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タイ出身のBLACKPINKのLISA(リサ)の新曲『SaWaDiKa(サワディカ)』が9月4日にリリースされました。女性言葉のタイ語の挨拶「サワッディーカ(こんにちは)」を英語のラップに合うようにアレンジしたこの曲、ムエタイやトゥクトゥクといったタイらしい要素を盛り込んだMVは公開からわずか2日で1億回再生を達成しました。そこで今回はオープニングシーンに登場するロケ地、「Dib Bangkok(ディップ・バンコク)」を訪ねてきました。
「Dib Bangkok(ディップ・バンコク)」が開館したのは2025年12月。実業家のペット・オーサターヌクロ氏が約30年前から構想していた現代美術館です。2023年にペット氏が逝去した後は、息子のプーラット氏が計画を引き継ぎ、チームを一から立ち上げ、美術館が自立して運営できる仕組みづくりを進め、開館にこぎつけました。
館内には、収集家でもあったペット氏が長年にわたって集めた、世界各地の200人以上の芸術家による1000点以上の現代美術作品を展示。絵画や彫刻、写真、インスタレーションなど、多彩な作品を紹介しています。また、約40年前に建てられた3階建ての古い倉庫を活用し、既存の構造を残しながら設備を一新した建築も特徴の一つです。日本人の手塚美和子氏が館長を務め、国際的な現代美術を発信するタイの新たな文化拠点として注目されています。
MVのオープニングシーンで、ダンサーたちに囲まれてLISAが座っていた場所がこちら。アメリカの現代美術家、ジェームズ・タレル氏の作品『Straight Up(ストレートアップ), 1988』です。つい階段に目が行きがちですが、後ろにある円筒形の建物の中にも作品の仕掛けがあります。1階では、カメラの原理を利用して外の風景を室内に投影する「カメラ・オブスクラ」を体験できます。さらに2階は、天井に開けられた円形の開口部から空を眺め、時間とともに移り変わる光や色を体験できる空間になっています。
作品の詳細は、以下のリンクからご覧ください。
https://dibbangkok.org/exhibition-home/post/james-turrrell.html
また、MVの53秒あたりからは、『Straight Up』が展示されている2階から1階へ続くらせん階段で撮影したシーンも登場します。
中庭に展示されている大きな球体は、ポーランドの現代美術家、アリシア・クヴァーデ氏の作品『Pars pro Toto(パルス・プロ・トト)』。世界各地の採石場から掘り出された大小さまざまな天然石で作られており、太陽系の惑星を表しているようにも見えます。MVでは59秒あたりからこの大きな球体が登場します。
LISAのMVを見てから訪れると、「ここがあのシーンの場所か!」と、作品をより身近に感じられるかもしれません。
なお、新展示の準備・設営に伴い、2026年9月15日~25日の期間は館内全域が一時閉館となります。9月14日までは中庭やショップなどのパブリックエリアのみ入場可能です。訪問を予定している場合は、事前に最新の情報を確認することをお薦めします。
■Dib Bangkok(ディップ・バンコク)
所在地:111 Soi Sukhumvit 40, Phra-Khanong, Khlong-toei, Bangkok
アクセス:BTSスクムビットライン・エカマイ駅(Ekkamai)から徒歩18分
営業時間:10:00~19:00
休館日:火曜、水曜
入場料:一般料金700バーツ(中庭等のパブリックエリアは無料)
URL:https://dibbangkok.org