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タイベトジェットの大阪ーチェンマイ直行便が就航! そこでタイの人気観光地チェンマイの魅力を【前編・中編・後編】にわたってお届けしてきましたが、こちらの後編記事でラスト。古都チェンマイの織りなす美しい風景をぜひ体験してください!
目次
チェンマイの観光を語るうえで欠かせないのが寺院、そしてチェンマイの寺院を語るうえで欠かせないのがラーンナー王朝です。1296年に王国として独立し、19世紀後半までの約600年間、タイ北部を治めました。チェンマイには120もの寺院があるといわれており、多くの寺院はラーンナー王朝時代のもの。当時のラーンナー王朝の人々に思いをはせながら、運気アップを願って、荘厳でフォトジェニックな寺院の数々をめぐりましょう。
まず訪問したいのが、チェンマイの寺院のなかでも格式の高い寺院として知られている「ワット・チェーディー・ルアン」。1391年、メンラーイ王朝第7代王が、亡くなった父を偲んで建立したと伝えられ、チェンマイで最も大きな(ルアン)仏塔(チェディ)のある寺院です。当時は都の真ん中に須弥山(しゅみせん)になぞらえた大きな仏塔を置き、それを囲うように8つの方向にひとつずつ寺院を建立すると、王朝の繁栄がもたらされると信じられていました。当時は高さ86mの仏塔がそびえ立ち、チェンマイ市街地を守っていたことでしょう。
1545年の大地震などで当時の建物は壊れてしまい、一部のみ現存。現在の仏塔はユネスコと日本政府によって1992年に修復されましたが、創建時の確かな記録は残されていなかったため、タイ建築家のアイデアも取り入られて現在の姿になりました。かつて王朝の繁栄を願って建立されたワット・チェーディー・ルアンで、成功を願いましょう。
ラーンナー王朝を興した初代王が、チェンマイに都を創った際に建てられた寺院。チェンマイで最も長い歴史をもつ寺院で、かつては王の宮殿として利用されていました。ワット・チェン・マンを参拝すると、安泰がもたらされるといわれています。
フォトジェニックなのは屋外だけでなく拝殿内部も。敷地内にある1993年に修復された本堂は、太いチーク材の柱が典型的なタイ北部の建築スタイル。こちらでは貴重な仏像2体が安置されています。大理石の石像「プラ・シーラー・カオ」と1800年前に作られたといわれる水晶の像「プラ・セータン・カマニイー」は、チェンマイの守護像として格別の役割をもっています。プラ・シーラー・カオは、4月に開催されるソンクラーン祭り(水かけ祭り)で登場します。
「銀の寺」として多くの観光客を虜にするフォトジェニックなワット・シースパン。銀を主体にした寺院は、タイでもかなり珍しいとのこと。ラーンナー様式の建築で、繊細な彫刻の上にアルミと銀の装飾が施されています。本堂外壁すべてが深みのある銀の輝きですが、現在の姿になったのは2000年代に入ってからといわれています。寺院のあるチェンマイの銀細工の村ウアライ・コミュニティーには、銀細工の工房が多く、村人による改修のおかげで美しい姿が保たれています。
緻密な装飾で仏教や仏法の世界観を表現。宗教の保護やラーンナー王国の歴史を伝えるだけでなく、銀細工の技術継承としての目的があります。どんどん色が変わるライトアップは、ずっと眺めていたくなるほど、心を奪われる美しさです。
チェンマイ郊外にあるチェンマイの大本山ワット・プラタート・ドイ・ステープ。標高1080mのステープ山頂に建つこの寺院からは、市街地を一望することができるため「天空の寺院」という異名も。「この寺院に参拝しないとチェンマイを訪れたことにはならない」といわれるほどの人気観光地です。タイ北部を統治していたクーナ王によって、1383年に建立されました。
寺院の入り口には2匹のナーク(蛇神)に守られた長い階段の参道が。体力に自信がある方はがんばって上りましょう(ケーブルカーもあります。上りはケーブルカー利用、下りは階段利用がおすすめ)。参道を上った先には、ドイ・ステープの象徴である黄金の仏塔がみえます。仏塔の中には仏舎利(仏陀の遺骨)が納められ、人々のあつい信仰を集めています。この寺院で体験してもらいたいのが奉納。蓮の花とろうそくを持って、仏塔の周りを3回歩き、祈りを捧げます。願いごとが叶うといわれているチェンマイ屈指のパワースポットで運を引き寄せましょう。
チェンマイ郊外には、上でご紹介したワット・プラタート・ドイ・ステープやその近くにあるチェンマイ動物園、サムカムペーン温泉、象と記念撮影ができるエレファント・キャンプなど魅力的なスポットがたくさん! 滞在中時間があったら、郊外へ足を延ばしてみて。ここではさまざまな体験ができるONTAI FARMをご紹介します。
緑豊かで自然あふれるオンタイ村(ONTAI FARM)。村内は木を使った建物が多く、風がどこか気持ちいい。自然環境を残しつつ、きちんと整備されているので観光客も過ごしやすい環境になっています。村にはオーガニックファームがあり、農作物が豊富に採れます。新鮮な野菜や鶏肉の素材を生かした料理は絶品でした。
おいしい料理だけでなく、桑の実を使ったジュースやワインも楽しめます!
