら?
労働統計局(Bureau of Labor Statistics)のデータによると、2020年8月以降、家庭の食料品への出費は20%上昇し、1970年代から最も急激なインフレなのだそうです。国勢調査の最新調査結果を元にした料理メディア(デリッシュ)によると、アメリカの1世帯(大人2人子供2人を想定)あたり、食料品購入に毎週約270ドル(月1080ドル)を使っています。そこで全米各州でどのように違うか見てみたら上位から順に、
ハワイ 334ドル
アラスカ 329ドル
カリフォルニア 298ドル
ネバダ 295ドル
ミシシッピ 291ドル…
ちなみにNYが266ドルで、全米でもっとも出費が低かったのがウイスコンシンの221ドルでした。ハワイなど遠隔地は輸送コストもあり割高になる傾向です。また、ウイスコンシンあたりは、農業と食料生産の地域から近い因果がありそうです。筆者が住むカリフォルニアは全米で3番目。農業が盛んで輸送コストもさほどかからなさそうなんですが…。
100ドルは100ドル。全米どこも同じように思うかもしれませんが、購買力は、食料、光熱費、税金、住宅、交通費などによって、州によって大きく違います。100ドルの力は、州によって26%も差がでています。カリフォルニアは100ドルの力が最も弱く、もっとも強いのはアーカンソー、ミシシッピ113ドル。全米平均103ドルでした。週の食料品購入額が全米第5位のミシシッピが100ドルの力が強いのも興味深いですね。
カリフォルニア 88ドル*
ハワイ 89ドル
ワシントン 90ドル
マサチューセッツ 91ドル
ニュージャージー 91ドル
ニューヨーク 92ドル
*金融情報の提供メディア(GOBankingRates)の2024年2月時点。2022年のアメリカコミュニティ調査から得た世帯収入の中央値、労働統計局からの年間生活費支出、Zillowの一戸建ての住宅の中央値を利用。
どんなに物価が上昇しても食い気だけは変わりません。なので食費は年々意識するようなりました。何に注意しているかというとたったひとつ、「見極め」です。例えばサンフランシスコにはファーマーズマーケットが沢山ありますが、そこで何を買うか見極めることです。具体的には、常備しておきたい食材を買うマーケットとご馳走を作るから珍しい食材を買うマーケットを分けるなど、目的によってマーケットを使い分けています。
調味料スパイスは、スーパーや食材店で買いますが、なるべくシンプルなものを購入して自宅で味変を可能にします。お酢やオイル、お醤油は風味づけされていないものですね。〇〇風味より安いし(汗)この辺りも見極めています。
お店で必ずチェックするのが、リデュース(見切り品)コーナーです。普段買い物に行っているお店のスタッフの商品知識や衛生管理が重要なので、その辺は日頃から観察しておきましょう。日が当たる場所にソースや調味料をおいていないお店は比較的食品管理がしっかり行き届いている印象です。(筆者談)
筆者の近所の方は自分では買い物に行かず、あえてパートナーに買い物を頼むそうです。なぜなら余計な物を買わないから! なるほどそういう節約術もありですね。
いくらギリギリでもひょっとしてお家で眠っているお金、タンス預金はありませんか? 節約術の最後は、お金です。ディスカウント情報がとても大切なのはいうまでもありませんが、今これが果たして必要なお金か? 少し寝かせておいてもいいお金か? 見極めてみてください。ファイナンシャルプランナーの方の話では、一般的に半年間使わない予定のお金はしかるべく金融機関で預かってもらっていていいお金なのだそうです。タンスにしまっておいても増えることはありませんが、使わなくて良いお金を見極め、増やすような工夫をすることで、長い目の節約になりませんか?
いかがでしたか? 私はフードコーディネーター(認定)として、北カリフォルニアを中心に食習慣、歴史について情報を発信しており、日頃から食材のリサーチをしています。サンフランシスコは、アメリカ屈指の美食都市ですが、物価も国内屈指。分野的に食費にまつわる話しを中心にしましたが、毎日3度あるご飯の時間、ちょっとした工夫で楽しい時間にしたいものです。物価高ではありますが、さまざまな節約術を駆使してなんとか乗り切りろうではありませんか!!