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北方のバラ・チェンマイで過ごす、おすすめの観光スポット&イベント
2022.11.14
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日本から約6時間で行ける国、タイ。日本に比べると物価が安くリーズナブルな旅行ができるので「航空券もとにかく安く買いたい!」という方も多いのではないでしょうか。ただ、航空券の安さだけで選ぶと移動だけで疲れてしまうことも。今回紹介する「タイベトジェットエア」はLCCならではの航空券の安さはもちろん、乗客に寄り添ったサービスや多様なオプションも魅力です。航空会社の特徴をしっかり確認して、飛行機での移動時間も楽しみましょう!
目次
タイベトジェットエア(以下タイベトジェットと表記)は、ローコスト・キャリア(LCC)として知られるタイの航空会社です。2011年にベトナムで運行を開始したベトジェットエアの出資により、2014年にタイで設立されました。
特筆すべきはLCCならではの低コストとサービスのよさ*。効率的な経営手法により運航コストを抑え、リーズナブルな価格でさまざまな都市へ就航しています。また2020年には「今年最も成長が著しい低コスト航空会社・オブ・ザ・イヤー」、2021年には「タイで最も乗客に優しいキャビンクルー」を受賞するなど、快適な機内環境の提供や親切なサービスも大きな特徴です。LCCとはいっても、多種多様なオプションも追加でき、自分の好みに合った空の旅が楽しめます。
それでは、タイベトジェットの具体的なおすすめポイントを見ていきましょう。
タイベトジェットエアは、日本からタイへの就航路線自体は多くはありませんが、日本からタイ・チェンマイへの直行便を就航している唯一の航空会社です(2023年7月時点)。
今までは、日本からタイ北部のチェンマイへ行こうとすると、タイの首都バンコクでの乗り継ぎや長距離列車での移動が必須でしたが、2023年2月に関西国際空港からの直行便が就航となり、チェンマイへのアクセスが格段にしやすくなりました。
2023年7月時点でのフライトスケジュールは以下のとおりです。
便名 | 出発地 | 到着地 | 出発時間 | 到着時間 | 運航日 |
VZ823 | 大阪(関空) | チェンマイ空港 | 09:05 | 13:05 | 月、水、金、日 |
VZ822 | チェンマイ空港 | 大阪(関空) | 23:00 | 06:20(+1日) | 火、木、土、日 |
関空を9:05に出発し、13:05にチェンマイに到着します。出発当日の7:00頃には関空に着いておきたいところなので、大阪以外のエリアから関空にアクセスする場合は関空近くの「関西エアポートワシントンホテル」や「OMO関西空港 by 星野リゾート」などのホテルに前泊すると安心です。
チェンマイ空港から市内へは8km程度で、到着後すぐに観光を始められるのが利点です。チェンマイから日本への帰国便は23:00発なので、丸1日観光したあと20:00過ぎに市内からチェンマイ空港に向かっても十分間に合います。到着は日をまたいで翌日到着となるので、旅行計画を立てる際には留意しておきましょう。
関空-チェンマイ線以外にも、タイベトジェットでは福岡-バンコク線も就航しています。こちらの路線は毎日運航しています。
福岡-バンコク線も関空-チェンマイ線同様、往路は昼過ぎに現地到着、復路は翌日の早朝着となり利便性がよいので、例えば土日休みの方であれば、土曜に福岡空港からバンコクへ行き昼過ぎから観光、日曜の夜にスワンナプーム国際空港へ向かい、月曜の朝には福岡空港に到着、そのまま仕事開始……とすれば、弾丸ではありますが週末だけでタイ観光を楽しむことも可能です。
便名 | 出発地 | 到着地 | 出発時間 | 到着時間 | 運航日 |
VZ811 | 福岡空港 | スワンナプーム国際空港 | 08:55 | 12:35 | 毎日 |
VZ810 | スワンナプーム国際空港 | 福岡空港 | 00:30 | 07:55 | 毎日 |
現時点で就航しているのは上記2路線のみですが、2024年以降に航空機を追加導入し、東京や名古屋、広島などの都市へも乗り入れを検討する(※)としています。
タイベトジェットはLCCなので、航空券代の安さも強みです。時期や残席数によって価格は変動しますが、関空-チェンマイ便は往復約3万円~、福岡-バンコク便は往復約2万5000円~で購入することができます(燃油サーチャージ、各種諸税込み)。なお、この最低料金は「エコ」クラスを選んだ場合で、座席指定や預け入れ手荷物、食事などのサービスは含まれていません。クラスについてはポイント4. 選べる3つの座席クラスで紹介します。
実際にどのくらいの価格で航空券が買えるのかを関空-チェンマイ往復便で調べてみると、お盆シーズンを含む2023年8月13日出発~17日帰国だと約5万4500円でしたが、ハイシーズンを外した10月16日出発~20日帰国では約2万円安い約3万7000円と表示されました。時期を選べば、うまく航空券代を抑えることができそうです。すでに2023年のシルバーウィークでは航空券が完売した日もあるようですので、スケジュールが決まりしだい早めに航空券をチェックすることが肝心です。
航空券の値段を見ながらスケジュールを柔軟に決めたい方は、上記航空券予約ページで「最低運賃を検索」にチェックを入れて検索すると、月ごとに最も航空券代が安い日が表示されるのでおすすめです。
飛行機に乗ったときの楽しみのひとつが機内食という方も多いのではないでしょうか。タイベトジェットはLCCのため、ポイント4で紹介する「スカイボス」クラス以外、機内食は付いてきません。日本-タイ間の飛行時間は約6時間とそこまで長くないものの、タイ料理の機内食を注文しておけば、飛行機での移動時間からタイ気分が楽しめるので、ぜひ事前にメニューと値段をチェックしておくことをおすすめします。
