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【南アフリカ】2025年にリニューアルオープン! スタークフォンテン洞窟最新情報

あんな

あんな

南アフリカ特派員

更新日
2026年6月10日
公開日
2026年6月10日

ヨハネスブルグに、「人類発祥の地」として世界遺産に登録されているエリアがあることをご存知でしたか?そのエリア「マロペン」の2大観光名所が、人類の歴史を学べる「マロペン・ビジターセンター(博物館)」と、人類の化石が今も発掘され続けている「スタークフォンテン洞窟」です。しかし、スタークフォンテン洞窟は2022年の豪雨による洪水被害で、約2年半にわたって閉業していました。それを乗り越え、2025年についにリニューアルオープン!ここでは洞窟内を探検できるツアーに参加できるほか、今回のリニューアルで、おしゃれなカフェや、最前線の化石研究を間近で体感できる新施設も新たに登場しました。洞窟探検を楽しみたい人はもちろん、人類の歴史に触れたい人にもおすすめの、世界遺産「マロペン」の最新の見どころをご紹介します。

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人類発祥の地、マロペン

このスタークフォンテン洞窟は、「人類のゆりかご」として世界遺産に登録されている「マロペン」というエリアにあります。ヨハネスブルグ中心部から車で約1時間の場所です。ここでは数多くの化石が発見されており、なかでも「ミセス・プレス」と呼ばれる化石は、同時代のものとして最も完璧な状態で出土しました。この大発見は、人類発祥の地がアフリカであることを裏付ける決定的な手がかりとなり、ミセスプレスは世界的に有名になりました。そんな「人類発祥の地」と呼ばれるこのエリアで、現在もまさに化石が発掘され研究が行われているのがこのスタークフォンテン洞窟。人類発祥の地に興味のある人にはたまらないスポットです。
洞窟から車で10分ほどの離れたところに「マロペン・ビジターセンター」という別の施設(博物館)もあり、そちらと合わせて観光するルートが人気です。

洞窟内に展示されている、ミセス・プレスのレプリカ
洞窟の入り口までの道にミセスプレスについての説明を発見

居心地が良すぎるビジターセンター

洞窟に訪れた人をまず迎えてくれるのがこちら、ビジターセンター(洞窟への来場者専用施設)です。
この建物内に、洞窟探検ツアーのチケット売り場、レストラン、展示室、お手洗いが全てコンパクトに入っています。駐車場はこの建物のすぐ目の前。洞窟ツアーのスタート地点もここです。

ビジターセンターにある「キュリオスカフェ」というレストランは、2025年のリニューアルオープン時にできたばかりなのでとても綺麗でおしゃれ。コーヒーなどホットドリンクはもちろんのこと、サンドイッチなどの軽食から、バーガーやステーキなどしっかりした食事まで幅広いメニューが揃っています。ツアー時間より早くついてしまった場合や、洞窟に入らないで待っている方でも快適に時間が潰せます。
店の前には「自慢のアイスを食べて行って!」と書いた看板がありました。どうやらアイスが看板商品のようです。

室内にも席があるので寒い日でも大丈夫
広々したテラス席

レストランの隣には小さなショップがあります。人類の化石の聖地ならではの、ガイコツが描かれたクッションがありました。

小さいショップ
ガイコツグッズ

洞窟探検ツアー見どころ

洞窟内は各自で自由に探索できるものではなく、入るには必ずガイド付きツアーを予約します。公式サイトにて事前にツアーを予約することもできますが、当日にここのチケット売り場で予約することも可能です。ツアーは営業時間内であれば毎時間開催しています。
参加者は全員、使い捨ての紙のキャップとヘルメットを着用します。

人類や地球の壮大な歴史が学べる展示室

ツアーの時間になったら、チケット購入時に案内された集合場所へ。集合場所は、ビジターセンター内にある展示室を通り抜けた先にあります。展示室はかなり綺麗で、どのようにして地球が出来たかや、人類がどのように進化したかなどが学べます。

