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博多港から高速船で約1時間の壱岐は、自然が豊かで歴史も深く、食べ物もおいしい注目の島旅エリア。南西の郷ノ浦、南東の石田、東の芦辺、北の勝本という4町からなり、車があれば1時間40分ほどで1周できちゃいます。
小さな島ですが見どころはいっぱい。今回は壱岐を楽しむために絶対にしたいことを紹介します。
辰ノ島は壱岐の最北端に浮かぶ無人島。周辺にはターコイズブルーの海が広がり、島内には壱岐随一の美しさと評判の辰ノ島海水浴場が白砂を輝かせています。
勝本の港から遊覧船が運航されていて、約30分のクルージングのあと島に上陸することができます。
島内はのんびり1周して1時間ほど。高台から見るビーチと海の美しさは絶品です!
船が出る勝本の町には、食事処やおみやげ屋さんもあるので、辰ノ島と組み合わせて、1日楽しめますよ。
壱岐の東海岸には、リゾート感のある真っ白な砂浜が点在しています。特に石田町には印通寺港から車で10分の距離に、筒城浜海水浴場、錦浜海水浴場、大浜海水浴場という3つのビーチがあり、夏は九州からの海水浴客でにぎわっています。
砂浜でゴロゴロするもよし、磯遊びやスノーケリングを楽しむもよし。マリンアクティビティができるビーチもあるので、この機会に挑戦してみては?
ビーチから徒歩圏内にペンションや民宿が集まっているので、1泊して存分に海を満喫したいですね。
猿岩とは壱岐の西海岸、黒崎半島の先端にそびえる高さ45mの玄武岩のこと。波や風雨に浸食された姿が猿の横顔にそっくりなことから、この名で呼ばれています。駐車場から遊歩道が整備されていて間近まで登ることも。
遠近法を利用して猿岩とのトリック写真を撮るのも定番。キスショットを撮影すると恋愛成就が期待できるとか、できないとか…。夕日の好スポットとしても知られています。
八つの柱で壱岐島をしばりつけたという、壱岐の八本柱のひとつとも伝わっています。
壱岐の最高地点は、標高212.8mの岳ノ辻?。古代より国防の要衝とされ、異国船の行き来を監視する烽火台や遠見番所が設置されていました。
現在は遊歩道で結ばれた東・中央・西に展望台が設けられ、車ですぐ近くまで行くことができます。紺碧の海や緑に囲まれた郷ノ浦などが見られるほか、空気が澄んだ日は対馬の島影が見られることも。朝日や夕日の好スポットとしても知られています。
東には壱岐で最も高い場所に立つ見上神社があります。
壱岐には神社庁に登録されているものだけでも約150社の神社があります。このうち約20社では御朱印をいただくことができ、観光案内所でオリジナル御朱印帳を販売するなど、御朱印めぐりが人気を集めています。
御朱印がいただける神社のなかには、壱岐のモン・サン・ミッシェルと呼ばれる小島神社や200体の石猿が迎える男嶽神社、神道発祥の地といわれる月讀神社など定番の観光スポットも。
神職が常駐していない神社も多いので、電話で予約をして、マナーを守って参拝しましょう。
原の辻?は『魏志倭人伝』に記された弥生時代の大規模な環濠集落。丘の上に高床式倉庫や物見櫓が復元され、原の辻?一支国王都復元公園として公開されています。高台から眼下に広がる棚田を見渡せば、弥生時代にタイムスリップしたような気分に!
周辺には古墳時代や室町時代の史跡が点在しているので、歴史散歩には最適。拠点となる原の辻?ガイダンスや壱岐市立一支国博物館で知識を深めてからめぐると、より楽しめます。
原の辻?ガイダンスでは勾玉づくりの体験や食事もできますよ。
壱岐には5世紀後半から7世紀前半に築かれた280基以上の古墳が残っています。これは長崎県で見つかった古墳のおよそ6割。形状は円墳と前方後円墳で、巨大な石を積み重ねた横穴式石室が多く見られます。
まずは古墳についての資料が展示された壱岐風土記の丘に立ち寄って予習をしておくといいでしょう。長崎県最大の前方後円墳、双六古墳はスケールの大きさにびっくり。鬼の窟古墳や掛木古墳など石室に入れる古墳もあります。
壱岐は中国の歴史書『魏志倭人伝』に、一支国という名前で記された歴史ある地。壱岐市立一支国博物館では、島内の遺跡から出土した土器や鉄器などの実物展示とともに、島の歴史を近代から弥生時代へ遡るかたちで紹介しています。
ダイナミックな映像や木造古代船の再現模型など、最新技術を用いた展示演出はわかりやすいと評判。なかでも王都である原の辻?を再現したジオラマ一支国トピックでは、表情豊かな165体のフィギュアが弥生時代の暮らしを楽しく伝えています。
勝本港は壱岐最北端の漁港で、マグロやブリ、イカといった近海漁業の拠点。港には真っ白な漁船がつながれ、民家の軒先には漁に使われる網が干してあったり、釣竿が立てかけてあったりと、いかにも漁師町らしい雰囲気が漂います。路地には木造の建物が連なり、のんびりと散歩をするのにぴったり。古い建物を改装したカフェやブルワリー、レストランなどが点在し、町歩きの途中に休憩するのも楽しい。早い時間なら、地元の人たちが集まる朝市をのぞいてみるのもいいでしょう。
壱岐には新鮮な刺身や寿司、壱岐牛のステーキ、甘味のあるアスパラガスなど魅力的な料理がいっぱい。そんな美食メニューのなかから一品を選ぶとしたら、やはり壱岐名物の生ウニ丼でしょう。栄養豊富な壱岐の海には上質な海藻が育ち、それを食べるウニもまた上質。おいしく食べられる旬は、ムラサキウニが4~6月、バフンウニが6~8月、アカウニが7月中旬~10月中旬。「ぼっかけ」と呼ばれる、ご飯の上に生ウニをたっぷりのせた丼はひと口でほっぺたが落ちそうです。
壱岐で絶対にしたい10のことを紹介しましたがいかがでしたか?壱岐にはここで紹介しきれなかった見どころやグルメがいっぱいあります。ぜひ一度、遊びにいって壱岐の魅力を体感してみてください!
見どころ満載の壱岐の魅力を詰め込んだガイドブック『地球の歩き方 島旅06 壱岐』も最新版が登場。こちらの本も参考に、この夏、絶景と歴史の島を訪れてみませんか?
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2022/07/14発売ようこそ壱岐へ!絶景スポットから遊び方、カルチャーまで、島の人たちが教えてくれた壱岐の魅力を1冊に凝縮。さあ、島旅へ
ようこそ壱岐へ!絶景スポットから遊び方、カルチャーまで、島の人たちが教えてくれた壱岐の魅力を1冊に凝縮。さあ、島旅へ
※当記事は、2022年7月12日現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方 島旅06 壱岐 4訂版』編集担当 アトール 高井章太郎