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【タイ】観光エリアの運河に電動タクシーボートが登場!

HITOMI

HITOMI

タイ特派員

更新日
2026年3月30日
公開日
2026年3月30日

国鉄フアラムポーン駅の脇を流れるパドゥングルンガセーム運河。この運河で、昨年9月から電動タクシーボート(EV Taxi Boat)の運航が始まりました。この運河にはこれまでにも朝夕の通勤ラッシュ時に電動ボートが運航されていましたが、タクシーボートは配車アプリ「MuvMi(ムーブミー)」を使ってデマンド型交通として利用できる点が新しいところです。観光の足として使えるのか、実際に試乗してきました!

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目指すのは環境に配慮した都市交通

このタクシーボートを開発したのは、海運大手のトレセン・タイ・エージェンシーズ。船体にはリサイクル可能な素材が使用され、100%クリーンエネルギーで稼働しています。化石燃料への依存を抑え、水質汚染や騒音も最小限にとどめられることから、環境に配慮した次世代の都市交通として理想的といえるでしょう。現在の運航ルートに続き、オンアーン運河へ続くルートも計画されています。

©︎HITOMI

運航ルートはフアラムポーン駅船着場(Hua Lamphong Railway Station Pier)を起点に、以下の2ルートがあります。
①パドゥングルンガセーム運河(Phadung Krung Kasem Canal)経由でテーウェート市場(Thewarat Market)へ向かうルート(図の上段のルート)
②バーンラムプー運河(Bang Lamphu Canal)経由でプラ・スメーン砦(Phra Sumen Fort)へ向かうルート(図の下段のルート)
定員は8名で、貸し切り利用も可能です。

ニュースでは「試験運航中のため2月末までは運賃無料、通常は60バーツから」と報じられていましたが、3月23日に利用した時点でもまだ無料でした。このゆるさがタイらしい!

フアラムポーン駅から終点のプラ・スメーン砦まで試乗

今回はフアラムポーン駅からプラ・スメーン砦まで試乗してみました。

※電動タクシーボートの利用には配車アプリ「MuvMi」が必要です。
アプリをダウンロードした後、旅行者の場合はGoogleアカウントやApple IDでアカウントを作成し、支払い方法としてクレジットカードを登録します。

■MuvMi公式サイト
https://muvmi.co/en

フアラムポーン駅船着場までの経路は下記のとおりです。

(1) MRTフアラムポーン駅(Hua Lamphong)で下車し、②番出口へ向かいます。
(2) 国鉄フアラムポーン駅へ続く地下通路を進みます。途中には記念礎石があり、通路の両側には交通に関する写真パネルが展示されていて、ちょっとした博物館のような雰囲気です。
(3) 地上に出たら左手へ。運河沿いへ渡る横断歩道を渡り、船着場へ向かいます。

  • (1) ②番出口から国鉄フアラムポーン駅へ続く地下通路
  • (2) MRT建設起工の記念礎石
  • (2) 通路両側の交通に関する写真パネル
  • (3) エスカレーターで地上に上がります
  • (3) 運河沿いへ渡る横断歩道
  • (3) フアラムポーン駅船着場 (Hua Lamphong Railway Station Pier)

(4) 船着場で配車アプリ「Muvmi」を開き、タクシーボートを呼びます。ボートは船着場から少し離れた場所に停泊しており、呼び出しに応じてスタッフが乗り込み、運航が始まります。
(5) 乗船後は、アプリ画面で船内のQRコードを読み取ります。

ボートの最高時速は約12km。自転車でやや速く走る程度のスピードなので、両岸の景色をゆったり楽しめます。公式サイトには定員8名とありましたが、船内の座席配置は6名分のように思えました。

  • (4) 電動タクシーボート 運転手と車掌が同乗します
  • (5) 船内のQRコード シートの後ろに貼ってありました
  • 2人掛けの座席が3列並んでいます
  • 座席の脇にはオレンジの救命胴衣が
センセープ運河の運河ボートが通過 このあとはかなり揺れました!

ボーベー市場付近では、テーウェート市場方面へ直進するルートと、プラ・スメーン砦方面へ左折するルートに分岐します。
ここでちょっとしたハプニングが発生!左折ルートはセンセープ運河の運河ボートと同じ航路を通るのですが、直前に高速で通過した水上バスの影響で水面が大きく波立ち、タクシーボートは小型船のためかなり揺れました。思わずひやっとする場面も。水しぶきがかかることもあるので、気になる方はサングラスやマスクの着用がおすすめです。

  • 運河沿いの町並み:カラフルなショップハウス
  • 運河沿いの町並み:タチノウゼンが満開できれいでした
  • 運河沿いの町並み:ホウオウボク 暑季は花の季節です
  • タークシン王廟(Chao Pho Taksin Shrine)船着場

終点のプラ・スメーン砦へ到着

プラ・スメーン砦はラーマ1世(1737年~1809年)の時代に建設されたもので、現在はサンティチャイ・プラカーン公園(Santi Chai Prakan Park)として整備されています。広大な公園ではありませんが、チャオプラヤー川からの風が心地よく、大きな菩提樹の木陰でのんびり過ごせる市民の憩いの場です。この日もベンチや芝生で昼寝をする人の姿が多く見られました。
公園からカオサン通りまでは徒歩約10分、王宮やワット・プラケオへも徒歩約20分とアクセスも良好です。

奥に見えるのはラーマ8世橋 夜はライトアップされます

運河を移動する最大のメリットは「渋滞を回避できること」。ですが、筆者が試乗した平日の日中は周辺道路に大きな渋滞は見られず、その利点をあまり実感できませんでした。
それでも、天気の良い日にのんびりと船に揺られ、普段とは違う目線で街を眺める体験は新鮮で、スローツーリズムの魅力を感じることができました。
バンコクを訪れる観光客にとって、新しい「観光の足」として定着していくのを期待したいところです。

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