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メンフィスで今、注目の地区5選。歴史的町並みに溶け込んだ“旬”なスポット

sponsored by メンフィス市観光局

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2021年11月18日
公開日
2021年11月18日
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かつての賑わいを取り戻したオーバートンスクエア©MemphisTourism

全米で最も目が離せない町のひとつとして注目のテネシー州メンフィス。“音楽の聖地”として知られる歴史的町並みに、グルメ、ショップ、エンターテインメントがぎゅっと詰まったお洒落スポットが続々と登場し、多くの人々を惹き付けています。今回は、観光客で賑わう中心部を少しだけ離れ、数ブロック先に広がるダウンタウン郊外とミッドタウンに点在する5つの個性的な地区を紹介します。

エンターテインメントの発信地、オーバートンスクエア

劇場やライブハウスが集まるスクエア©JustinFoxBurks

オーバートンスクエアはダウンタウン中心部から東へ約6km、クーパーストリートとマディソンアベニューの交差点に位置するエリア。劇場や映画館、ライブハウスが点在する一大エンターテインメント地区として知られる場所で、連日オペラや演劇、音楽イベントなどさまざまな催しが開かれ、多くの人々で賑わっています。世界各国のレストランやカフェ、ライブミュージックが楽しめる店も。週末には、パティオでゆったりとブランチを楽しむ人々の姿も見られます。

伝説のラファイエット・ミュージックルームも戻ってきた©LeahGafni

デビュー間もない頃のビリー・ジョエルが出演したことでも知られるラファイエット・ミュージックルームは、人気スポットのひとつ。地元ミュージシャンはもちろん、ワールドツアー中のアーティストも数多く出演し、食事を楽しみながらライブミュージックに耳を傾けることができます。ほかにも、老舗ピアノバーのゼブラ・ラウンジやメンフィスで名高いジョイス・コブのジャズが聞けるボスコスなど数々の人気スポットがあり、音楽好きにはたまりません。家族連れにも人気のエリアで、スクエアから数ブロック先のオーバートンパークの屋外コンサート場では、年間を通じてファミリー向けの無料コンサートやライブを楽しめます。

家族連れで芸術に触れられるアートプロジェクトも©CharlesTrippy

家族連れからグループ、カップルまで、さまざまな人々に愛されるオーバートンスクエアですが、実は1970年代の賑わいを取り戻したのはつい最近のこと。レストランやバー、ショップが集まる活気あふれるエリアであったにも関わらず、時代の流れのなか1980年代にはそのほとんどが閉鎖に追い込まれ、長年の間放置状態となっていました。全棟取り壊しを余儀なくされるなか、立ち上がったのが当時の賑わいを知る地元の人々。2012年に建物を改装し、再び人々であふれるエリアに蘇らせました。当時、多くの若者を惹き付けていた歴史あるライブハウスも再オープン。懐かしい風景のなかに地元の学生たちによるパブリックアートがあちらこちらに設置され、新たなに彩を添えています。

■オーバートンスクエアの観光情報(日本語)
・URL: https://www.memphistravel.com/japanese/overton
■同(英語)
・URL: https://www.memphistravel.com/attractions-activities/overton-square-entertainment-district

アートや音楽で注目のクーパーヤング

週末にはパティオでブランチを楽しむ人の姿も©CraigThompson

ダウンタウン中心部から南東へ約6km、クーパーストリートとヤングアベニューの交差点を中心に広がるクーパーヤングは、アートや音楽で注目のエリア。1915年以前に建てられた歴史的建造物が多く残り、それらの建物を利用したギャラリーやライブミュージックを楽しむことができるレストラン、バーが点在しています。

玄関口で出迎えてくれる町並みのオブジェ©BaxterBuck

オーバートンスクエアからクーパーストリートを南へ1.5kmほど進むと、頭上に一列に並ぶ建物のミニチュアが目に飛び込んできます。ここがクーパーヤングへのゲートウェイ。道路に架かっているのはかつて鉄道が走っていた高架橋で、その両側に鉄鋼製のオブジェが取り付けられています。これらの作品は、地元アーティストのジル・ターマン・ブログドンが制作したもので、モデルとなっているのは実際にこの地区に存在する住居や建物。夜になると小さな家々に明かりが灯され、まるでおとぎ話から抜け出してきたかのような佇まいで人々を温かく迎え入れてくれます。