村の魅力は料理だけではありません。パンダンリーフ、バナナリーフ、ジャックフルーツなど、糸を染める植物が採集でき、その植物を染料にして、糸や布を染めています。機織り機を使った伝統的な織物も行われており、滞在中に機織りの様子を見学することができました。
こちらは、実際に植物を煮出して染料にしているところ。最初は濁った色に見えますが、実際に染物をすると優しい色の染物になります。
どの植物からどんな色に染めることができるのか、まるで小学校のときに体験した総合学習みたいでわくわくしました。いろいろな体験をしたあとはぜひ村内の散策を。チェンマイ中心地とはまた違う大自然に心が安らぎます。旅先から帰ったあとは、染物体験で作ったオリジナルストールを使ってみて。使うたびにチェンマイの思い出が呼び起こされるでしょう。村への訪問は車のチャーターか、旅行会社に相談がするのがおすすめです。
チェンマイの魅力をお伝えしてきましたが、最後に、今回取材してみてわかった、旅するうえで知っておきたい旅の基本情報やヒントをお伝えします。スマートに、安全に、チェンマイ旅ができますように。
寺院見学の時は肌の露出をしないのが基本です。また女性が入れない寺院があることも。係員に聞いたり、看板などをチェックしたりして、寺院見学のルールはしっかり守りましょう。
チェンマイには路上で飲酒できない場所があるので注意しましょう。たとえばサタデーマーケットなどのマーケットでは飲酒は禁止。楽しい雰囲気のなか、特に夜は忘れてしまいがちなルールなので注意しましょう。
2023年2月に帰国した際は、チェンマイ空港でのチェックイン時にワクチン接種証明書の提示を求められました。Visit Japan Webの登録 に加えて、ワクチン接種証明書・陰性証明書やアプリ画面はすぐ出せるようにしたほうが安心です。
屋台でもフードコートでもよく見かけたのがQRコード決済。ところが、QRコード決済はタイの銀行口座が必要なことが多く、旅行者は使えない人が多いと思います。チェンマイは個人商店が多く、カードはあまり使えないので、ある程度の現金が必要でした。ちなみに日本の両替所はレートが悪いので、タイに到着してから両替するのがおすすめ。空港やナイトマーケット周辺に日本円両替の可能な両替所があります。
バンコクと異なり流しのタクシーは少ない印象。またバンコクなどは、タクシー配車アプリが便利ですが、チェンマイでは割高のことも多く、呼び出してもなかなか来ないことも。トゥクトゥクもよく見かけましたが、料金は事前に交渉が必要。そこでよく使ったのがソンテウ(乗り合いのトラック)。ひとり40バーツ=約160円とだいたい定額なので安心(料金は事前に確認を)。通常は、決まったルートを走っているので、乗る前に運転手に目的地を確認しましょう。レンタサイクルを使うのもありです。
観光客が利用するようなトイレはきれいで洋式が多いです。ホテル以外は紙が流せないトイレも多いため、大きなゴミ箱があれば、使った紙はゴミ箱へ。トイレットペーパーのないトイレもあるので、常時携帯が安心です。
タイではチップの習慣があります。チェンマイでは以下の額を参考にしてください。
・ベットメイキング・・・ホテルの部屋を出る際に枕の下へ入れます。 20バーツ=約80円
・レストラン・・・基本10%ほどですが、お釣りの端数でも可。
・マッサージ店・・・基本1時間50バーツ=約200円、2時間100バーツ=約400円
・タクシー・・・不要と言われていますが、お釣りの端数をチップ代わりにするとスマートです。
チェンマイの記事を前編・中編・後編に分けて紹介しました。こちらの後編でラストとなります。チェンマイがあまりにも魅力的で、ついつい長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。では、すてきなチェンマイ旅行を! 大阪から直行便で楽に、お得に飛べる、タイベトジェットで行くのがおすすめです!
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