【フランス】パリに福岡のアマムダコタンがオープン、北マレに進出の日本ベーカリー
2026.6.23
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パリにある行列ができる人気ラーメン屋「こだわりラーメン」がサンジェルマン・デ・プレにある1号店「横丁」、パレ・ロワイヤルの2号店「築地」に続いてオペラ地区プティ・シャン通りに3号店の「上野」を2026年7月4日にオープンさせます。開店前に行われた関係者を招いた試食会に行ってきました。
こだわりラーメンは、店内に詳細に再現された日本の風景と、本格派の日本のラーメンが話題を呼んで、常に行列ができるパリの人気ラーメン店です。フランス人オーナーのジャン・バプティスト・ムニエさんは元フランス空軍のパイロット。その後は民間国際航空会社のパイロットを経て、自身の店舗「こだわりラーメン 横丁」を2016年にパリに開店しました。
店内に扱う料理が提供される現地の雰囲気を、内装で詳細に本格的に再現するインテリアは、現在ではパリのレストラン(特に東アジア料理を扱うレストラン)において主流になっていますが、このスタイルが一気に広がったのは、「横丁」の成功が一つのきっかけになっています。
「横丁」の次にパレ・ロワイヤルに開いた「築地」は、「横丁」を上回る緻密さが詰まった内装で、さらに話題になりました。スープは「横丁」で提供していた鶏ベースの醤油ラーメンから一転して魚介。味も日本国内の有名店と比較しても遜色のない質で、常に長蛇の列ができています。日本のメディアでもしばしば取り上げられます。
今回2026年7月に開店する「上野」は、上野駅アメ横のガード下をイメージしています。スープは鴨出汁。ガード下だけに、列車が通る(音が鳴る)と、机が小刻みに揺れたり照明が明滅。「横丁」「築地」とこだわり続け、進化を経てきた内装に、新しい演出が加わりました。
「上野」で提供されるメニューは鴨がベース。ラーメンは「鴨醤油ラーメン」「鴨醤油ワンタンラーメン」「鴨白湯ラーメン」「鴨白湯ワンタンラーメン」の4種類。前菜には枝豆、つくね3種類、鴨のカルパッチョがあります。ドリンクはラムネなどのソフトドリンクのほか、ビールや熱燗含む日本酒も楽しめます。熱燗には、柚子や昆布のフレーバーを加えたものもあります。
各ラーメンには、鴨チャーシュー(スライスした燻製のマグレ・ド・カナール)と味玉のトッピングが可能。替え玉もあります。替え玉の量も多くて食べ応え十分です。
スープは鴨の旨味が出て、とても満足のいくもの。鴨好きならトッピングの鴨チャーシューはぜひ乗せたいです。麺は伸びにくくなる工夫がされており(フランス人は喋りながらゆっくりラーメンを食べる人が多いため)、日本によくある麺とは少し食感が異なります。この点で、日本の麺に慣れた人にとっては少し賛否が分かれるかもしれません。しかし全体的には訪れて損のないお店です。
この「上野」がオープンしたのは、かつて「なりたけ」というラーメン屋があった場所。「なりたけ」は千葉を中心とした「こってりらーめん なりたけ」のパリ店です。
パリにおける日本ラーメンの変遷において、この2011年の「なりたけ」開店は、今までパリになかった濃厚な味のラーメンは大きく注目され、また人気を呼びました。この意味で「なりたけ」の開店はパリのラーメン事情においてエポックメーキングでした(「なりたけ」パリ店は現在は閉店)。
また2014年には、一風堂を中心にパリにてラーメンイベント「Zuzutto」が開催。その成功を元に、一風堂は2016年に1号店を出してパリ進出。その後も他の日本のラーメン屋がパリに店を構えました。これらによりパリのラーメン事情は次のステージに入ったのですが、この日本勢の後を追う形でフランス人による本格派ラーメン屋も次々とパリに開店。現在のパリは、高いレベルで現地ラーメン店が競合する都市になっています。
パリに新しい風を吹き込んだ「なりたけ」が今は去り、その跡地にフランスの人気店である「こだわりラーメン」がオープンしたというのは、ラーメンが完全にパリという土地で咀嚼され血肉になったことを意味するようで(もちろん「なりたけ」の撤退は悲しいですが)、私個人としても感慨深い出来事です。
■こだわりラーメン上野(Kodawari Ueno)
住所:31 Rue des Petits Champs 75001
URL:https://www.kodawari-ramen.com/