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バレンシア市内には1900年代半ばまでトゥリア川が流れていましたが、昔からたびたび氾濫を起こしたそうで、1957年の氾濫では旧市街に甚大な被害を与えました。これがきっかけとなり、市街地の外に人工的に水路をつくり、そこに川を移動させたのです。では、もともと川があったところはどうなったのか? それが今のトゥリア庭園です。全長約9㎞で、庭園内には遊具やスポーツ施設、文化施設もあり、ジョギングやサイクリング、ピクニックを楽しむ人が絶えません。
この庭園のもっとも“下流”にあるのが、芸術科学都市、Ciudad de las Artes y Cienciasです。ここは20世紀末から段階的に完成した複合施設で、近未来的な雰囲気が漂います。青空に映える白い建造物群は、夜にライトアップされると幻想的。とてもフォトジェニックなことから、映画やドラマ、CMのロケにもたびたび使われています。たとえばディズニー映画の『トゥモローランド』やレクサス、アウディ、BMWなどのCM、数年前にはスターウォーズのドラマ『キャシアン・アンドー』などなど。
主な建造物を手掛けたのは、バレンシア出身の有名な建築家・サンティアゴ・カラトラバ。芸術科学都市内のオセアノグラフィックとウンブラクレ以外は、カラトラバの作品です。
さて、どんな施設があるのか、旧市街から海側に向かってご紹介していきましょう。
まずは、ソフィア王妃芸術パレス(Palau de les Arts Reina Sofía)。巨大な宇宙船のような、また深海魚にも見えるこの建物は、バレンシア最高峰のコンサートホールです。ここでは年間を通じてコンサートやオペラ、舞踊公演などが開かれています。内部はガイドツアーで見学可能ですが、できれば観客として入場したいですね。
https://www.lesarts.com/
モンテオリベテ橋を挟んで、お次はエミスフェリック(El Hemisféric)。暗くなってライトアップされると、巨大な目のような建物です。ここはドーム型の天井が巨大スクリーンのなっているアイマックスシアターで、科学映画などが上映されています。
https://cac.es/hemisferic/
続いて、全長230mと細長く、恐竜の骨のようにも見える建物は科学博物館(Museo de las Ciencias Príncipe Felipe)です。館内は自然光を最大限にうまく取り入れていて、明るく開放的。傍らにはオープンエアのカフェがあるので、お天気のいい日はここでお茶休憩するのもいいですね。
https://cac.es/museu-de-les-ciencies/
科学博物館に平行するようにあるのがウンブラクレという庭園空間。ここはオープンエアのイベント会場として使用されています。
それからまた橋がかかっています。このアス・デル・オロ橋(Puente Azud del Oro)はハープを思い起こさせる形状で、125mとバレンシア市内でもっとも高さのある建造物です。
この橋の向こうには青が特徴のアゴラという建物があり、近年はカイシャ・フォーラム(Caixa Forum)という芸術・科学・デザインを楽しめる文化施設が入っています。
https://caixaforum.org/es/valencia
そして一番海側になるのがオセアノグラフィック(Oceanografic)、欧州でも最大限の水族館です。頭上をサメが泳ぐ水中トンネルやイルカショーが大人気。また館内には水槽に囲まれたシックなレストランSubmarinoがあり、泳ぐ魚たちを眺めながら食事ができます。
https://www.oceanografic.org/
私個人的にはバレンシアで一番見ていただきたいのは歴史を感じられる旧市街とその周辺なのですが、映えを狙う方や新しい文化施設を楽しみたい方はぜひとも芸術科学都市にも足を延ばしてみてくださいね。
芸術科学都市(Ciudad de las Artes y Ciencias)
地図:https://maps.app.goo.gl/y6hsB77gu1
アクセス:地下鉄(トラム)10号線 Ciutat Arts i Ciències – Justícia駅、市バス13、23、24,25、35、95、99など(敷地が細長く広いので、バス路線やバス停は複数あります。目的にに合わせてお選びください)