クーパーヤングは、かの有名なシンガーソングライター、ジョニー・キャッシュがまだ無名の頃から活動していた場所としても知られています。彼が初アルバムを地下でレコーディングしたというガロウェイ・チャーチのすぐ近くには近年、地元アーティストが制作した実物大のブロンズ像がお目見え。新たな”撮影スポット”にもなっています。

大勢で賑わうクーパーヤング・フェスティバル©AlexShansky

クーパーヤングでは年間を通して数々のイベントが行われていますが、なかでも毎年9月中旬の土曜日に開催されるクーパーヤング・フェスティバルは地区最大のイベント。フード、アート、ファッションなど100店舗以上の屋台が出店するほか、ライブミュージックのための舞台やキッズエリアなども設けられ、各地から10万人以上の人々が集まってきます。

秋には、ほかにもパンク、インディーズ、メタルの音楽イベントや、ローカルビールが楽しめるビアフェストなども。毎年5月に地元住民たちが自宅の庭園を公開し、情報交換をしながら巡り歩くガーデンウォークも人気です。

クロスタウン・コンコースで叶えるアートのある暮らし

広大な空間を利用したさまざまなイベントも開催される©AlexShansky

ミッドタウンでもうひとつ話題となっているのが、ダウンタウン中心部から北東へ約4㎞に位置するクロスタウン・コンコース。2017年にオープンしたばかりの一大コミュニティで、芸術、教育、医療、教会といった生活に欠かせないものが集約された近未来型コミュニティタウンとして注目を浴びています。

アートを媒体にさまざまな人々が出会えるコミュニティという発想で誕生©MemphisTourism

この14万㎡もの床面積を誇る14階建てビルはもともと、1927年にカタログ販売で有名だったシアーズ・ローバックが流通センターとして建てた巨大ショッピング施設だったもの。開店当時は3万5000人もが押し寄せるほど大盛況でしたが、都市開発で郊外へと人々が移り住むようになり、ついに1993年に閉鎖。巨大な建物だけが廃墟となって姿を留めていました。そんななか設立されたのが、歴史的建築物の保存と芸術文化育成・発信を目的としたクロスタウン・アーツという非営利団体。アートを媒体としたコミュニティ構想がふくらみ、ついにクロスタウン・コンコースが誕生しました。

廃墟となったランドマークが見事復活した©MemphisTourism

何世代にもわたり町のランドマーク的存在であったアールデコ建築の外観はそのままに、内部を改装して独創的な空間へと生まれ変わりました。建物内には高校、コンテンポラリーアートの育成機関、医療機関などのほか、レストランやショップなどもあり、上層階はアーティストなどの住居スペースとして使用。ギャラリーのほか、だれもが自由に創作活動できるスペースもあり、無料のアートイベントが随時開催されています。その歴史的ランドマークの復活はさまざまな方面から評価され、すぐれた適応型再利用プロジェクトのひとつとして、アーキテクチャーレビューにより「New Into Old」賞が与えられたほど。アートや建築好きにはたまらないスポットが点在しているので、内部を巡ってみるのもおすすめです。

■クロスタウンの観光情報(日本語)
・URL: https://www.memphistravel.com/japanese/crosstown

“創造”の発信地として蘇ったサウスメイン・アートディストリクト

通り沿いには公民権運動の様子を伝える壁画も©CraigThompson

ダウンタウン中心部から続くサウスメインストリートを南へ1.5㎞ほど行ったところにある、アーティストやクリエイターが住むサウスメイン・アートディストリクト。実はもともと綿花産業が盛んであった頃にダウンタウンの中心地として栄えていたエリアで、綿花産業の衰退とともにゴースト化。近年一帯が活性化され、賑わいのある地区へと生まれ変わりました。古い歴史的建造物内部をリノベーションした住居やレストラン、カフェ、ショップ、ギャラリーなどが軒を連ね、今再び脚光を浴びています。

レトロな姿を今に残すアーケードレストラン©TennesseeTourism

一角にあるアーケードレストランは、1919年創業のメンフィスで最も古いレストラン。古き良きアメリカのダイナーシーンを思い出させる佇まいで、エルヴィス・プレスリーが常連客だったことでも知られています。いつも奥にあるお決まりの席に座り、お気に入りのピーナッツバターとバナナのホットサンドを注文していたのだとか……。南部スタイルの朝食やスイートポテトパンケーキなどの人気メニューが味わえます。

