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スウェーデンの玄関口、ストックホルム・アーランダ空港で、ついに航空会社のターミナル配置に大きな変化が起きます。
10月20日、Air France(エールフランス)とKLMオランダ航空(KLM)がこれまで使用してきたターミナル2から古巣のターミナル5へ10年以上ぶりに戻ってくることになります。
エールフランスはパリ・シャルルドゴール行きフライト、KLMはアムステルダム・スキポール行きフライトがここアーランダからデイリー運航しています。
今回の移転に伴い、チェックイン、保安検査、出発等全てのフライト手続きがターミナル5で行われるようになります。
また、ビジネスクラス利用者や上級会員など、ラウンジ利用資格を持つ乗客は、ターミナル5にあるスカンジナビア航空(SAS)ラウンジを利用できるようになります。対象となるラウンジは、ゲートE1およびF26付近に位置しています。
なお、注意しておきたいことが1つあります。Air France-KLMグループ傘下にある格安航空Transavia(トランサヴィア)は引き続きターミナル2を利用することになります。
Air France–KLMグループは2024年8月、経営再建を進めていたSASの株式19.9%を取得しました。同年9月にはSASが長年所属していたスターアライアンスを離れ、Air FranceやKLMと同じスカイチームアライアンスに加盟しています。Air France–KLMグループは、2026年後半、SASへの出資比率の引き上げ及び子会社化を目指しています。買収が完了すれば、SASはエールフランス、KLMと同じ企業グループに属することになります。今回のアーランダ空港でのターミナル移転も、こうしたグループ統合の流れと重なる動きです。
これまで、エールフランスとKLMはターミナル2、SASは主にターミナル5を利用していました。同じスカイチームに所属しているにもかかわらず、空港内で運航拠点が分かれていました。今回の移転により、航空ネットワークやマイレージプログラム、運航面などで、これまで以上に踏み込んだ連携が期待され、スカイチーム利用者にとって利便性が向上する形となります。特に、SASのスウェーデン国内線とエールフランス、KLMの欧州路線を組み合わせる旅程では、利便性の向上が期待されます。
もう一つのメリットが、SASラウンジへのアクセスです。ターミナル5にはSASのラウンジが設置されており、対象となるエールフランス、KLM利用者もこれらの施設を利用できます。一方で、利用者の増加によってラウンジの混雑が進む可能性もあり、今後の運用状況が注目されます。
ターミナル2は現在、エールフランスとKLMを除いて、フィンエアー、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ロイヤル・ヨルダン航空といった一部のワンワールド加盟航空会社やTAP ポルトガル航空、エア・バルティック、A Jet、Populair、Jonairが主に利用しています。
空港運営会社Swedavia(スウェダヴィア)は現在、ターミナル2の機能を拡張する工事を進めています。2026年9月1日、アーランダ空港のターミナル3では保安検査場が閉鎖されました。これはターミナル3のゲートエリアとターミナル2を、保安検査後の通路で接続するための工事に伴うものです。工事が完了すると、旧ターミナル3のゲートエリアはターミナル2の一部として再び使用される予定です。旧ターミナル3のゲートエリアは2026年末の再開を予定しており、ターミナル2の保安検査場の拡張工事は2027年初頭に完了する見込みです。
エールフランスとKLMが移転する一方で、ターミナル2は空港内での役割を再構築しています。一部LCCが移転するという噂もありますが、今後どのようにターミナル2が運用されていくのか注目です。
エールフランスとKLMのターミナル5への移転は、アーランダ空港における航空会社の配置を変える重要な動きです。SASの動きによって航空会社間の関係が変化し、それが空港施設の運用にも反映されつつあるように見えます。
今回の移転によって、SASとエールフランス、KLMの乗り継ぎ利便性やラウンジサービスの一体化が期待されます。
一方、ターミナル2では旧ターミナル3との統合工事が進んでおり、空港全体としての機能再編が続いています。ターミナル2のゲートエリア拡張と保安検査場の増強が進む中、今後どの航空会社が同ターミナルを使用するのかは要注目です。アーランダ空港のターミナル再編は、まだまだ進行中です。