【フランス】カンヌで岡山県奈義町が舞台の『ナギダイアリー』上映、映画祭の様子とロケ地の魅力
2026.5.17
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第79回カンヌ国際映画祭が2026年は5月24日まで開催中です。今年は映画祭の主要部門であるコンペティション部門に日本作品が3本も出品されるなど、邦画が豊作の年。映画祭と並行して開かれている映画の見本市「マルシェ・デュ・フィルム」の招待国は日本です。町の様子をご紹介します。
毎年、映画祭をきっかけにカンヌの町を訪れているのですが、今年の印象は例年と比べて、本当に若干ですが人が少ないような印象を受けます。
たとえば、関係者がレッドカーペットを歩く時間帯は、会場であるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ周辺に交通制限が敷かれるのですが、その時の町の混み具合も以前と比べて少し和らいでいます。もしかしたら今年は、市や警察などによる動線管理がうまくいっているのかもしれません。
カンヌ市内のホテルについても、やはり今年は良いホテル(価格と質が合っている)が残っていたように思います(全て私の肌感覚ですので、誤っていたら大変申し訳ないです……)。
もう少し長い年月でカンヌの町を捉えると、特にここ5年くらいで随分と新しいレストランがカンヌ市内にできました。10年以上前のカンヌは、値段が割高で質が伴わない店が多かったように思います。そのため日本から取材に訪れる人には「カンヌのレストランは期待しない方が良いかも」と伝えていました。しかし、最近は観光客が集まる通りでも、随分と気の利いたレストランが増えました。
加えて今年は、日本の作品が多い年。つまり、混み具合も少し抑えられていて、良いレストランも増え、今年日本から映画祭を訪れている人は、よりカンヌを楽しめているのではないでしょうか。
カンヌ国際映画祭は、基本的には報道および映画関係者向けのイベントであり、観光客など一般の人はメーン会場であるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレには入れません。その中で上映される作品についても招待券がない限り見ることはできません。
しかし「監督週間」や「批評家週間」の上映は、一般の人でもチケットを買うことができます。また、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのすぐ隣のビーチでは、夜になるとシネマ・ド・ラ・プラージュという、ビーチに巨大スクリーンを設営した無料の一般向けの上映会が行われています。
「監督週間」や「批評家週間」の上映では、監督などが登壇して行われる回もあります。劇場内では関係者との距離も近く、贔屓の監督や俳優がいる場合は、良い思い出になるはずです。
映画祭の期間中、カンヌは特有の雰囲気に包まれています。映画監督など関係者が歩いていることもあります。映画ファンであれば訪れてみて損はない時期です。
■監督週間
公式サイト・チケット購入方法:https://www.quinzaine-cineastes.fr/en/admission
■批評家週間
公式サイト・チケット購入方法:https://www.semainedelacritique.com/en/practical-guide
この時期のカンヌを訪れる際に、最もネックになるのが宿泊場所です。映画祭期間のカンヌはホテルや民泊の宿泊料が、とても値上がりします。一方で、電車で移動する隣町まで行くと落ち着いていることも多いですので(そうは言っても普段よりは高いです)、そこに宿を取っても良いでしょう。
カンヌから東に2駅行ったジュアン・レ・パンや、さらにもう1駅先のアンティーブなどは、その町自体も十分に楽しめるリゾート地です。さらに東にあるニースに宿を取っても良いですが、カンヌとは少し距離があり30分ほど列車移動が必要。列車の時刻表を見ながらの行き来となるため少し大変です(列車もしばしば遅れることがあります)。
カンヌでの上映なども十分に楽しみたいのなら、移動に便利なアンティーブなどの隣町、上映時間など関係なく映画祭の雰囲気だけ感じたいだけならニースと、旅行計画に合わせて選んでみてください。