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【米国・サンフランシスコ】朝霧のミューアウッズ巨木の森を歩く

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2026年3月12日
公開日
2026年3月11日

サンフランシスコから車でわずか30分、そこはまるで別世界。靄(もや)に包まれた谷には、樹齢800年を超えるコースト・レッドウッドの巨木たち。空を見上げると、遥か頭上で枝葉が光を受けて揺れ、「生きた大聖堂」と呼ばれる理由が理解できます。開園と同時の午前8時に到着。気温12℃。観光客のいない森は、驚くほど静かだった。訪れたのは、サンフランシスコ近郊で最も有名な巨木の森、ミュウアウッズ国定公園(Muir Woods National Monument)。早朝のミュアウッズは、昼間とはまるで別の顔を見せてくれました。

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① ミュウアウッズを歩く前に

公共交通機関とシャトルバスでの訪問を考えていましたが、シャトル運行が4月からだったので車で向かいました。ミュアウッズは、駐車場、シャトルバスいずれも予約が必要です。当日予約も可能ですが、公園周辺はWi-Fi環境が不安定なので注意してください。恥ずかしい話ですが、Wi-Fi環境の関係で予約ができなかった経験があります。

初めて訪れるなら、園内を流れるレッドウッドクリーク沿いのレッドウッドクリークトレイル(Redwood Creek Trail)がおすすめです。このトレイルはループ状で、クリークを挟んでBridge1〜Bridge4まで4つの橋が架かっています。渡る橋によってコースの長さを変えることができ、30分ほどの短い散策から、1時間半ほどの散歩まで自由に楽しめます。

ブリッジ4までは整備された平坦な遊歩道で歩きやすく、初心者でも安心。時間と体力に余裕があれば、さらに奥へ続くトレイルに足を延ばすこともできます。

■予約サイト:ゴーミューアウッズ・シャトルバスは4月〜

URLhttps://gomuirwoods.com

② ブリッジごとに変わる森の表情

最初の一歩

  • 木製の歩道は歩きやすい
  • 創設者の森

入口の木製のゲートは、映画「猿の惑星・創世記(Rise of the Planet of the Apes)」にも登場した場所で、ここをくぐるとブリッジ1(Bridge1)が現れます。

早朝の森は鬱蒼としてまだ薄暗く、レッドウッドクリークには澄んだ水が微かな音を立てて流れています。人気はなく、聞こえるのは川のせせらぎだけ。苔には小さい水滴がびっしりと付き、キラキラ光っていた。葉先には黄緑色の新芽がひょこひょこ顔を出していました。そして深呼吸。「なんと言うマイナスイオンだろう」。まさに、霧の森に足を踏み入れた瞬間でした。

森が深くなるブリッジ3・4へ

  • 小さい霊芝がたくさん生えてる
  • ここで空を見上げてみる。森林浴タイム

ブリッジ2(Bridge2)を過ぎると、歩道脇にはワラビが群生していました。倒木には、霊芝のような小さなキノコがいくつも育っています。思わず「食べられる……」とつぶやいてしまったのは、フードコーディネーターの職業病かもしれません。もちろん、公園内での採取は禁止されています。ブリッジ3(Bridge3)を過ぎると、静かに通行するよう案内されたカセドラルの森(Cathedral Grove)に入ります。

ここは名前の通り、まるで大聖堂のように静かな森。ブリッジ4(Bridge4)へ進むにつれ、高さ100m近い巨木の密度が高まっていくように感じました。木漏れ日が届く地面は少し乾き始め、日陰の倒木や根元はまだしっとりと湿っています。

ブリッジ4に差しかかる頃には、完全に森の奥へ迷い込んだような感覚になっていました。

③ ブリッジ4からのヒルサイド・トレイル

掛け橋を渡ると、トレイルの表情は突然変わります。整備された平坦な遊歩道から、本格的な山道へ。ここからはヒルサイド・トレイル(Hillside Trail)をはじめ、ベンジョンソン・トレイル(Ben Johnson Trail)などへ続きます。岩と木の根が入り組んだ未舗装路で、斜度も一気に上がります。道幅が狭く、やっとすれ違いできるほどの場所もあり、ここを歩くならトレッキングシューズで足元をしっかりさせておきましょう。肌寒かった空気でさえ、登り始めると額に汗がにじみました。木々の間から谷を見下ろすと、先ほど歩いていたトレイルが下に小さく見えてきます。今度は木々が被さるように、取り囲むように生い茂り、メインルートからは味わえない森に抱かれている“ご褒美”のようなトレイルです。約2時間で一周できるコースですが、侮れない本格的なトレイルでした。

  • 人が順番に通る
  • 倒れたままの状態から階段を整備している

④ 森がくれた思いがけない光景

復路、ボヘミアン・グローブで、思いがけない光景に出会いました。なんとそこで結婚式を挙げているカップルがいたのです。巨木に見守られながら誓いを交わす二人にちょうど朝日が降り注ぎ、樹齢800年の森から祝福されているようでした。

 

  • ボヘミアングローブトレイルの一角
  • 花嫁花婿に朝日が当たっていた

感想

10時、入口に戻る頃には、観光用のミニバスが次々と到着していて、賑やかな人の声が増えていました。日差しも強くなり、あの早朝の霧と静寂が、もう遠い昔のことのように感じられます。森の専門家を案内するための下見で訪れたはずでしたが、結局この森が一番の先生でした。ミュアウッズは、まさに「早起きは三文の得」。


早朝に訪れた者だけが出会える、まるで妖精が住んでいそうな森でした。

 

■Muir Woods National Monument

所在地:1 Muir Woods Rd Mill Valley, CA 94941

電話番号:415-561-2850

オープン時間:8:00〜17:00

入園料:大人15ドル

URL:https://www.nps.gov/muwo/index.htm

 

木片から柔らかい柔らかい芽。神秘的☆
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