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【ジョージア・ズグディディ】日本所縁の植物も多い、ズグディディ植物園

MAO

MAO

ジョージア特派員

更新日
2025年4月30日
公開日
2025年4月30日
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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!

さて前回の記事でズグディディの町を紹介しましたが、今回はその時に訪れたズグディディ植物園についても紹介していきます。

ダディアニ家の庭?

さて前回の記事で、ズグディディについて説明する上で欠かすことの出来ない、”ダディアニ家”について紹介しました。

この植物園も実は、元々ダディアニ家が1840年に宮殿の中に作った植物園で、宮殿の周りに植物園が設立されました。エカテリーヌ·ダディアニ王女が招いた庭師が、彼女の依頼でフランス風の植物園を作ったと言われています。

1856年のオスマン·ロシア戦争で、ズグディディの町が壊滅的に破壊された際は、植物園も大ダメージを受けました。

しかしオスマン帝国との休戦中に、植物園を愛していた王女が修復を試み、再度庭師を招待し、1870年以降に完全に元通りに修復したと言われています。

その後は王女が亡くなり、また王女の意思を継ぐ庭師達も亡くなると、ダディアニ家の弁護士達が土地を管理していましたが、植物の管理はなされず、放置され、荒れ果てていました。

そんな荒れていた植物園の再建が始まったのは2005年で、市の基金を用いて荒れていた植物園を再度修復しようというプロジェクトが始まり、ようやく最近再びオープンを迎えたという、長い歴史をもつ植物園なのです。

また国の文化財にも指定されています。

67haの植物園全体には、日本と同様の気候を特徴として持つズグディディらしく、トビリシでは見られないユニークな植物も植えられています。

鯉に、ツツジに、桜!

さて、筆者が驚いたのは、植物園内の庭に沢山いた鯉です!

それも数匹ではなく、赤色の錦鯉のような鯉だけでなく黒い鯉もおり、植物園スタッフの方が餌をやると、一気に集まってきました。当初は赤い鯉、黒い鯉1匹だけだった様ですが、やはり鯉は恐るべき繁殖力ですね。

またツツジが綺麗に咲いているコーナーもあり、幼い頃登山に父親とよく行った際に、ツツジの蜜の吸い方を教えてもらったことなども思い出しました。(植物園ではしていませんよ笑)

ただ日本のツツジの背丈は種類にもよりますが、道端に咲いているのは大人の腰くらいか背丈かと思いますが、植物園のツツジはそれよりも大きく感じ、その植生の違いが気になりました。

また桜や綺麗な椿も植っており、植物園のスタッフの方も、日本の植物は色とりどりで本当に綺麗で大好きと仰っており、筆者も嬉しくなりました~。

ただ今年のズグディディは異常気象だったようで、2月に気温が30度まで上昇したと思うと、翌日には−4度となったりと異常な寒暖差で、暖かくなったと勘違いしてしまった植物が開花してしまい、その後の極寒気候で一瞬で枯れてしまったと、スタッフの方は頭を悩まされていました。

寒暖差が異常だったのはズグディディだけでなく、筆者が住むボルジョミも同様だったので、温暖化の影響かしら、、とスタッフさんと話していて心配になりました。

植物園では現在、5月からのバラシーズンの準備に大忙しだそうで、700種類近いバラを育てるべく苗木の育成や、バラアーチ作成に明け暮れていらっしゃるそうです。

是非5月以降、皆さんもバラシーズンの植物園に行ってみてはいかがでしょうか?

  • たくさんの鯉が!
  • 日本より若干大きいツツジ?!
  • 桜が咲いた時の様子

ダディアニ家の骨董品がどんどん発掘される

前述の通り、この植物園はダディアニ家の所有物でしたので、植物園が再開し、”さぁ!新しい植物をどんどん植えるぞ!!”と土に機材を入れると、そこからどんどん当時使用されていた骨董品が発掘されるというのです。

なんだかお宝探しの様な話でロマンを感じますが、そうやって出土した骨董品を綺麗に洗い、文化財として保管している工房兼博物館も植物園は完備してあり、筆者が訪れた際も作業されていました。

また植物園の中にも勿論宮殿の一部があったりと、やはりダディアニ家の土地であったんだなぁ…と植物園の随所に歴史的な文化財が見られ、普通の植物園とは違った歴史的な雰囲気も感じさせられます。

  • 植物園内の遺跡の一部
  • 修復中の骨董品
  • ボートに乗るダディアニ貴族と付き人の写真
  • 貴族の写真
  • 修復された展示物

歴史と自然の融合

植物園には他にも、クジャクやキジがいたり、カエルがいる小さな沼コーナーがあったり、色々な植物や生き物がいました。

また散策するのにも、平坦な道が続くので、お散歩しやすい事も魅力的なポイントです!

日本の某ドラマを見て筆者がハマったクジャクさん
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