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南イタリア最大の都市・ナポリは、ポンペイなどの古代遺跡が残る町として知られていますが、中世の時代に建てられた古城も数多く残っています。なかでも、ヌオーヴォ城(Castel Nuovo)はルネッサンス建築として有名で、世界各地から訪れる観光客でいつもにぎわっています。イタリア・ナポリを訪れたのなら、ぜひとも立ち寄ってほしい中世の古城、ヌオーヴォ城を紹介します。
ヌオーヴォ城(Castel Nuovo)は、イタリア・ナポリのメトロ1号線・ムニチーピオ駅の近くにあります。駅からヌオーヴォ城までは徒歩で行けますので、アクセスもスムーズです。近くにはナポリの港、モロ・ベヴェレッロがあり、城の周辺は世界各国から訪れる観光客や地元の人々でいつもにぎわっています。
ヌオーヴォ城は、新しく造られた城であったことから、以前からあった卵城と区別をするために、新しい(nuovo)城(castel)と名づけられました。
13世紀、ヌオーヴォ城はフランス王国のアンジュー地方を統治した貴族、アンジュー家の城として建設されました。当時のナポリ王カルロ1世が、アンジュー家の出身であるフランスのアンジェ城をモデルにし、ルネッサンス様式で建設するよう命じたといわれています。
アンジュ―家が支配していた時代には、同じくナポリを拠点としていたペドロ3世との間で何度も激しい戦闘が行われ、ヌオーヴォ城は幾度となく被害を受けました。その後、アラゴン家によって、15世紀から18世紀にかけてヌオーヴォ城の修復が行われました。
ヌオーヴォ城の見所は、何といっても、フランス風に造られた4つの円筒型と非常に高い城壁の重圧感です。イタリアにある古城としては珍しい建築様式ですから観るべき観光スポットとして押さえておきたいところです。
現在、ヌオーヴォ城はナポリ市立博物館や市役所の事務所の一部として利用されています。また、ヌオーヴォ城内にあるサーラ・バローネでは、シンプルな結婚式を行うことができます(市役所で予約する必要あり)。
ヌオーヴォ城には、ほかにもおすすめポイントがあります。ヌオーヴォ城の屋上からの抜群の景色です。サンテルモ城、ナポリ歴史地区などを眺めることができます。反対側に目を向けると、ナポリの港、モロ・べヴェレッロなどを見下ろすことができます。
また、昼の景観だけでなく、夜もおすすめです。日が沈み暗闇に包まれると、ヌオーヴォ城がライトアップされ、より豪華で迫力のある雰囲気が辺りに漂います。
いかがでしたか。イタリア・ナポリを訪れたのなら、ぜひとも立ち寄ってほしい中世の古城、ヌオーヴォ城を紹介しました。今度のナポリ旅行の参考にしてみてください。
初回掲載: 2018年10月9日
ヌオーヴォ城
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