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2018年5月。初めての旅行先となるカンボジア、シェムリアップ。3日間という急ぎ足の旅の締めくくりに、思いきって郊外のベンメリア遺跡とトンレサップ湖まで足を延ばしてみました。ゼッタイに乗ってみたかったトゥクトゥクをチャーターして一日たっぷり楽しんだ旅行記と、道中に出合ったカンボジア名物のあのストリートフードを紹介します。Part1では、ジャングルのなかの廃墟、ベンメリア遺跡の魅力を中心に紹介します。
「蓮の池」という意味をもつベンメリア遺跡は、カンボジア北西部のシェムリアップから東へ66キロメートルのところにあります。途中、まわり道をしましたので、トゥクトゥクでホテルを出発してから2時間ちょっとかかりました。
ベンメリア遺跡は、寺院のつくりがアンコールワットに似ているために「東のアンコールワット」と呼ばれているそうです。しかし、修復の進んでいるアンコールワットとは対照的に、こちらはジャングルに囲まれた廃墟といった佇まいに驚かされます。
寺院の壁や天井は、崩れてしまってからそのままの状態。
まるで時が止まってしまったような感覚がある一方で、崩壊して山積みになっている石を飲み込むように太い木が生えていたり、壁や柱が苔にびっしりと覆われていたりと、脈々と生き続ける自然の力に圧倒されます。
ベンメリア遺跡のなかは見学できる部分が決められていて、そのなかを縫うように板張りの通路が作られています。歩きやすく、迷うこともありませんが、所どころ急な階段がありますので気が抜けません。
観光バスでやって来たツアーグループが途切れると、突然、辺りは静寂に包まれ、なんだか違う世界に来てしまったような感じに。時おり現れる黒い蝶がひらひらと目の前を横切って、ぞくっとしたり。じっとりと暑いのですが、遺跡のなかはヒンヤリとした空気に包まれています。
板張りの通路を歩き終わる頃、参道沿いに「蓮の池」が現れます。清らかな大輪の蓮の花を目にすると、異次元の世界から地上に戻ってきたようで、少しほっとした気持ちになります。
崩壊したそのままの姿で、ひっそりと存在し続けるベンメリア遺跡。ここまで足を運ぶ価値が充分にあります。まだ行ったことのない方は、ぜひ足を運んでみてください。
ベンメリア遺跡に入場するには、5ドル(約550円)の一日券が必要です。ベンメリア遺跡の入り口の手前5分くらいのところにあるチケット売り場にて購入できます(アンコール遺跡群のチケットでは入場できません)。
・入場時間:7:00~17:30
・服装:ほかの遺跡と同様、肩やひざを出さないこと。歩きやすい靴やスニーカーがおすすめ
いかがでしたか。Part1では、ジャングルのなかの廃墟、ベンメリア遺跡の魅力を中心に紹介しました。Part2では、高床式の家が並ぶトンレサップ湖を紹介します。
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