上級者にこそおすすめしたい!一度は訪れるべきアメリカの穴場都市と近隣のおすすめスポット5選
2022.12.7
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カジュアルからハイエンドまで、レストランの種類や多国籍グルメが豊富なサンフランシスコ。さまざまなジャンルがあるものの、地元の新鮮な食材を使った料理が多いのが特徴です。今回は、サンフランシスコに訪れたらぜひ体験して欲しいグルメをご紹介します。
目次
まずご紹介するのが、サンフランシスコが発祥の地とされる郷土料理。特にサンフランシスコならではの風土が作り出す独特の発酵で作られるサワードウパンと、クラムチャウダーはぜひ一度食べてみたいローカルグルメです。観光のメッカ、フィッシャーマンズワーフにある「Boudin Bakery Café(ボーデンベーカリーカフェ)」は、ゴールドラッシュ時代から変わらぬレシピで焼き続ける老舗パン屋として知られています。
こちらのカフェで販売するサワードウパンに入ったクラムチャウダーは、まさにサンフランシスコを代表する味。肌寒い埠頭で食べる熱々のスープは、ちょっとした休憩にもぴったりです。
同じくサンフランシスコ発祥のスープとして有名な「チョッピーノ」も、ローカルグルメとしておすすめです。チョッピーノはトマトベースの海鮮スープで、1850年代にノースビーチのイタリア系漁師がまかない飯として作っていたものが広まったとされています。サンフランシスコで獲れるダンジェネス蟹やベイスカロップなどが入ったスープは、まさに地元の味を堪能するのにぴったりの料理です。
サンフランシスコではイタリア料理店やシーフードレストランで見かけるメニューですが、特にノースビーチの「Sotto Mare(ソット・マーレ)」やフィッシャーマンズワーフにある「Fog Harbor Fish House(フォグハーバーフィッシュハウス)」などはこのスープを看板メニューとして出すレストランとして有名です。ソット・マーレのチョッピーノはふたり用でボリュームもたっぷり。レトロな内装の店内で、新鮮なダンジェネス蟹のほかにムール貝、アサリ、エビ、イカなどが使われたうま味たっぷりのスープが楽しめます。
中華系移民の多いサンフランシスコでは、おいしい飲茶も見逃せません。飲茶はアメリカではDim Sum (ディムサム)と呼ばれ、ランチだけでなくディナーとしても食べられています。
サンフランシスコにはたくさんの飲茶を食べられるレストランがありますが、おすすめなのはフェリービルの真ん前にあり広々としたパティオ席で食事ができる「Harborview(ハーバービュー)」や、おしゃれな次世代飲茶が楽しめる「Dumpling Time(ダンプリング・タイム)」、2023年2月に4年ぶりに再オープンし、即座にミシュランガイド入りを果たした「HK Lounge Bistro(HKラウンジビストロ)」など。
定番の点心料理は、日本人にも馴染みのある味。どこも人気の店舗なのであらかじめ予約をするか、できない場合は開店と同時に訪れると待ち時間をセーブできます。
地元産の新鮮な食材の味を活かしつつ、アメリカ料理をベースに多国籍な味のツイストを楽しめるカリフォルニア料理も、サンフランシスコでぜひ味わいたいグルメです。サンフランシスコでクラシカルなカリフォルニア料理店として挙げられるのが「Foreign Cinema(フォーリンシネマ)」です。大きな中庭で楽しめるブランチやディナーでは、どれも仕入れたばかりの食材を使うためメニューは日替わりで提供されます。また、アメリカ料理に和のエッセンスを融合させた「State Bird Provision(ステートバードプロビジョン)」も、ローカルに人気のレストラン。どちらのレストランもサービスと雰囲気がよく、新鮮でオリジナルの味を楽しめます。
カジュアルなレストランならカリフォルニア・メキシカンの味を楽しめる「Little Chihuahua(リトルチワワ)」や、クオリティーの高いこだわり中華アメリカン「Mamahuhu(ママフフ)」もおすすめ。地元産の野菜をたっぷりと使ったカリフォルニアらしい味わいです。
意外と知られていませんが、サンフランシスコはビルマ料理点の数が多く、そのクオリティーの高さでも知られています。特にリッチモンド地区にある「Burma Superstar(ビルマ・スーパースター)」は、アメリカのTV番組でも紹介され、最も認知度のあるレストランとして知られています。ここの定番メニューは発酵した茶葉で作られた茶葉サラダで、食感のよいナッツやシードにレモンを絞っていただきます。ビルマ・スーパースターは予約を取らないレストランなので、できるだけ混む時間帯を避けると待ち時間を上手にセーブできますよ。
加えて同じ地区にある「マンダレイ(Mandalay)」は、1984年サンフランシスコで最初にオープンした最も古いビルマ料理店です。ここは、ファラフェル、サムサ、ジャガイモ、レンズ豆、キャベツの千切り、ミントの葉などが入ったほんのりと酸っぱいサムサスープが人気。アメリカではビルマ料理のレストランはあまり見かけないため、サンフランシスコでぜひ挑戦してほしいグルメとなります。
サンフランシスコは2000年あたりに西海岸から広まったサードウェーブコーヒーの影響で、おいしいコーヒーが飲める都市でもあります。シングルオリジンのコーヒー豆をカフェ内にある小さなロースターで焙煎するカフェが多くあり、それぞれのこだわりのコーヒーを楽しめます。
日本にも店舗を進出した「Blue Bottle(ブルーボトル)」は、市内に12店舗も展開しているため、アクセスに便利です(2023年時点)。サードウェーブコーヒーを提供するカフェ特有のインダストリアルでミニマルな内装を存分に楽しめる「Sightglass (サイトグラス)」や、ベーカリーを併設した「The Mill(ミル)」など、それぞれのカフェならではの魅力を味わえます。またアメリカではコーヒーショップは早朝7:00あたりに開店し、15:00あたりに閉店します。そこで、朝ごはんを兼ねたコーヒーショップ巡りをぜひ楽しみましょう。
サンフランシスコを訪れたらぜひ試して欲しいおすすめグルメをご紹介しました。サンフランシスコならではの風土や文化が生み出したユニークな食文化は、現地で食べることでよりその魅力を堪能できます。旅行中に迷った際は、ぜひ参考にしてくださいね。
監修:地球の歩き方