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コモド島周辺の海では、ツアー中にシュノーケリングを楽しめる機会が多くあります。サンゴ礁や熱帯魚、ウミガメ、マンタに出会える可能性がある一方で、海域によっては潮の流れがあり、初心者や子供連れには向かない場所もあります。どこで泳ぐかは、有名スポットかどうかよりも、泳力や経験、年齢、当日の波や潮の状況に合わせて考えることが重要です。この記事では、カナワ島やタートルポイント(シアバ島)、マンタポイント、セバユール島などの特徴と、シュノーケリングを安全に楽しむために知っておきたい注意点をご紹介します。
コモド島周辺の海は、サンゴ礁や熱帯魚だけでなく、ウミガメやマンタなどを見られるシュノーケリングスポットが点在している海域です。コモド国立公園内のツアーでは、コモドドラゴンの観察やパダール島の展望、ピンクビーチへの立ち寄りとあわせて、シュノーケリングが組み込まれていることが多くあります。カナワ島、タートルポイント(シアバ島)、マンタポイント、セバユール島などは、コモド島周辺のシュノーケリングでよく名前が挙がる代表的な場所です。
ただし、コモド島近海は場所によって海の状態が大きく変わります。ビーチの近くで小魚を見られる浅い海もあれば、ボートから直接入る深い海もあります。潮の流れが速い場所も多いため、どのスポットでも初心者が安心して泳げるわけではありません。シュノーケリングをする場合には、有名な場所へ行くことだけを目的にせず、泳力や経験、年齢、同行者の体力、当日の波や潮の状態に合わせて、無理なく入れる海域を選ぶことが大切です。
シュノーケリングに慣れていない方は、足がつきやすい浅瀬や、ビーチから入りやすい場所を選ぶと安心です。コモド島周辺では、カナワ島の浅瀬が比較的利用しやすい場所です。カナワ島は混載ツアーでは立ち寄ることが少ないですが、プライベートツアーでは組み込むことが可能です。
この島では、ビーチや桟橋の近くで小魚の群れを見ることができます。長い距離を泳がなくても、水面に浮かんでマスク越しに海の中をのぞくだけで、魚の様子を見られることがあります。初めての方は、いきなり沖へ出るのではなく、まず浅い場所でマスクやシュノーケルに慣れる時間を取るとよいでしょう。
お子様連れの場合も、カナワ島のような浅い場所で、軽めに海に入るくらいが合っています。子供は大人より疲れやすく、ボート移動、日差し、海水、ライフジャケットの着用だけでも体力を使います。マンタやウミガメを見に沖へ出るより、ビーチの近くで小魚を見て、疲れたらすぐ休める行程の方が無理なく楽しめるでしょう。
カナワ島では、他のエリアではあまり見られないほどの小魚の群れに会えたりしますので、浮き輪にゴーグルで水中を覗くだけでたくさんの魚たちを見ることができます。また、箱めがねのようなものを日本から持参すれば、気軽にシュノーケリングをしなくても水中を観察することができます。
マンタポイントは、コモド島周辺でよく知られているシュノーケリングスポットです。条件が合えば、水面近くを泳ぐマンタを見られることがあります。コモド島のツアーでも人気がありますが、マンタポイントは初心者向けではありません。
マンタが出る場所は潮の動きがあることが多く、ボートから海に入り、ガイドの合図に合わせて泳ぐ必要があります。水深もあるため、泳ぎの苦手な方や、深い海が不安な方は無理に入らないほうが良いかもしれません。
タートルポイントとして知られるシアバ島周辺も、ウミガメを見られる可能性がある場所です。ただし、こちらも初心者向けとは考えないほうがよいです。ウミガメは少し沖のほうにいることがあり、周囲のボートやほかの参加者、ガイドとの距離を見ながら泳ぐ必要があります。
マンタポイントやシアバ島で泳ぐ場合は、泳力にある程度余裕があり、ガイドの指示を落ち着いて聞けることが前提になります。
少なくとも、コモド島のツアーに参加して、この海域でシュノーケリングをしようと思ったら、初心者の方は一度どこかの海で(またはツアー日前にラブアンバジョ周辺で)、しっかり練習をしてから臨んだ方が良いでしょう。
