中国の名言と絶景から生活の指針を見つけよう

「地球の歩き方」ガイドブックを長年作ってきた編集者が、心に響く100の名言を厳選し美しい写真とともに紹介する「旅の名言＆絶景シリーズ」最新刊は、中国。悠久の歴史を誇るこの国から生まれた格言と、世界有数の国土、多様な自然環境や文化から誕生した多くの絶景を一冊にまとめています。今回は、本書の見どころと編集者がとくにおすすめの絶景をダイジェストで紹介します。

中国には黄河文明や長江文明など、早くから文明が成立しており、春秋戦国時代（紀元前5世紀〜紀元前3世紀）には「諸子百家」と呼ばれる多くの思想家が登場し、多種多様な考えを生み出しました。その考えは多くの書物に著され、後生の人々に伝わり、周辺の国々にも伝播し、思想面で多大な影響を与えました。日本もその影響を受けた国のひとつであり、現在でもそれに由来する成語や格言が使われています。そういったことばに今一度目を向けてみてはいかがでしょうか？

春秋戦国時代ですが、春秋時代は周王朝のもと比較的のどかな時代であったといわれます。それが戦国時代に入ると各諸侯が争う弱肉強食の時代となり、思想的にも兵家を中心とする冷徹なものが登場しました。その代表的なものが『孫子』に由来する成語や格言です。『孫子』は呉に仕えた孫武が作ったといわれる兵法書で、勝利を収めるための方策を研究し、まとめ上げたものです。その考えはビジネスでも十分に生かせるものであり、多くの人が知る格言も多くあります。本書で取り上げた格言のなかから気に入ったものが見つけてください。

世界第4位の国土面積をもつ中国は、気候は寒温帯から熱帯と幅広く、自然環境も森林地帯から沙漠まで変化に富む国です。それに加えて56の民族が暮らしており、文化的宗教的な背景も多様です。こういったこともあり、2022年12月現在、中国の世界遺産は56件でイタリアに次ぐ第2位の登録数となっており、そのなかには日本人にも人気の観光地となっているところもあります。世界遺産以外にも広大な中国には日本では知られていない景勝地も多くあります。本書ではそういった絶景も紹介していますので、有名な格言とあわせて楽しんでください。

本書では、困難に打ち勝ちたいとき、人生を見つめなおしたいとき、強いマインドセットをくれることばが満載。雄大な自然が織りなす絶景や、歴史の瞬間を見届けてきた名所旧跡、いつか旅してみたい魅力的な町並みの写真とともにお届けします。気になったフレーズから、目に留まった絶景から、どこから読むかはあなた次第。ロマンと知恵に満ちた中国の名言から人生を見つめなおし、日々を前向きに生きるヒントが見つかります。

※当記事は、2022年12月16日現在のものです

TEXT｜『悠久の教えをひもとく中国のことばと絶景100』編集担当 碓井正人
PHOTO｜iStock

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