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2019年2月17日からANAの羽田-ウィーン直行便が就航。冬季は運休していたオーストリア航空は、3月末から成田-ウィーン線を週6便で復活させ、5月からはデイリー運航になるという嬉しいニュースも! さらに今年は日本とオーストリア国交樹立150周年の記念年なので、両国でさまざまな関連イベントが予定され、注目が集まっています。華やかな宮廷文化に彩られた美しいウィーンを旅するなら、一度は行くべきとっておきのスポット&体験をご紹介しましょう!
まず訪れたいのが世界遺産にも登録されているシェーンブルン宮殿。女帝マリア・テレジアによって改築された、ハプスブルク家の夏の離宮です。1400室以上の部屋がある豪華な宮殿ですが、16人もの子どもをもうけた子だくさんのマリア・テレジアが、家族との時間を大切に過ごすためにこだわりつくした内装が見どころ。ウィーンで最も多くの観光客が訪れる人気スポットです。外壁の色については逸話が残っていて、改築当時、夫フランツから外壁を「金色にしては?」と提案されたマリア・テレジアでしたが、「予算的に無理!」と却下して、金色に近い黄色を選んだのだとか。以来、この黄色はテレジアン・イエローと呼ばれ、ウィーンの町なかの建物にも使用され普及しました。緑豊かな敷地内には、1752年につくられた、現存する世界最古の動物園もあって、パンダやコアラなどかわいい動物たちに出会えます。
夏の離宮だったシェーンブルン宮殿に対して、ハプスブルク一家がふだん暮らしていたのはウィーン中心部にある王宮。13世紀後半から1918年まで、一族の本拠地でした。ここでは「シシィ」の愛称で親しまれたハプスブルク家を代表するヒロイン、皇妃エリーザベトの暮らしをたどってみましょう。身長172cm、体重50kgのスリムなプロポーションで、出産後もモデル体型を維持したエリーザベト。足先まである長い髪は毎日3時間もかけて念入りにケアしていたといいます。そんなエリーザベトの化粧室兼体操室や美しいドレスが展示されている博物館など、王宮では美を追求した彼女にまつわる展示をたくさん見ることができます。
音楽の都ウィーンを訪れたなら、クラシックファンでなくても一度は世界最高レベルの音色に触れてみたいもの。ウィーンには音楽を楽しめるスポットがたくさんありますが、初めてならおすすめは次の3つ。まずは国立オペラ座。パリ、ミラノと並ぶヨーロッパ3大オペラ座のひとつで、宮殿並みの豪華な劇場でオペラやバレエを楽しむことができます。チケット代は日本に比べてお安めのものも多く、立ち見席ならなんと€3〜4という気軽さ!ちなみに今年は国立オペラ座の創立150周年で、記念に残る充実のプログラムを楽しめます。
クラシックコンサートをじっくり聴きたい派には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地、楽友協会がおすすめ。世界各国に中継されるニューイヤーコンサートの会場としても有名な「黄金のホール」は、ゴールドに輝くきらびやかな内装はもちろん、音響のすばらしさも世界屈指で、クラシックファン憧れの場所。
3つ目は天使の歌声で世界を魅了するウィーン少年合唱団。王宮礼拝堂の宮廷少年聖歌隊として1498年から続く合唱団で、10〜14歳くらいまでの約100人の少年たちで構成されています。来日公演も多いので、日本でその歌声を聴いたことがある人もいるかもしれませんね。ウィーンで彼らの歌声が聴けるのは、王宮礼拝堂での日曜のミサと春・秋に開催されるコンサート。ミサでは礼拝堂の最上階で歌うため、姿を見ることはほとんどできませんが、天から降り注ぐハーモニーはまさに天使の歌声!感動すること間違いなしです。
ウィーンでは17世紀にカフェが誕生して以来、社交場としてカフェ文化が華開き、いまでもウィーンっ子の生活に根付いています。コーヒー1杯で好きなだけいてもいいのがウィーンのカフェのいいところ。歴史感じるクラシカルなカフェから食事も楽しめるカジュアルなカフェまで、タイプも雰囲気もさまざま。スイーツ好きなら、人気チョコレートケーキ「ザッハートルテ」で有名なカフェ「ザッハー」と「デーメル」もお忘れなく!
『arucoウィーン』では名店から地元密着の穴場までたくさんのカフェを紹介しています。ぜひたくさん巡って、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。
直行便就航で行きやすくなったウィーン、今年の旅先候補に選んでみてはいかがですか?
17 地球の歩き方 aruco ウィーン ブダペスト 2025~2026
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aruco編集部 上田暁世
写真 ©iStock(一部)