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1980年代後半から「UNESCO(ユネスコ)世界遺産」を撮影し続けている写真家、森田健一氏がウェブで写真集の公開を開始しました。世界中に膨大な数があるため、国別にコンプリートする方法で撮影ヵ所を増やす方法をとり、まず手がけたのが一番数の多いイタリア。51ヵ所をすべて撮影し、2015年に写真集『美しき秘密のイタリアへ』(ダイヤモンド社・現在絶版)を発行しました。その後加速がつき2020年現在、約650の世界遺産の撮影を終えています。森田氏お気に入りの写真とともに、ウェブ写真集『世界遺産をひとりで制覇!?』の概要を紹介します。
写真家の森田氏はすでに、国別ではポーランド、ドイツ、ギリシア、チェコ、クロアチア、ハンガリー、ルーマニア、日本など23ヵ国の世界遺産の撮影を完遂しました。
■森田健一氏プロフィール
・URL: https://unesco-junkie.tumblr.com/profile
基本、現地ではひとりでレンタカーを借りて撮影紀行。地図はスマートフォンのアプリケーション「MAPS.ME 」を利用し、事前に世界遺産の場所やホテルなどのポイントをプロットしておきオフラインでも見られるようにしているとのこと。
「現在はコロナウイルス禍により海外撮影は見合わせていますが、目標は年間50ヵ所、ALL UNESCO完全制覇です。とくに現在869ある世界文化遺産は撮影を何としても成し遂げたい!」(同氏)
まず最初に公開したのは『魅惑のギリシア世界遺産 18を巡る旅』。古代のロマンと美しいエーゲ海に囲まれたギリシア、その魅力は歴史が積み重ねた美しさにあります。本島に14、離島に4つ計18ヵ所すべての世界遺産と、サントリーニ、クレタ、ミコノスといった美しい島々も紹介しています。
中央ヨーロッパで一番世界遺産の多い国ポーランド。そこには不思議な世界遺産が多く含まれています。おそらくあまり知られていない魅力的な16の世界遺産に加え、美しき町4ヵ所の魅力を、余すところなく紹介します。
ハイテクと古代文化が融合する国イスラエル。日本の四国とほぼ同じ面積にイスラエルに10ヵ所、パレスチナ自治区に3ヵ所の世界遺産があります。あまり知られていない、イスラエルとパレスチナの13の世界遺産と大自然、古代の町の魅力を紹介しています。
ビルマからミャンマーへと国名が変わったのは今から30年前。そしてこの国の世界遺産はふたつ。ピューの古代都市群と、三大仏教遺跡の1つに数えられる仏教の聖地バガンです。
驚いたことに24年前から申請を続け、バガンが世界遺産になったのは2019年。ほんの1年前のことです。ここで紹介するのはミャンマーが誇るふたつの世界遺産と6つの町、いずれの町もいつ世界遺産になってもおかしくないほど素晴らしい魅力にあふれています。
青く、深く、澄み渡ったアドリア海沿岸に広がる珠玉の世界遺産。その美しさは訪れた人を魅了しつづけています。
アドリア海の真珠と呼ばれるドゥブロヴニクや、エメラルドグリーンに輝く湖面と無数の滝が織りなす大自然の芸術プリトヴィッツェ国立公園など、クロアチアの世界遺産は現在10ヵ所、そのうち3つは隣国との共同登録となっており、ここで紹介する世界遺産は8ヵ所。残りの2ヵ所のうち中世の墓碑はボスニア編で、ブナの原生林はイタリア編で紹介します。
ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産は2016年クロアチア、セルビア、モンテネグロと共同登録された中世の墓碑ステチュツィと合わせて3ヵ所。
その中でも極めて重要な世界遺産は、モスタルのスターリ・モスト。1993年に戦争により破壊されたこの橋はUNESCOの協力のもと、平和のシンボルとして2004年に復元されました。1566年オスマン朝時代に建てられたこの美しい橋をぜひとも見てもらいたいです!
森田氏は、2003年頃まではフィルムで撮影していました。それまでのアーカイブも膨大にあり、現在デジタル変換中です。
新型コロナウイルス禍が収束に向かい海外取材ができるようになったら、すぐに世界遺産の撮影を再開するそう。「エクアドル」を8月13日に公開した後は、「イタリア前編」を準備中とのことです。
■UNESCO JUNKIE 世界遺産をひとりで制覇!?
・URL: https://unesco-junkie.tumblr.com/
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