レトロな雰囲気が人気のアーネスティン・ヘイゼルズ©AlexShansky

ほかにも、アーティストゆかりのショップやスポットが点在しています。ミュージシャンたちのハングアウトスポットであったアーネスティン&ヘイゼルズには、昔ながらのジュークボックスから流れる音楽に耳を傾けながら、マスタードたっぷりのソウルバーガーをほお張る人々の姿も。ギターを抱きかかえてベンチに座るリトル・ミルトンの彫像の背後には、殿堂入りしたミュージシャンゆかりの品々などを展示したブルース殿堂博物館があります。

ブルース殿堂博物館©AndreaZucker

メンフィス・ミュージックハブのサイトでは地元ミュージシャンの紹介や音楽イベントなどの情報が満載です。
・URL: https://www.memphistravel.com/japanese/music-hub

見どころ満載の国立公民権博物館©AndreaZucker

サウスメインストリートのひとつ東の通り、マルベリーストリートには、歴史的なロレイン・モーテルを改築した国立公民権博物館などの見どころも。1968年にメンフィス遊説中だったマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された場所で、数々の資料や展示を通じて人権尊重の大切さを発信しています。

過去×現代が交錯するビクトリアン・ヴィレッジ

ラウンジとして開放されているモーリー・フォンテーヌ・テイラー・ハウス©HollyWhitfield

ダウンタウン中心部から東へ約1.5㎞に位置するビクトリアン・ヴィレッジは、19世紀に建てられた邸宅が集まる地域。1800年代半ばから後半にかけてメンフィスが綿花産業で栄えている頃、綿花で財をなした裕福な人々が住んでいた場所です。ビクトリア調の家が次々と建てられていったアダムス通りは、当時“ミリオネアーズ・ロー”(億万長者の道)とも呼ばれていました。ところが時代を経て第2次世界大戦が終わる頃には、そのほとんどが退去。しばらく廃墟のまま放置されていましたが、その歴史的価値が評価され、現在12の邸宅や教会が国の歴史登録財に指定されています。

豪華内部を見学できるマロリー・ネリー・ハウス©HollyWhitfield

ほとんどが私邸やオフィスとして使われていますが、教会および一部の邸宅が一般公開されていて、内部を見学することができます。そのうちのひとつ、マロリー・ネリー・ハウスは1852年に建てられ、1880年代によりラグジュアリーに改装された3階建ての邸宅。豪華ステンドグラスの窓や精巧なデザインが施された天井などの見どころが多く、内部に配置された調度品の数々も当時のまま残っています。

モーリーが暮らしていたウッドラフ・フォンテーヌ・ハウス©JoeSills

博物館として保存されているウッドラフ・フォンテーヌ・ハウスは1871年にアモス・ウッドラフによって建てられ、その後ノーラン・フォンテーヌに買い取られた家。2000人ものゲストを招いて豪華パーティーを開いていたとも伝えられ、4000着にも及ぶビクトリア調の衣装などから当時の豪華な暮らしぶりを垣間見ることができます。実はこの邸宅、娘モーリーの幽霊が出るとの噂も。ちょっとゾクっとするトワイライトツアーなどのイベントも開催されているので要チェックです。

宿泊施設として利用されているアダムス・ジェームズ・リー・ハウス©AndreaZucker

向かいには、ノーランが娘の結婚祝いにプレゼントしたモーリー・フォンテーヌ・テイラー・ハウスがあり、現在はラウンジとして利用されています。アンティークな調度品に囲まれておいしいカクテルが飲めると人気で、週末には地元アーティストによるライブミュージックも楽しめます。さらに豪華気分を味わいたい人は、手描きのフレスコ画やステンドグラスが見事なビクトリア調の邸宅、アダムス・ジェームズ・リー・ハウスに泊まることも可能です。

■ビクトリアン・ヴィレッジの観光情報(日本語)
・URL: https://www.memphistravel.com/japanese/see-how-millionaires-lived-victorian-village
■同(英語)
・URL: https://www.memphistravel.com/trip-ideas/see-how-millionaires-lived-victorian-village

■メンフィス(テネシー州)の観光情報
・URL: https://www.memphistravel.com/japanese
*公式Facebook: https://www.facebook.com/memphis.travel.jp
*公式Twitter: https://twitter.com/MemphisJapan
*公式Instagram: https://www.instagram.com/memphistraveljp/

※当記事は、2021年11月18日現在のものです

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・URL: https://pu.arukikata.co.jp/tabiwokataro/

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