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いよいよ夏休みシーズン。「久しぶりに旅がしたいけど、仕事が忙しくて……」「コロナ禍で時間の使い方が変わってしまった」そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?本記事では、10年間で70ヵ国を旅したリーマントラベラー東松寛文さんの新刊書籍から、「自分の時間」を作るためのヒントをご紹介します!
「かつては僕も、社畜寸前のサラリーマンでした。朝から晩まで仕事・仕事・仕事。日によっては飲み会もあって、タクシー帰りが当たり前。いつも正体のわからない〝何か〟に追われていて、「忙しい!」が口癖でした。一方で、その忙しいことをステータスにも感じていましたが。
最近になってようやく、その僕を四六時中追いかけていた〝何か〟の正体がわかりました。それは自分のものではない時間です。
〝自分のものではない時間〟とは、やらなければならないことに費やす時間であり、自分の意思や意欲に関係なく、ほかの誰かによって「これをやる」と決められてしまっている時間。次々に降ってくる仕事、それにともなう残業、行かなければならない飲み会……そんな自分のものではない時間が僕を追いかけ、時に追い詰めていました。」
(新刊書籍『週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方』より。以下同)
大好きな旅を全身全霊で楽しんでいる東松さんですが、最初からそうだったわけではありません。激務に追われる時代を経て、自分の時間をもつことの大切さに気づき、生活スタイルを一つひとつ見直していきます。
具体的に何を見直したのかというと……
自分の時間を作るために東松さんが意識している大前提。それは「生活のあらゆる要素のなかで、自分の力で変えられないことはスルーする。その代わり、自分の力で変えられるものを一つひとつ徹底的に見直す」ということ。
そう、自分の時間を作るという作業は、付け焼刃の1時間2時間を生み出すということではなく、自分自身の根本的な意識改革からスタートするのです。
2022年7月21日に発売となった東松さんの新刊書籍『週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方』では、その見直すべきテーマとして「働き方・休み方・人間関係・お金の使い方」の4テーマを掲げ、50のヒントを語っています。その中身を少しだけご紹介しましょう。
「「行きたい部署に配属されなかった ……」
それは本当に不運なことなのでしょうか。僕なら、むしろラッキーだと考えます。だって、まだ知らない自分の能力に気づけるチャンスが隠れているから!
もちろん、希望の部署に配属されたら、それはそれでラッキーでしょう。ですが、そこでの仕事内容は、もともと希望しているだけあって、ある程度想像がつくはず。となると、あなたのまだ知らない一面(伸びしろ)にはなかなか出合えません。その点、希望していない部署であれば、あなたにとってすべてが非日常。想像を超えた仕事や課題が待っていて、それらに取り組むなかで、まだ知らない自分の新たな能力に気づく可能性を秘めている……というわけです。」
(新刊書籍より抜粋)
「「月曜朝に疲れを残さないよう、週末は適度に遊ぼう……」
なんてもったいない! その休み方、「自分のため」ではなく、「仕事のため」になっていませんか? 仕事のことを考えながら休むようでは、体力は温存できるかもしれませんが、心はなかなか回復しません。
休日は本来、すべて自分で過ごし方を決めていい、あなたの時間。その過ごし方まで、仕事や会社に忖度する必要はありません。時間のかぎり好きなことをして、思いっきり楽しんでいいのです!
僕もコロナ前は、自分のための休みを過ごすために、土日をフル活用して、海外旅行に行きまくっていました。でも、よく聞かれるんです。「そんな休み方をして、疲れませんか?」
はい、めちゃくちゃ疲れます。帰国直後の出勤日なんて、仕事終わりはたいていフラフラになっています。月曜からレッドブルを注入しながら乗り切ることも。だけど、それでも週末海外旅行を続ける理由は、何もしなかった週末とは比べものにならないほど、心がリフレッシュされるからです。」
(新刊書籍より抜粋)
「「先輩!昨日はごちそうになり、ありがとうございました!」
と伝えるとき。あなたの声のボリュームはどれくらいですか? マスク越しにボソボソ伝える? 朝の静かな社内だったら、メールやメモで済ませる?
いいえ、直接、応援団ばりの大きな声で伝えましょう。
「ありがとう」の感謝の言葉は、感謝を伝えるだけでなく、相手の周りからの評価を高めることまで可能なのです。
ありがとうの価値の最大化とは、その「ありがとう」に感謝を伝える以上の意味をもたせ、伝える相手との人間関係をさらに良好なものにすることです。相手に対してお礼を述べるとき、それがその相手にしか聞こえないとしたら、とてももったいない! 僕なら、ありがとうを伝えるときは、やりすぎってくらいの方法で感謝を伝えます。」
(新刊書籍より抜粋)
今回の新刊書籍には、漫画をたっぷり収録!巻頭では、仕事に忙殺され、自分のために時間を使うことなど考えもしなかった社畜時代から、ある旅をきっかけに時間の使い方を見直し、自分の時間や人生を大切にするようになるまで……の東松さんを、漫画家・星野まゆこさんが細やかに描きます。日々を忙しく過ごすあなたには、きっと「わかる!」「これって私のこと!?」というシーンが出てくるはず。
さらに、巻末にはアンサー漫画も。こちらは、仕事でいっぱいいっぱいになっている東松さんの職場の後輩が登場。多忙を極める日々に疑問や虚しさを感じながらも立ち止まれない、そんな彼女に東松さんはどんな言葉をかけるのでしょうか……。
本編の所々に、東松さんのターニングポイントとなった旅のショートエッセイが登場します。舞台は韓国、インド、アメリカなどさまざま。旅そのものの楽しさやすばらしさはもちろん、その旅で何を感じ、その後の生活がどう変わったのかがうかがえます。
旅のプロであり、現役サラリーマンでもある「リーマントラベラー」。ハードワークにさらされながらも、大好きな旅を続ける彼の武器は「自分の時間を生み出す日々の習慣」。その習慣を、今日から誰でも実行できるto doとして紹介します。
■著者紹介
東松寛文(とうまつ・ひろふみ)
1987年岐阜県生まれ。神戸大学経営学部卒。平日は広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する"リーマントラベラー"。また、週末で人生を変えた休み方のスペシャリストとして“ 休み方研究家”としても活動する。社会人3年目に旅に目覚め、10年間で70ヵ国159都市に渡航。2016年、3ヵ月で5大陸18ヵ国を制覇し、世界一周を達成。TV・新聞・雑誌等のメディア出演・執筆・講演多数。
S02 週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方
BOOKS 旅の読み物
2022/07/21働きながら週末海外旅行を楽しむ「リーマントラベラー」が、人生を充実させるための“自分の時間の作り方”を全力プレゼン!
働きながら週末海外旅行を楽しむ「リーマントラベラー」が、人生を充実させるための“自分の時間の作り方”を全力プレゼン!
※当記事は、2022年7月21日現在のものです
TEXT:地球の歩き方編集室 保理江ゆり