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アメリカ・シカゴで味わいたい多国籍料理のレストランを紹介します。シカゴは、北海道・函館と同じくらいの緯度で、夏はやや涼しく(とはいっても夏季の平均気温は25度以上)、冬にはマイナス10~15度になる日もあります。四季の変化が大きく、歴史や文化、自然などが入り混じり、多様な食文化が根づく街です。今回は、そんなアメリカ・シカゴで立ち寄りたいレストランを紹介します。
最初に紹介するのは、「スピアッジャ(Spiaggia)」です。
世界的なグルメガイドブックのアメリカ版には、ニューヨーク、サンフランシスコ、 ワシントンD.C.、そしてシカゴの4都市しか紹介されていません。この街がどんなにグルメな都市なのか、今回初めて訪れてよくわかりました。
星を獲得したレストランでありながら、カジュアルなカフェ・ダイニングもある「スピアッジャ」は、シカゴを知り尽くしたフーディー(foodie:食べ物に関心の強い人)な友人のイチ押レストランです。
なお、「スピアッジャ」とは、イタリア語で「ビーチ(Beach)」という意味だそうです。五大湖のひとつであるミシガン湖に面しているシカゴでは、湖の沿岸をビーチと呼んでいるようです。
「スピアッジャ」は、ランチで訪問しました。平日ということもあり、静かで落ち着いた雰囲気です。常連客の人は、お店のスタッフと軽くあいさつをして、「さて今日は何を食べさせてくれるかな?」と、そんな会話を楽しんでいます。
「ケールとカリフラワーのグリル」の塩加減と焼き加減の完璧さには、驚かされました。熱を加えることにより野菜の旨さを充分に引き出しています。それぞれの食感が見事に調和しており、口のなかでダンスをしているみたいに噛むのが楽しくなります。パスタもホームメイドで、素直においしいという言葉がでてきます。食通のイタリア系シカゴ人達がこぞって通うのも納得です。
筆者が住んでいるサンフランシスコには畑がたくさんあり、「ファーム・トゥー・テーブル(Farm to Table)」の地産地消を謳っているレストランが多く、なかでも野菜料理がおいしいと評判です。しかも、近隣にはイタリア人街もあり、筆者はおいしいイタリアンレストランをいくつも知っているのですが、それでも「スピアッジャ」の料理には脱帽でした。
次に紹介するレストランは、「アル・イタリアンビーフ(Al's Italian Beef)」です。
イタリアンビーフ(Italian Beef)とは、シカゴ生まれのファストフードです。どんなものかまったく想像できませんでしたので聞いてみたら、「ドックパンに挟まれた牛丼の具」と説明してくれました。実物は、まさにその通り。薄切りのビーフを薄切りタマネギと煮込んで、塩、胡椒で味を整えて、ドックパンに挟んだらできあがりです。
カウンターで注文して、テーブルで待ち、呼ばれたら取りに行くというシステムです。手にお肉の煮込み汁がしたたりそうなほど、ジューシーなファストフードです。見た目は地味で、味わいも素朴ですが、これはB級グルメの代表ともいえる逸品です。ポテトフライとポップ(Pop:ソーダ)がとても合う食べ物です。
シカゴのステーキは、アメリカを訪れたのなら外してはいけません。そんな肉食文化豊かなアメリカ・シカゴでおすすめするレストランが、「プライム & プリヴィジョン(Prime & Provisions)」です。
「プライム & プリヴィジョン」には、周辺のレストランが閉まっていた夜遅く、唯一オープンしていましたので飛び込みました。何も情報がありませんでしたが、これが大当たりでした。「ステーキ、おいしい~」とただただ言いながら完食でした。焼き加減が完璧で、おみごとのひとことでした。
お店は、ディナーやランチはもちろん、日曜のブランチも行っています。コースメニューも豊富で、デザートや飲み物も充実しています。グルテンフレンドリーなメニューもあるなど、老若男女誰でもおいしい料理を味わえます。
いかがでしたか。アメリカ・シカゴで立ち寄りたいレストランを紹介しました。アメリカ人がアメリカらしい街として愛している大都市、「ザ・シティー・オブ・アメリカ」なシカゴを旅してみませんか。