コモド島周辺には、マンタやウミガメのポイント以外にも、サンゴ礁や魚を見られる場所があります。セバユール島は、サンゴ礁と魚影を見ながら泳げる場所として、日帰りツアーやクルーズの候補に入ることがあります。透明度や波の状態は日によって変わるため、船長やガイドが海の様子を見て、海に入るかどうかを判断します。サンゴがある場所では、足をついたり、フィンで蹴ったりしないように注意が必要です。サンゴは傷つきやすいため、水面に浮いた状態で見るようにします。
最近人気のバトゥドゥア岬やパイレーツ島周辺も、シュノーケリングスポットとして名前が挙がることがあります。バトゥドゥア岬は岩場とサンゴ礁があるエリアで、水中の地形に変化があります。パイレーツ島は、白砂が美しい島で、島の周りの浅い海やサンゴ礁を楽しめる場所として、日程に余裕のある観光客に人気があります。
まず、コモド島のツアーを数多く催行してきて思うことは、シュノーケリングに伴うリスクや難易度が過小評価されているように感じます。
ここでは注意喚起という意味で、少し厳しめに言わせて頂きますと、コモドドラゴンも見たい、マンタもウミガメも見たい、子供たちが動物好きなので、できればオオコウモリも見せてあげたいというお気持ちは十分理解しますが、すべて自然が相手ですので、そう簡単なものではありません。
「それでは、お子さんの体力は十分ですか?」「シュノーケリングの経験はどの程度ありますか?」「終日朝から晩まで船に揺られて大丈夫ですか?」と聞かれると、「全然問題ありません、大丈夫です」と答えられる方はさほど多くないのではないかと思います。
シュノーケリングというアクティビティは各地で度々事故が起きており、残念ながら亡くなる方もいらっしゃいます。
ツアーを催行する側からしますと、100人お客さんがいたら1人でも事故に遭わないよう、ヒヤリとすることすらないよう、安全にシュノーケリングを楽しんでもらえるよう細心の注意を払っています。
安全第一で考えますと、マンタやウミガメに会える海域は、目安としては8歳以上で、シュノーケリング経験のあるお子様向けと考えた方がよいでしょう。それより小さなお子様は、カナワ島で浮き輪などを使いながら、試しにシュノーケリングを試してみる程度にした方が無難です。もちろん親御さんが、ダイバーだったり、水泳の得意な方だったりすれば話は違いますが、そうでなければ慎重に検討した方が良いと思います。
お子様がコモドドラゴンを見たいと言うのでコモド島に行くというのであれば、マンタやウミガメは次回子供が大きくなってからでも遅くないと思うのです。あくまで、安全を最優先に考え、「今回はマンタは諦めよう」という決断も必要だと考えます。
さて、前置きが長くなりましたが、コモド島周辺でシュノーケリングをするときは、泳ぎにある程度自信のある方でもなるべくライフジャケットを着用しましょう。自然の海では、見た目より潮の流れが速いことがあります。ライフジャケットを着ていれば、体力を使いすぎずに水面に浮くことができ、落ち着いて海の中を見ることができます。
シュノーケリングによる事故では、パニックになることで事故を誘発することが多いとされています。なるべくガイドの近くで、落ち着いてゆったりと楽しむというのが理想です。
また、海に入ったら、ひとりで遠くへ行かず、ガイドやインストラクター、乗ってきたボートの位置を確認しながら泳ぎましょう。シュノーケルに水が入ったり、マスクがずれたり、息が上がったりしたときは、無理に泳ぎ続けず、顔を上げて呼吸を整え、スタッフに合図を出すなどして、何かあったらすぐにそばに来てもらえるようにしましょう。
海の生きものとの距離も大切です。ウミガメ、マンタ、魚、サンゴには触らず、少し離れて見るようにします。ウミガメは人懐っこく、すぐそばまで来たりしますが、触れてはいけません。追いかけたり、進行方向を塞いだりしないよう注意しましょう。
それから、フィンを使用する人が多いと思いますが、普段着用しないので足をつる人も少なくありません。コモド島を訪れる前から足の指先を使うエクササイズやストレッチをしておくなど、シュノーケリングのための準備をしておくというのも良いと思います。
コモド島を訪れる旅行者の多くは、コモドドラゴンに会えたことが強く印象に残る方が多いですが、同時に雄大なマンタの遊泳や、美しいコモド諸島の海で泳いだりした時間も、旅の満足度を高める大きな要素になっているようです。無理のない範囲で体調と海況を見ながら、豊かな自然が広がるコモド諸島の海を心ゆくまで満喫してください。