特にタイベトジェットの機内食は種類が豊富で、洋食のほかにパッタイやガパオライス、タイティーなどタイらしいメニューも多くあります。筆者は往復でそれぞれパッタイとガパオライス(各150バーツ、約610円)を注文しました。食事メニューを頼むとミネラルウォーターのペットボトルも付いてきます。
スパゲティやラザニアなどの洋食メニューもありますが、せっかくであればタイ料理のメニューを頼みたいところ。きっと搭乗中からタイを感じられるはずです。
機内食は、航空券予約時に食事のオプションを追加してメニューを選ぶことで注文することができます。航空券購入後は、タイベトジェット公式サイトの「予約管理」から機内食の追加が可能です。
搭乗時刻の48時間前までに注文を完了する必要がありますので、注意しましょう。
LCCでは、効率的な運営やコスト削減によってリーズナブルに航空券を購入できることが魅力。その一方で、基本的には預け入れ手荷物が有料だったり、座席間の間隔がフルサービスキャリアより狭かったりするのも事実です。
タイベトジェットもLCCなので、ベーシックな「エコクラス」があります。それに加え、ほかに2つ「デラックス」「スカイボス」という座席クラスがあり、エコクラスに比べてより質の高いサービスを受けられるのもポイントです。それぞれのクラスの特徴を見ていきましょう。
条件 | エコ(eco) | デラックス(Deluxe) | スカイボス(skyBOSS) |
持ち込み手荷物 | 7kgまで | 7kgまで | 10kgまで |
預け入れ荷物 | なし | 20kgまで | 30kgまで |
フライト、日時の変更 | 可(手数料あり) | 可(手数料なし※) | 可(手数料なし※) |
座席選択 | 可(座席により約200円~600円かかる) | 可 | 可 |
機内食 | なし | なし | あり |
優先チェックイン | なし | あり(デラックスレーン専用) | あり(スカイボスレーン専用) |
運賃差額が生じた場合は支払いが必要となります。
エコクラスは前述したようなLCCによくあるベーシックな座席クラスで、それに預け入れ荷物や優先チェックインのサービスをつけたのがデラックス、ANAやJALなどのフルサービスキャリアのビジネスクラスに相当するものがスカイボスクラスだと考えるとよさそうです。
それぞれの価格は空席状況によっても前後しますが、デラックスはエコ+1万円、スカイボスはエコ+5、6万円程度(いずれも片道の場合)です。往路と復路それぞれでクラスを選択できるので、往路はエコを選択し、復路はデラックスやスカイボスにするということも可能です。
また上記の特徴以外にも、スカイボスにはいくつかの特典があります。
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筆者はエコ、スカイボスどちらも搭乗したことがありますが、それぞれのクラスにメリットがあります。どういったサービスを受けたいかでクラスを選ぶようにするとよいでしょう。
ただし、ポイント5. 多種多様なオプションでも紹介しますが、預け入れ荷物や機内食、座席選択などのオプションは個別に追加することも可能です。優先チェックインや座席指定は不要で、預け入れ荷物や機内食の追加だけ行いたいという場合は、エコクラスからデラックス、スカイボスクラスに変更するよりもオプションを追加する方がお得な場合もあります。
座席クラスの特徴とポイント5を確認し、自分に合った航空券を選びましょう。
それでは、追加可能なオプションを確認していきましょう。いちばんベーシックな座席クラスのエコを選んだ場合でも、預け入れ手荷物の追加や優先チェックインなどのオプションをつけることで、自分に合った空の旅にカスタマイズすることができます*。追加できるオプションは以下の4つです。
座席選択
飛行機内の好きな席を選ぶことができます(スカイボスシートを除く)。価格は座席の場所によって異なりますが、約200円~600円です。
預け入れ手荷物の追加
15kgから40kgまで、5kg刻みでオプションが用意されています。価格は約4000円~1万1000円。119㎝x119㎝x81㎝の規定サイズを超える場合は、別途手数料がかかります。
機内食
ポイント3で紹介した機内食、ドリンクを追加できます。
優先チェックイン
優先カウンターでのチェックインが行えるため、待ち時間を短縮することができます。片道約1700円です。
公式サイトでの価格は米ドルで表示されています。2023年7月時点で、1ドルは141円です。
最後におまけ情報ですが、タイベトジェット(ベトジェット)に搭乗したらチェックしたいのがユニホーム。男性は赤いポロシャツに黒いスラックス、女性は首元でリボンを結んだ赤いポロシャツに、チェック柄のショートパンツと帽子の組み合わせと、オリジナリティあふれるデザインとなっています。
「アジア・ベスト・フライトアテンダント・ワードローブ2018」で上位入賞*したこともあるこちらのユニホーム。機内で実際に見ると、華やかさについ目が引かれます。
ぜひ、タイベトジェット、ベトジェットを利用する際はユニホームにも注目してみてください。
福岡-バンコク路線だけでなく、2023年2月から関空-チェンマイ直行便が開始され、さらに便利になったタイベトジェット。LCCならではのコスパのよさだけでなく、乗客に寄り添ったサービスやオプションの豊富さもおすすめポイントです。関空からの行き先であるチェンマイは、「北方のバラ」と呼ばれる歴史ある美しい古都。ぜひ、タイベトジェットの直行便を利用して、快適な空の旅を楽しみながらチェンマイの魅力を発見してみてください。