【スイス】ようこそ、世界遺産の町ベルンへ!
2026.2.12
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グリュッサGrüessech!ベルンからこんにちは!世界遺産に登録されているベルン旧市街の観光で、誰もが訪れる連邦議事堂。外観もさることながら内観も一見の価値があり、議会の閉会期に定期的に開催されているガイドツアーを予約すれば、無料で内部の見学ができます。
今回は、このガイドツアーの見どころや予約のコツ、さらに議事堂前広場の噴水をご紹介します!
スイスの議会は、州を代表する全州議会(上院)と国民を代表する国民議会(下院)の2院制。ガイドツアーでは、これらふたつの議場の議員席に座りながら、また、ドームホールやロビーを巡りながら、建物内にある装飾の由来や議会の運営などについての説明を聞くことができます。
ツアーは、仏・独・伊・英の4言語でそれぞれ開催されており、ツアー時間は60分です。
ツアーで最初に案内されたのは、議事堂正面入口のところあるドームホール。美しいエメラルドグリーンのドームの真下に位置する場所で、4年に1度の選挙で国民から選ばれた議員たちが議事堂に登庁する際に実際に利用する、由緒あるエントランスホールです。
ホールでは、建国の歴史、そして4つの公用語(仏・独・伊・ロマンシュ)や26の州を表すシンボルなどを見ることができます。
特に注目したいのは、スイス建国の礎となった最初に同盟の誓いを立てた3つの地域(原初3州)の代表者の巨大な石像(総重量24トン!)と、議事堂が完成した1902年当時の22州の紋章(6つの旧準州はペアでひとつの紋章)が描かれたステンドグラス。
1979年に誕生したジュラ州はステンドグラスに入っていませんが、近くの壁面を見ると後から追加された紋章を発見することができます。
スイスの歴史をさかのぼると、強権的なハプスブルク家に対抗するために原初3州が1291年に結成した相互防衛同盟「リュトリの誓い」が起源であり、この盟約者の輪に周辺の都市や州が自発的に次々と加わり、拡大を経て現在の多様性を重んじる連邦国家が築かれました。
ステンドグラス中央の国旗の周りに、実はラテン語で「One for all, all for one」と刻まれているのですが、スイス建国の歴史的背景を知ると、その言葉の重みが深く心に響きます。
続いて訪れたのは、全州議会の議場。大きな窓、煌びやかなシャンデリア、そして、スイスの直接民主制の原点ともいえるランツゲマインデが描かれたフレスコ画が印象的な空間です。ランツゲマインデとは、有権者が広場に一堂に会して行われる青空議会で、今でもふたつの州で実際に行われています。
全州議会は各州を代表する46議席で、各州に2名、旧準州に1名ずつ配分されます。人口に比例して議席が配分される国民議会に対し、小さな人口の州の意見も尊重されます。
筆者が驚いたのは、議会で使用されている言語。独・仏・伊の3言語が公式に使用されています。他の議員も理解可能という前提の上で、発言者は自分の得意な言語で喋ることができて、同時通訳はないそうです。
こちらは、国民議会の議場。国民議会は200議席あり、人口に比例して各州に議席が配分されています。国民議会の方は同時通訳ブースがあり、発言は独・仏・伊の3言語に通訳されます。
なんといっても最大の見どころは正面の巨大な壁画で、リュトリの誓いが交わされたルツェルン湖畔にあるリュトリの野が描かれています。写真では見えにくいのですが、雲の中には、平和の象徴であるオリーブの枝を持つ女神が隠されています。
荘厳でありつつも、明るい天窓や美しい風景画によって温かみのある雰囲気が感じられました。
最後に訪れたのは、ゴールドの装飾が美しい華やかな雰囲気のロビー。会期中には、会議の合間に行われる議員たちの議論やメディアの取材が行われる場所です。天井の中央には、6つの重要な国家的美徳を表している天井画が描かれています。
ツアーが終わると、最初の待合スペースに戻ります。待合スペースには、議事堂を紹介したパンフレットが多数用意されているほか(英語版あり)、議事堂のロゴが入ったオリジナルグッズも販売されています。筆者が訪れた際は、この時期の水辺で大活躍しそうな防水バッグやマイクロファイバーのタオル、ノート、ペン、カップなどが並んでいました。議事堂を訪れた記念に、ここでしか買えない議事堂グッズを持ち帰るのもおすすめです。
ガイドツアーは、議会の閉会期に開催されます。基本的には、火曜から金曜は仏語と独語、土曜はそれに加えて伊語と英語のツアーがあります。なお、夏休みは水曜にも英語のツアーが開催されるなど、時期によって異なる場合があるので、詳細な日程は予約サイトから確認ください。
予約サイト:https://www.parlament.ch/en/services/visiting-the-parliament-building/guided-tours-parliament-building
予約受付は開催日の3日前から!英語のツアーは予約が取りにくく、3日前の朝にはすでに予約が埋まっているケースがほとんどです。このため、3日前の日付になったら(スイス時間の深夜0時)、速やかに予約を取ることをおすすめします。代表者がまとめて予約を取ることができます(最大9人まで)。
予約後に確認メールが届きます。ツアー当日は、そのメールに添付されているチケットを提示します(紙でも画面でも可)。
受付場所は、連邦議事堂前広場側ではなく、アーレ川に面した裏側にあります。
入場に際して、ツアーのチケットとともに、16歳以上の人はパスポート(スイスやEUの在住者はIDカードや運転免許証でも可)のチェックが行われ、続いて、空港と同じようなセキュリティチェックがあります。液体の持ち込みは禁止されているためご注意ください。
館内の待合スペースに無料のロッカーが完備されており、リュックなどの手荷物は預けるように言われました。
撮影に関しては、フラッシュなしの写真撮影は可で、動画は不可です。
連邦議事堂前広場では、期間限定で毎年恒例の噴水が行われています。※2026年は3月23日から開始されており、10月末頃までの予定。イベント時を除き、毎日午前11時から午後11時まで
噴水は州の数と同じ26。リズミカルに吹き上がったり、強弱があったりと、見ているだけでも楽しめる噴水ショーです。
子供たちの水遊びスポットとして大人気の噴水。暑さをしのげる憩いの場となっていますので、議事堂と併せて、噴水もぜひ楽しんでください!
スイスの連邦議事堂のガイドツアーや噴水はいかがでしたでしょうか。スイスの政治に関心がなくても、ガイドツアーに参加することで、議事堂の内装から、スイスの建国からの歴史やユニークな政治の仕組みを肌で感じることができます。ベルンを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください!