サンフランシスコ「ニューベルギーブルーイング」でジャパニーズビールを飲んでみた

公開日 : 2023年02月03日
最終更新 :

2月に入ると一気に春めき、日も1日ずつ長くなるサンフランシスコです。さて、今回はミッションベイ地区のオラクルパーク、チェースセンター近くを通る度に気になっていたブルワリーの紹介です。ニューベルギーブルーイングと言っても「んっ?」と思うかもしれませんが、チャリンコのラベルの「ファットタイア(Fat Tire)」と言えばお分かりになるかもしれません。

ではでは、早速!

午後のティータイムならぬビアタイム
午後のティータイムならぬビアタイム

訪れたのが月曜日の午後、お散歩帰りのママ友(ベビーシッターさん?)が、ベビーカーをテーブルに横付けして楽しそうな会話が聞こえました。まるでカフェのような雰囲気、グラスはビールっぽいけど何を飲んでいるのか遠目でよく分かりませんでした。

いわゆる、アイドルタイム(ランチとディナーの間のお客さんの少ない時間帯)だったので、カウンターにはビール片手にスマホを覗き込んでいるアメリカ人青年と、とっても早口な喋りのインド系の二人組。そしてよっこらせっとハイチェアーにすがりつくように座った私の4人だけでした。

名残のホリデーエールとゲームビールのゴートスライヤー
名残のホリデーエールとゲームビールのゴートスライヤー

この日のメニューは11種類。サンフランシスコではあまり見かけないスタイルのドッペルボック(Doppelbock)「ゴートスライヤー(GOAT Slayer/ヤギ殺し!)」を頼んでみました。ドッペルはダブルという意味で、麦芽たっぷり使っています。「冬のスポーツ観戦にはピッタリ」とコメントが添えられていました。

  • 左ホリデーエール(7.5%) 季節限定でクランベリー・オレンジ、スパイスは効いてます。
  • 右ゴートスライヤー(6.8%)どっしりした麦芽風味のフルボディなラガー。スタッフおすすめだけあって新鮮での見応え十分
ビールの色が分かるディスペンサー
ビールの色が分かるディスペンサー

なんでヤギなの?って不思議ですよね。

ボック(Bock)の名前の由来の一つに、飲んだ人が雄ヤギみたいに力強く元気になるという説があります。そのヤギさんでさえもノックアウトしちゃうよという意味のビールです。そして今シーズンのラストバッチかものホリデーエールは、お味見サイズのグラスでいただきました。

これはどう?これは?…とカウンター前はお味見グラスでいっぱいになってしまいました。

  • タナロアデーズ(6.75%ヘイジーIPA) シトラス系がスッキリ
  • ブードゥレンジャージューシーホース(9.5%インペリアルヘイジーIPA) フルーツ香が優しいけど酔っ払います!
  • ラフォイル(6.5%サワーブラウンエール) 酸味がほどよいやや濃いめのブラウンカラー

なんとここでいい情報を聞きました。毎週水曜日にメニューが新しくなるのだそうですが、この週はなんとジャパニーズラガーが出来上がるそうです。

と言うことで、二日後水曜日の午後再び訪問

Enshiro
Enshiro

その名も「Enshiro(エンシロ)」副原料に、お米を使っているので「ジャパニーズピルスナー」日本で最もポピュラーなビアスタイルですね。

ビールの原料は基本的に、モルト(麦を発芽させた麦芽)+ホップ+酵母+お水です。酵母も実は2種類あって、エール酵母とラガー酵母。ピルスナーはラガー酵母を使って低温でじっくり発酵させます。またビールのひと工夫として副原料を加えたりもします。果物だったり、ハーブだったり、最近は抹茶やチョコレートもあります。で、日本=お米というので使ってみたわけです。

色は、少し深みのある金色で、少し甘くまろやかな香りが優しい。フルーツ香の代わりに野菜の炊いた香りが懐かしく感じます。味わってみるとお米の優しさがなるほど!もしかしたら野菜の炊いた香りはお米由来かもしれません。日本のビールでもよく副原料に米が使われていますが、ここはお米の存在感がしっかりある使い方でした。外国生まれのブルワーが、日本をイメージするとこういうビールが出来上がるんだなぁと思いました。

日本のビールは、キリッと冷えたビールをゴクゴク飲むイメージがありますが、このピルスナーはゆっくり味わって飲んでほしいラガービールでした。(ラモンさん美味しかったです)

日本のビールのイメージで口に含んだら明らかにおや?普段のと違うぞと特別感が思いました。少量生産なので、売り切れごめんですが、機会があればその違いを感じてみてくださいね。

場所はオラクルパークのマッコビーコーブを渡ってすぐ、チェースセンターからも徒歩圏内、ゲーム前に立ち寄って一杯飲む方法もおすすめです。Cheers!

住所
1000a 3rd St San Francisco, California 94158
電話番号
415 874 9633
オープン時間
毎日午前11時から午後10時まで

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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