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ボエドの老舗イタリア食堂 Spiagge di Napoliスピアッジェ・ディ・ナポリ

相川 知子

相川 知子

アルゼンチン特派員

更新日
2026年7月31日
公開日
2026年7月31日
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1926年イタリア移民創業で、今年100年

 先日、BUENOS AIRES GASTRO TOUR  ブエノスアイレス・ガストロツアー で友人と一緒に5人で、ブエノスアイレスの老舗イタリア料理店 Spiagge di Napoli(スピアッジェ・ディ・ナポリ) を訪れました。

スピアッジェ・ディ・ナポリはボエド地区とアルマグロ地区の境に近いインデペンデンシア大通り。赤いひさしと木枠の扉を入ると、赤と白のチェックのテーブルクロス、壁に並ぶワイン、イタリアとアルゼンチンの国旗など、昔ながらの大衆食堂であるボデゴンの雰囲気がそのまま残っています。

この店が誕生したのは1926年。創業者のジョヴァンニ・ラニエリは、第一次世界大戦後の厳しい状況のなか、妻と幼い4人の子どもをイタリアに残し、ひとりでアルゼンチンへ渡りました。出身地はナポリではなく、アドリア海に面した南イタリアの小さな町ペスキチ。当初は働いて故郷へ戻るつもりでしたが、ボエドで食堂を開き、その後、第二次世界大戦の影響もあって、家族との再会まで約20年を要したそうです。

家族がアルゼンチンへ移住すると、妻のマティウッチェッラが手作りパスタやソースを作り始めました。パスタを皿単位だけでなくキロ単位で販売する習慣もこの店の伝統で、現在も受け継がれています。創業時はイタリア料理が中心でしたが、やがてミラネサや詰め物入りパスタであるラビオリなど、アルゼンチンの食文化も加わり、イタリア移民料理とブエノスアイレスの家庭料理が融合した店になりました。

メニューには家族の歴史が掲載されている

 店名の「ナポリの海岸」Spiagge di Napoli にも関わらず、ナポリ出身者によるものではないのですが、創業者の孫ロサリオさんによれば、当時のブエノスアイレスではイタリアと言えば、ナポリのほうが広く知られ、移民船の出発港としても親しまれていたため、覚えてもらいやすい名前を選んだのではないかとのことです。

 現在は創業者の孫たちを中心とする3代目ロサリオ・ラニエリさんが店を守っています。長年勤める料理人や給仕も多く、店内の建築や活気ある雰囲気も、昔と大きく変わっていません。2026年には創業100周年を迎えています。

 今回は、前菜である家庭料理を3皿とパスタを2種類注文し、友人たちと取り分けながらいただきました。パスタを中心に、皆で皿を囲んで食べるスタイルは、まさにこの店の歴史にぴったりです。

巨大なティラミスはプリンの大きさを見たらおわかりになるでしょう。

 最後に注文したティラミスは、運ばれてきた瞬間にびっくりするほどの大きさ。家族に伝わるレシピをもとにしたこの店の名物デザートで、数人で分けても十分な量でした。「一つで足りるかな」と心配したのですが、全くそんなことはありませんでした。
 実はこの日、テレビ局の取材が行われていて、お昼の中継で生放送しているところを私達は食事をしながら、見ていたのですか。思いがけず、私たちまでインタビューされることに! 突然の出来事に驚きましたが、楽しい思い出になりました。
https://www.instagram.com/reel/DYZsIpAIRvG/?hl=es-la

 昔ながらのブエノスアイレスの食堂文化と、イタリア移民の歩みを料理とともに味わえる Spiagge di Napoliは、とてもおいしい時間を過ごすことができました。
実はここ、イタリア系四世の友人のおすすめで、イタリア系家族には有名なお店なんだそうです。しかし平日のお昼に行ったので特に混みませんでしたが週末は予約はないのでそのまま待つしかないのです。

 しかしながら、パスタ好きはもちろん、観光地だけではない、庶民的なブエノスアイレスを体験したい方にもおすすめです。

店舗情報

店名:Spiagge di Napoli https://www.instagram.com/spiaggedinapoli
住所:Av. Independencia 3527, Buenos Aires
電話:11-4931-4420 営業時間:月~土曜 12:00~16:00、20:00~24:00/日曜は昼営業
予約:基本的に予約なし、来店順

 

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