森の京都でもない、海の京都でもない。乙な京都がある
2025.2.18
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最近、日本人の「京都離れ」という言葉を見聞きしますが、個人的な体感としてはさもありなんという感じ。そこで、これから混雑を極める紅葉期に向けて、おすすめの紅葉スポットをご紹介します。「乙な京都™」の初投稿でも取り上げた光明寺。浄域を彩る紅葉はもちろん、通常は非公開の庭園や寺宝など見どころ満載です。
今年は11月15日から12月7日まで開催され、通常は非公開の「観音堂」や「もみじの間」、「信楽庭(しんぎょうてい)」の拝観、寺宝展などを堪能することができます。本日は一足早く、「紅葉の特別入山」の見どころをご紹介していきます。
まずは総門をくぐり表参道を登ります。右手に見える「観音堂」は、1年に1度だけの秘仏公開なので必見です。中央が観音菩薩、向かって左手が不動明王、右が地蔵菩薩。清水寺式の観音菩薩は珍しい像容だとか。ありがたいことに撮影可能です。
次は阿弥陀堂の入口から御影堂を経て「信楽庭」へ。1860年(万延元年)に建造された勅使門を望む石庭は、白砂に大小18個の石を配して、弥陀三尊を仰ぎつつ、一人の行者が生死の大海を渡っていく姿を現しています。「もみじの間」の襖絵は、毎年デザイン画が新調されるのですが今年はどんな意匠でしょうか。現地でのお楽しみ。
紅葉を愛でたい気持ちを抑えつつ、ぜひ手に入れたいのが紅葉期限定の「ご詠歌切り絵朱印」(特別価格で各600円)。背景によって印象が変わる斬新なデザインで、青・赤・ピンク・緑・黄・紫色の全6色の展開です。通常は各800円なのでお得ですよ。
透明の授与品「みまもり」は、“意のままに様々な願いを叶える宝”の意味を持つ「宝珠(ほうじゅ)」のデザインで、組紐カラーはなんと15色(各1200円)! 誕生色や推しのカラーなど、お好きな色を選んでみてください。
堂内の拝観出口を出て、総門へ向かう道中にあるのが「もみじ参道」。その名の通り、両側に楓の古木が枝を広げて並んでおり、紅葉の頃には美しい錦のトンネルが現れます。約200mの間に250本程の紅葉する樹木が植えられており、錦繍の景色が途絶えることがありません。参道の途中にある薬医門は、過去にJR東海「そうだ京都、行こう。」秋のキャンペーンポスターになったことで一躍有名に。1676年(延宝4年)建立の落ち着いた佇まいと燃えるような紅葉とのコントラストはぜひ写真に収めたいですね。
■西山浄土宗総本山 光明寺
住所:京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
電話番号:075-955-0002
アクセス:「旭が丘ホーム前」下車、徒歩約2分
営業時間:9:00~16:00(受付終了)
入山料:紅葉期は大人:1000円、中高生:500円(通常期は境内無料)
URL:https://komyo-ji.or.jp
※紅葉期には駐車場が一切ございません。公共交通機関をご利用ください。
※まとめ以外の掲載写真はすべて令和6年度以前のものです。
今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。記事では紹介できませんでしたが、総門から御影堂へ続く表参道も紅葉が楽しめたり、御影堂そばにある艶やかな花手水などもぜひご覧頂いたいです。ちなみにJR長岡京駅西口駅前の市営駐車場を利用するパーク&ライドを活用すると、入山料がなんと400円に! 詳しくはHPをチェックしてみてください。最後に10月下旬某日の「もみじ参道」の風景を。