タイ旅行で必須!タクシー配車アプリ「Grab(グラブ)」の登録・利用方法
2024.12.5
キーワードで検索
タイでの移動手段には、電車やバスのほか、タクシー、乗合トラック(ソンテオ)、3輪車(トゥクトゥク)、オートバイタクシー、ボートなどがありますが、近年急速に普及しているのが「配車サービスアプリ」を使っての移動です。タイにおける配車サービスアプリには、2013年に「Grab(グラブ)」、2020年に「CABB(キャブ)」等が上陸していますが、2020年7月に、北欧のエストニア発の「Bolt(ボルト)」がタイ・バンコクに上陸し、明瞭かつ安い料金と手軽さから利用する人が増加し、バンコク以外の主要都市でも利用できるようになってきました。今回は、この「Bolt(ボルト)」について、実際に乗った体験談も併せて紹介します。
目次
「Bolt(ボルト)」は、ヨーロッパで一番最初の配車サービスアプリ(モビリティースーパーアプリ)です。ヨーロッパでは、配車サービスのほか、自動車やバイクのシェアリングや食料品のデリバリーでも利用できます。
タイでは、人気の配車サービスアプリ「Grab(グラブ)」の対抗馬として、2020年7月に首都バンコクで配車サービスを開始しました。Grabの料金と比較してお得だったり、Grabが捕まりにくい時に利用できたりするので、最近ではBoltを利用する人が増えてきたように思います。Boltのアプリを通して、既存のタクシーやオートバイタクシーを利用することもできるほか、一般人が運転する車に乗って移動もできます。
Boltは、ヨーロッパ30ヶ国、アフリカ7ヶ国、アジア6ヶ国、南米4ヶ国でサービスを展開しています。登録運転手は310万人以上、利用客は1憶5000万人以上に及びます。東南アジアの中で一番最初に利用できるようになったのがタイですが、タイの全ての都市で利用できるわけではなく、バンコク、チェンマイ、プーケットで利用できるとされています。最近は、バンコクから陸路で移動できるパタヤで利用した事例も見聞きしています。
タイ以外で利用できる国及び都市については、以下のBolt公式サイトで確認できます。
タイでBoltを使って移動するメリットは大きく3つあります。
タイでは、流しのタクシーを利用する場合、運転手に行先を口頭で伝える必要があります。日本と違い、運転手には地図を見せても理解してもらえないことが多いです。
Boltではアプリで行きたい目的地を入力すればよく、基本的には運転手に行先を口頭で伝える必要はありません。目的地の施設名や通りの名前を確認される場合がたまにありますが、うまく答えられなくても、配車アプリ利用の場合は運転手もGoogle mapを見ているので目的地に着かないという事態は基本的に発生しません。また、アプリ内のチャットでタイ語でメッセージが送られてきても、翻訳機能が標準で付いていて、自動的に英語に翻訳されて届きますので安心して利用できると思います(ただし、日本語対応はありません)。
タイでは、メーターを使わない流しのタクシーに出くわすことがあります。しかし、配車サービスアプリを利用すると、定額または目安の料金が表示された車を選択することができ、ぼったくりにあう心配はありません。さらにBoltは、同じ配車アプリのGrabに比べて料金が安いと言われています。
Boltの運転手の情報はアプリに登録されており、乗車時に情報を確認したり、その情報をいざという時にはLINEなどのSNSでシェアすることができますので、流しのタクシーより安心感があります。また、乗車後にお互いを評価する機能も付いていますので、一定のサービスの質が保証されていると言えるでしょう。自身の希望や用途に合わせて、車種を選ぶこともできます。
このように、便利なBoltですが利用する前に知っておいたほうがよい事項があります。注意点を理解して、いざというときに混乱しないように気をつけましょう。
現在のところ、Boltでは車の事前予約ができません。1時間後や数日後に車を手配しておきたくても、事前にはできません。利用したいと思ったときに利用するアプリ、と覚えておくとよいでしょう。
配車アプリを利用するにあたって、予約料(20バーツ程度=約80円)がかかりますので、少しではありますが流しのタクシーより値段が高くなることがあります。また、Boltでタクシーを利用する場合、雨天時等の渋滞も考慮に入れて料金が算出されますので、混雑時には値段が高くなります。遠くからBoltがピックアップに来る場合は、それだけ待ち時間もかかってしまいます。
さらにBoltでは、一旦マッチングした後でも、運転手からキャンセルされる場合が多いとも言われています。そのため、時間には余裕をもって手配することが求められます。
流しのタクシーにも言えることですが、高速道路や有料道路等を通過する際には、予約時に確認した料金とは別に支払いが必要になる(※)場合があります。
運転手がおつりなどを持ち合わせていない場合がありますので、乗車前に、20バーツ紙幣~100バーツ紙幣を多めに用意しておくとよいでしょう。
ルートや車種によりますが、20~100バーツ(約80円~約400円)の範囲。料金所を通る時または下車する時にまとめて運転手に支払います。
タイの首都バンコクから他府県への移動でBoltを利用する場合、例えばバンコクからアユタヤーやナコーン・パトム、サムットプラカーンへ行く場合などは、帰りも同様に配車アプリを利用できるとは限りません(BoltやGrabの配車アプリの利用範囲はバンコクなどの都心部に集中しており、郊外ではタクシーが捕まらない場合も多いため)。
配車アプリでの移動前に、帰りも配車アプリでタクシーが捕まりそうか調べ、捕まりそうでなければ、念のため別の交通手段での帰り方も調べておくことをおすすめします。もしくは、行きに乗せてくれた運転手に、帰りのピックアップを直接お願いできる場合もありますので、交渉してみてもいいと思います。