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【英国】北ウェールズの絶景「アバフォールズ」へ!大自然を満喫する滝ハイキング

June

June

イギリス特派員

更新日
2026年11月5日
公開日
2026年11月6日

北ウェールズのエリリ(スノードニア)国立公園にある「アバフォールズ(Aber Falls)」。高さ約37mの岩壁から流れ落ちる迫力満点の滝は、豊かな森林と美しい渓谷に囲まれた人気の自然スポットです。整備された散策路を歩く比較的気軽なハイキングで訪れることができ、公共交通機関でのアクセスも可能。近くには、ウェールズ産ウイスキーを製造する「アバフォールズ蒸溜所」もあり、自然散策と蒸溜所見学を組み合わせて楽しめるのも魅力です。今回は、実際に歩いたハイキングコースの見どころと、バスや鉄道を利用した行き方をご紹介します。

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エラリ国立公園の自然に囲まれた「アバフォールズ」

緑の牧草地で羊が草を食む、ウェールズらしい風景。渓谷の奥にはアバフォールズ

北ウェールズの海岸沿いに位置する小さな村、アベルグウィングレギン(Abergwyngregyn)。
その南側、カルネザイ山地(Carneddau)の麓にあるのが、高さ約37mの滝「アバフォールズ」です。ウェールズ語では「Rhaeadr Fawr(ライアドール・ヴァウル)」と呼ばれ、「大きな滝」を意味します。
また、滝の周辺は「Coedydd Aber(コエディズ・アベル)」と呼ばれる国立自然保護区にも指定されていて、古くからの森林や渓谷、豊かな動植物の生息地として大切に守られています。
そんなヴィクトリア朝時代から人々に親しまれてきたこの滝は、四季折々の美しい自然を楽しめるスポットです。

 

国立自然保護区の案内板

森の小道や木橋を渡って、滝を目指すハイキング

ハイキングコースの標識

アバフォールズへは、駐車場近くの登山道入口から往復約3.7km、所要時間約1時間半の散策コースが整備されています。道は緩やかな上り坂が続くものの、比較的歩きやすく、初心者にもおすすめです。
私が訪れたのは10月。以前ご紹介した「アバフォールズ蒸溜所」を見学したあと、近くの滝まで足を延ばしてみました。
登山道は緑豊かな森の中から始まり、川のせせらぎを聞きながら木橋を渡り、次第に開けた渓谷へと続いていきます。

 

小川に架かる木橋
石造りの展示室

途中には、古い石造りの建物を利用した小さな展示室も。ここでは、この地域の自然環境や歴史について紹介されていて、無料で見学することができます。
特に興味深かったのが、かつて周辺の森で行われていた木靴(Clog)作りの歴史について。この地域では、森に自生するハンノキ(Alder)を利用した木靴の製造が行われていたんだとか。また、木炭の生産など、森林資源を活用した産業も地域の暮らしを支えていたそうです。
展示室では、こうした人々の営みのほかにも、「ケルトの温帯雨林」と呼ばれる森林の生態系や、多様な地衣類についても学ぶことができます。

 

  • 展示室内部の様子
  • 木靴作りに関する展示

展示室をあとにして、さらに渓谷の奥へ。
森を抜けると視界が開け、目の前にはカルネザイ山地の雄大な風景が広がります。緑の牧草地で草を食む羊たち、山肌に広がる岩場、そして遠くに見え始める白い滝。まさにウェールズらしい風景を楽しみながらのハイキングです。

羊と山々、遠くに見える滝

そして、いよいよアバフォールズに到着!
岩壁を勢いよく流れ落ちる水は迫力満点。滝壺から流れ出した水が大きな岩の間を縫うように進み、周囲には豪快な水音が響き渡ります。
遠くから眺める姿も美しいですが、間近で見上げる滝のスケールの大きさには圧倒されました。大自然のエネルギーを全身で感じられる、まさにウェールズのパワースポットです。

滝を間近で見上げる夫と愛犬

今回は午後遅くの訪問だったため、少々駆け足のハイキングになってしまいましたが、時間に余裕があれば、途中のベンチや滝の近くで景色を楽しみながら、のんびり散策するのがおすすめの場所です。
なお、雨の日や雨上がりには足元が滑りやすくなるため、歩きやすい靴と雨具を用意しておくと安心ですよ。

アバフォールズへの行き方

滝の近くまで散策路が整備されているアバフォールズ

アバフォールズへは車で訪れる人が多いですが、バスや鉄道を利用して行くこともできます。

■ バスを利用する場合
バンガー(Bangor)、コンウィ(Conwy)、スランディドノ(Llandudno)方面から、Arriva Wales社の路線バス5番または5D番を利用します。
最寄りのバス停は「Aber Falls Shelter」。バンガーのバスターミナルからは約15分です。
バス停からアベルグウィングレギン村を抜け、滝のハイキングコース入口までは徒歩約2km。そこからさらに滝までの往復約3.7kmを歩くため、バス停からの総歩行距離は約8kmになります。
写真撮影や休憩を含め、3〜4時間程度の余裕を持って計画するのがおすすめです。
また、村から登山道入口までの道路は狭く、一部に歩道がないため、車の通行には十分注意してください。

■ 鉄道を利用する場合
最寄り駅はLlanfairfechan(スランヴァイルヴェハン)駅ですが、停車をリクエストする必要がある駅のため、利用の際は注意が必要です。
バンガー駅まで鉄道で移動し、そこからバスに乗り換える方法が分かりやすいかもしれません。バンガー駅からバスターミナルまでは徒歩約10分です。

■ 車を利用する場合
主要道路A55号線のジャンクション13から、アベルグウィングレギン村方面へ進みます。
村の先にハイキングコース用駐車場が2か所あり、駐車料金は5ポンド。(2026年11月現在)
ただし、駐車場へ向かう道路は非常に狭く、週末や観光シーズンには混雑することもあります。また、村の入口には無料駐車場もありますが、登山道入口まで約1.6km歩く必要があります。

■ アバフォールズ(Aber Falls)基本情報
・所在地:Abergwyngregyn, Gwynedd, North Wales(郵便番号:LL33 0LP)
・駐車場ゲート開放時間:4月〜9月:7:00〜19:00/10月〜3月:7:30〜17:00
・公式サイト:ウェールズ天然資源局(Natural Resources Wales)

※開放時間は通常時のものです。天候などによって変更される場合があるため、訪問前に公式サイトをご確認ください。

なお、同じアベルグウィングレギン村には、ウェールズ産ウイスキーを製造する「アバフォールズ蒸溜所」もあります。時間に余裕があれば、ぜひ、お立ち寄りください。

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