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Toodyayにある初心者向けハイキングコース「Noongar Trail(ヌガー・トレイル)」を訪れました。
先住民族ヌガー族の歴史や文化に触れながら歩くことができるこのコースは、自然豊かでゆったりとした雰囲気が魅力です。初心者でも歩きやすく、運動不足解消にもぴったりでした。心も体もリフレッシュできる癒しのハイキングコースだったので、ご紹介します。
ヌガー・トレイル(全11か所・約9km)では、徒歩やセルフドライブで各スポットを巡りながら、この土地と深く結びついて暮らしてきたヌガー族の人々の豊かな文化や歴史について学ぶことができます。
コースは川沿いや丘陵地帯を通り、博物館を巡りながら、古くから続く道や散策路をたどっていきます。各ポイントには説明や案内看板も設置されているため、歴史や文化をより深く理解しながら散策を楽しむことができます。
ツアー催行会社に勤めている私にとっても、とても興味深い内容ばかりで、学びの多い時間となりました。
何世代にもわたり、ヌガー族の人々は大家族単位で暮らしていたと言われています。
「カールト(kaarta)」と呼ばれるキャンプは、時には数百人規模になることもあり、コミュニティとしての役割を果たしていました。キャンプ生活は、それぞれの役割を担う人々によって支えられていました。
Boodjar:土地を見守り、管理する人々
Maaman men:狩猟を行う男性(カンガルー、エミュー、鳥、魚など)
Yorga womenとkaarla:食料を集め、子どもの世話をしたり、キャンプを維持する女性たち
家族ごとに協力しながら、狩猟道具や槍などを準備していたそうです。
また、共同で食事をし、常に存在していたカールラ(火)は、暖を取る・調理をする・仲間と集うなど、コミュニティの中心でした。
ヌガー族の人々の日常生活は、共に分かち合うことを大切にしながら築かれていたと言われています。文字を持たなかった彼らの文化や知識は、物語や会話、踊り、歌、儀式、そしてキャンプでの生活を通じて受け継がれていたと言われています。若者たちは、長老たちを観察し、耳を傾け、実践を通して学びました。
さらに長老、ヒーラー、語り部、そして儀式の指導者たちも、重要な役割を果たしていました。そして現代と同じように、キャンプには家族・帰属意識・つながりの強い感覚があったと言われています。
木々には、樹皮を採取してシェルターや道具を作ったり、食料を得たりした跡として、伝統的な「傷」が残されています。樹皮は木から切り取られ、その際に深い傷跡が残るため、現在でもはっきりと確認することができます。その後、採取した樹皮は火で熱して加工されていたそうです。
このような傷跡のある木は、一般的に100年以上の樹齢を持ち、その土地の「歴史書」のような存在だと考えられています。しかし、多くの古木は枯れてしまったり、若い木へと置き換わったりしたほか、植民地化以降、多くが失われてしまいました。
傷跡のある木は、過去と現在をつなぐ重要な存在です。
ボヤガーリング・ブルック周辺の一部の木には、水や脂肪、クーラモン(赤ちゃんを抱いたり、食べ物を運んだりするための運搬具)などに関連する傷跡が今も残されています。複数の小さな足場のような傷が見られるこの木は、20世紀頃に刻まれたものだと考えられています。
当時は、伝統的な道具に加えて、西洋式の斧の刃も使用されていました。こうした傷跡は、鳥の卵を採取したり、ポッサムを煙で追い出したりするために木へ登る際にも利用されていたそうです。
自然の中を歩きながら、ヌガー族の歴史や文化に触れることができるNoongar Trail。皆さんもぜひ、Toodyayを訪れた際はハイキングを楽しんでみてください。
■Noongar Trail
住所:7 Piesse Street, Toodyay,WA
URL:https://noongarkaartdijin.com.au/noongar-trail