【タイ】バンコク珍景?象の形の「エレファント・タワー」を訪ねて
2026.2.25
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タイ語に「メニュー・シン・キット(เมนูสิ้นคิด)」という言葉があります。
これは「何を食べようか思いつかないときに選ぶメニュー」という意味で、その代表格としてガパオライスが挙げられます。タイの国民食ともいえる存在で、日本でもコンビニのメニューになるほどの人気ぶりですよね。今回は、そんなガパオライスを提供する3店を食べ比べてみました!
肉などのメイン食材を、唐辛子、ニンニク、ガパオの葉と炒めて調味した「パット・ガパオ(ผัดกะเพรา)」を白飯に添えたものがガパオライスです。彩りとしてササゲ(インゲンに似た野菜)や玉ねぎなどを加える場合もありますが、ガパオ警察からするとそれは邪道なのだとか。
ガパオは英名ではホーリーバジル(Holy Basil)、和名はカミメボウキと呼ばれるシソ科の植物。ガパオ炒めは食材に肉が使われることが多いので、臭みを消しながら爽やかな風味を加えます。日本のガパオライスはイタリア料理で使われるバジルが代用されることも多いですが、個人的には大葉を使ったほうがより本場の味に近づくのではないかと感じています。
工学系の技術者だったウォラクリットさんが方向転換し、一念発起して始めたお店の名前は、「ガパオ・ター・ぺ」。「ぺ」はウォラクリットさんのニックネーム、「ター」は母方の祖父、つまりおじいさんを指す言葉。ウォラクリットさんご本人は30代ですが、年配の男性が営む店と誤解させるためにこの名前を付けたのだそう。看板に、「ガパオの達人(Master of Gapow)」と入れるだけあって、ガパオは香りが強い野生のレッド・ホーリーバジルを使用。唐辛子も4種類をブレンドするこだわりぶりです。
筆者がいただいたのは、「自家製ムーグロープのガパオライス(ข้าวกะเพราหมูกรอบโฮมเมด/Homemade Crispy Pork Belly)」(179THB+アヒルの卵の目玉焼き20THB)。ムーグロープとは、下味をつけた豚バラブロックを素揚げしたもの。タイの豚バラ肉は皮つきなので、油で揚げるとその皮がカリカリになってとてもおいしいんです。ムーグロープが食べ応えがあって、ワンプレートご飯ながら満足度が高い一品でした。
■ガパオ・ター・ぺ(กะเพราตาแป๊ะ)
所在地:41/1 Soi Sukhumvit 23, Khlong Toei Nuea, Watthana, Bangkok 10110
電話番号:065-396-5291
アクセス:BTSアソーク駅(Asoke)から徒歩9分
営業時間:9:30~15:00 / 16:00~20:00
URL:https://www.facebook.com/gapowtapae
※クレジットカード不可
料理人であり、グルメ系YouTuberでもあるティーラナイ氏のレストラン。外国人向けの観光地化が進むバンタットーンにありながら、店内は観光客が少なく、手頃な価格で本格的なタイ料理が楽しめると評判です。店名の「クック・キーマオ」とは、「酒飲みのコックさん」という意味です。
筆者がいただいたのは、「昔ながらの牛ひき肉ガパオライス(ข้าวกะเพราเนื้อสับโบราณ/Rice and Stir Fried Beef with Basil)(89THB+アヒルの卵の目玉焼き20THB)。ガパオ炒めは調味料の“汁気”の有無で評価が分かれることがありますが、このお店は炒めるというより、炒り上げて調味料の汁気を飛ばしてしまうスタイル。牛肉の脂がほどよく、3店の中で最も王道の味つけだと感じました。価格が良心的なのも魅力です。
■クック・キーマオ バンタットーン支店(กุ๊กขี้เมา บรรทัดทอง)
所在地:1806 Banthat Thong Rd, Rong Mueang, Pathum Wan, Bangkok 10330
電話番号:064-348-2266
アクセス:BTSナショナルスタジアム駅(National Stadium)から徒歩21分
営業時間:17:00~02:00
URL:https://www.facebook.com/COOKKIMAO
※クレジットカード不可
登録者数1,000万人超のアメリカ人YouTuber、マーク氏(Mark Wiens)のレストラン。マーク氏は職業柄、ファンから、「ガパオライスが一番おいしい店はどこ?」と何度となく聞かれたことをきっかけに、自ら理想の一皿を作ろうと飲食関係の友人らと立ち上げたのがこのお店です。「ペット・マーク」とは、タイ語で「とても辛い:เผ็ดมาก」の意味ですが、「マーク」のスペルをマーク氏の名前のスペル(มาร์ค)に変えたユニークなネーミングになっています。
レストランというよりは食堂的な雰囲気が漂うこのお店、エカマイ東バスターミナル入口という立地もあってか外国人観光客が列をなし、平日昼前でも提供まで約50分かかりました。
筆者がいただいたのは、「豚ひき肉のガパオライス(ข้าวกะเพราหมู/Pork)」(139THB)。アヒルの卵の目玉焼きがデフォルトでついています。ここの目玉焼きは、白身を先に揚げ焼きにしてから黄身を乗せるため、白身はカリッカリ、黄身はほぼ生という絶妙な仕上がりです。そして3店の中で最もガパオの香りが際立っていました。辛さは最も控えめなレベル(Very Less Spicy)でも、一般的なガパオと同程度に感じました。
■ペット・マーク(เผ็ดมาร์ค)
所在地:300 Sukhumvit Rd, Phra Khanong, Khlong Toei, Bangkok 10110
電話番号:083-893-8989
アクセス:BTSエカマイ駅(Ekkamai)から徒歩1分
営業時間:10:00~19:00
URL:https://www.facebook.com/PhedMark/
※クレジットカード不可
筆者が在タイが長いということもありますが、「クック・キーマオ」のガパオライスが一番馴染みがある味つけでおいしく感じられました。どこででも食べられる料理だからこそ、自分の好みに合う一皿に出会うのは意外と難しいもの。今回の食べ比べが、皆さんのお店選びの参考になれば幸いです。