3種類のウィルスが流行するカリフォルニア。12月上旬サンフランシスコの様子

公開日 : 2022年12月09日
最終更新 :
筆者 : Katie M

COVID、インフルエンザ、呼吸器合胞体の3つのウイルスが混在し出したことから「トリプルデミック」と言葉が使われ出したカリフォルニア。サンフランシスコでは年末に向けて、スタッフの感染によりレストランを閉鎖する事態も出てきました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

懸念されるトリプルデミックの影響

後述するように、サンフランシスコでもコロナ感染の数がここ2週間の間に増加しています。ただし今年が去年と違うのは、コロナウイルスのほかにインフルエンザウイルスと呼吸器合胞体(respiratory syncytial virus)が流行していることにあります。

レストランスタッフの間で感染者が相次ぎ、マーケット通りにある人気レストランZuniは、11月30日から12月7日まで一時閉店すると発表し、このような動きが今後広まるのではと懸念されています。また、UCSFの医学部長であるBob Wachter医師は、11月11日に、コロナ感染リスクが "著しく "上昇したため、屋内での食事を控えるとツイートをしています。今年は例年のようにレストランの閉鎖はないと見られていますが、各市民が判断をし、どのような行動を取るのかが鍵となりそうです。

今週のカリフォルニア州の感染状況

今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は3,969人。先々週の1,414人と比べると今週がガクンと数が増加しているのが分かります。

10月5日から11月29日までの10万人における感染者数は19.4人。陽性率11.7%。こちらの数も急増中です。

COVID-19ワクチン接種状況

サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は89%。カリフォルニア州全体のワクチン接種率は72.4%と、両数値ともここ数週間全く変化がありません。

州の公式サイト によると今週の段階で、サンフランシスコ郡のオミクロン変異株対応のブースター接種率は31%。カリフォルニア州全体の摂取率は18.3%と、追加接種に関しては先々週に比べると接種率がかなり上がっているのが分かります。

最後に

このコラムを書いている2022年12月8日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は19万6,674人。 感染による死者数は1,074人。先々週の19万4,965人に比べると今週は1,709人の増加で、1日の平均感染数は122人。100人越えがデフォルトになった段階です。

過去1週間の陽性率平均は12.1%・10万人における感染者数は21.3人。こちらも増加傾向です。年末に向けてこの数がどう変化していくのか引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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