展示室を通り抜けた先の集合場所がこちらです。ここから洞窟入り口まで、ツアー参加者全員でゾロゾロと歩いて移動します。数分で洞窟入り口に到着しました。

蛇に注意の看板が多い
  • 道中にはここで発見された化石の説明があちこちに。

日時計

洞窟の入り口の前に日時計がありました。このときは13時10分。影が差しているのも、ちょうどそのくらいでした。

13時10分

いよいよ洞窟へ

ここからいよいよ洞窟に入っていきます。ところどころ濡れていてかなり滑ります。実際に転んでしまった参加者も何人かいました。

入り口
天井が高く、広いエリアがほとんど

洞窟内は階段が多いです。

ここでしか聞けない!ガイドさんの説明

洞窟内では、ところどころのスポットで立ち止まり、ガイドさんが化石の発掘作業の工程や、洞窟内で起こった事件、ここで化石を発掘してきた歴史などを説明してくれます。

化石の発掘工程を実際の現場で説明してくれる

なかでもガイドさんの説明で最も興味深かったのは「サンゴマの儀式が今も洞窟内で行われている」という話です。
南アフリカにはサンゴマと呼ばれる伝統的な呪術師がいます。サンゴマは先祖を信仰しており、先祖の霊と交信することで助言を得ます。そんなサンゴマにとって、人類発祥の地と呼ばれるこの洞窟はまさに聖地。洞窟の定休日である月曜日には、ここの洞窟内でサンゴマによる儀式が毎週行われているそうです。

儀式が行われるのこの柵の奥の空間とのこと

洞窟内には地下湖があります。この水深はいまだに解明されておらず、調査ダイビングを行った29歳のダイバーが迷子になり、洞窟内で救助を3週間待ったのち餓死したという痛ましい事件が起こりました。このことから、現在も洞窟内でのダイビングは禁止されています。

「エクササイズ」なトンネル

出口目前に、ガイドさんが「エクササイズ」と呼ぶ天井の低いトンネルがあります。高さはおそらく1〜1.2メートルほど。身長155センチの私は、少し頭を下げるだけで進めたので全くキツくなかったのですが、体の大きい方や背の高い方は、しゃがんだまま歩くいわゆる「アヒル歩き」状態で歩く必要があったため息切れするほど疲れていました。
トンネルの具体的な長さは不明ですが、それほど長くはありません。私は1〜2分で出られました。

洞窟を出たら銅像を触って縁担ぎ

出口

地上の光が差し込んできたら、そこが出口です。出たところにはミセス・プレスの化石を発見したロバート・ブルーム博士の銅像があります。手には大事そうにミセス・プレスの化石を持っています。
博士の鼻に触ると「幸運」が、手に触ると「知恵」を授かると言われており、どちらかを触っていきます。
夫はうっかり両方触ってしまい、「両方触ると不幸になるぞ」とガイドに言われていました。

触られすぎて鼻がテカテカ

同じエリアには、研究に尽力したフィリップ・トバイアス教授の銅像も。こちらも観光客に触られまくり、テカテカになっています。

フィリップ・トバイアス教授

洞窟を出てからも見どころ満載

ここでツアーは終了。ここからは自由行動なので、気が済むまで銅像を触ったり写真撮影を楽しんだ後は、各自ビジターセンターまで歩いて戻ります。洞窟の入り口までは数分だったのに、出口からは意外と距離があり、10分ほど歩きました。
道中には、今も発掘が行われている現場や、化石をクリーニングしている様子を見せてくれるプレパレーション研究所という施設を通ります。この研究所は今回のリニューアルで新設されたもので、実際にこの周辺で発掘された化石を研究員が処理している様子を見学することができます。運良く研究員がいた場合、話を聞くこともできます。

化石発掘現場
研究所
この日は研究員がいました

洞窟内の見学時間は約1時間。洞窟までの移動やガイドによる説明などを含めると、ツアー全体では1時間半ほどでした。
また、足腰に不安があり洞窟内に入るのが難しい方は、R80で来場者施設内の展示室とプレパレーション研究所のみを見学することも可能です。
今回のツアーには3歳と4歳のお子様も参加していましたが、楽しそうに洞窟探検をしていました。暗い場所が苦手でなければ、小さなお子様でも十分楽しめると思います。
なお、最後に通る狭いトンネルでは荷物がかなり邪魔になるため、できるだけ身軽な格好で参加するのがおすすめです。
「洞窟=寒い」というイメージがあるかもしれませんが、この日の洞窟内の実際の体感温度は地上の日陰くらいでした。個人的には、過度に防寒する必要はないと思います。

施設概要

◾️スタークフォンテン洞窟

https://sterkfonteincaves.wits.ac.za/plan-your-visit/

入場料(ツアー料金):大人R150、子供R125、6歳未満無料
上記公式サイトでチケットを事前購入することも、当日にビジターセンターにて購入することもできます。
住所:Kromdraai Rd, Johannesburg, Republic of South Africa

営業時間:火曜〜日曜、9時〜16時まで毎時間ツアー開催

洞窟内には、一部しゃがみながら進むトンネルはあったものの、這いつくばって進むような“本格的すぎる”狭い通路はありませんでした。階段も、ほとんどが短くなだらかなものです。個人的には、全体を通してそこまで難易度は高くないと感じました。運動が苦手な方でも参加しやすく、大人から子どもまで気軽に楽しめる洞窟探検ツアーだと思います。

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